2020年9月24日木曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.31-32連絡コース』

2020/09/24(木)

陸奥湾の野辺地町を目指す長い道のり。
乙供から先はしばらく人家が途絶え、森の中を行く。
すると、途中に秘境駅、千曳駅がある。
森を抜けて国道を更に北上すると野辺地町に至る。














上北町駅から出発。












No.31コースを少し戻り、県道8号に出てくる。
花切川に架かる橋を渡り、北西に向かう。










雲は多いが今日は晴れ間もあるようだ。
昨日か明日がこの天気なら良かったのだが……
今日は連絡コースだけなので、雨でも良かったな。
晴れているに越したことはないが。





八甲温泉だ。
昭和の雰囲気を残す趣深い宿だ。
昨日はどうせ泊まるならここでも良かったかもなあ。










田園の中に真っ直ぐ伸びる車道を歩く。
歩道がないのでおっかないな……










高瀬川を渡る。













少しだけ七戸町に入る。












小高い丘を上っていくと美しい田園が広がるのが見えた。












野辺地まで16kmかあ。












東北町に再び入る。













乙供の街が見えてきた。
コンビニがあったので少し休憩した。










乙供の町中を抜けていく。
東北温泉の宿や乙供駅もあるので、ここを拠点にするのも良いだろう。










乙供の街を抜けると道は西へ進路を変える。
そして森の中へ入っていく。










ここまでも県道8号と付かず離れずで並走してきた青い森鉄道だが、ここでかなり接近してくる。











森の中を歩いていく。












しばらく歩いていくと、唐突に千曳駅が左手に現れる。
周囲に人家は見当たらず、何故こんなところに……という感じなのだが、実はトンネルが出来たことで廃線になった区間にあった駅がここに移設されたもので、旧駅は集落に近いところにあったようだ。
鉄道としては便利になったが、駅としては不便になってしまった格好である。
ううむ、本末転倒というか……
だいぶ疲れたので駅舎で休憩させてもらった。
また、ここ千曳は日本中央の碑で有名な地である。
坂上田村麻呂が残したという、日本の中央を記した「つぼのいしぶみ」は新・奥の細道(宮城)『No.12加瀬沼の自然と悠久の歴史をたどるみち』で見た多賀城碑と、この千曳で発見された日本中央の碑の二説があり、未だ議論の決着が付いていない。
面白いのは千曳神社に「千人が石碑を引いて地下に埋めた」とする伝説があったり、坪、石文という地名があることである。

千曳集落に入るとようやく交差点に突き当たる。
千曳駅の旧駅はこの辺りにあったようだ。
右折する。
野辺地まで5kmとだいぶ近付いてきた。







集落を抜けるとまた寂しい景色に。











長かった県道8号も国道4号に突き当たり、ようやく終わった。
国道4号に合流し、北に向かう。











野辺地町に入った。
それにしても、交通量の多い国道で歩道がないのは本当に怖い。










野辺地の町中に入る。
写真の交差点で左折。












No.32コースの起点だ。
標柱が立っていた。
長かったな。










野辺地駅。
実はここに何度も来ることになるとは、このときは思いもしなかった。










今日の宿に向かう途中、十符ヶ浦海水浴場を訪ねてみた。
おお!海だ!陸奥湾だ!
ところで、太平洋と日本海の境界は下北半島となっている。
そして今、水平線に見えている山影は下北半島……
ということは!ここは日本海……!!
首都圏自然歩道、東北自然歩道の長い旅を経て、ようやく歩いて日本海にタッチした。
感無量だ。














No.32コースで登る烏帽子岳を眺める。
重く雲が立ち込めている……
明日の天気予報も絶望的である。
流石に旅の締め括りを雨の中の登山では終わらせたくない。
この陸奥湾が今回の旅のフィナーレに相応しいのではないか?















今日の宿に到着。
まあ、明日歩くかどうかはともかく、予約してしまったのでな……
家庭的で過ごしやすい宿でしたよ。








2020/09/25(金)

翌朝、宿で朝食をとり、チェックアウト時間ギリギリまでのんびり。
その後、雨の中、野辺地の常夜灯を見学にきた。
現代のように電燈のない時代、この常夜灯に火を灯して灯台の役割をさせていたそうである。
No.32コースで登る烏帽子岳ではヒバの自然林が見られるが、この山域は古くから良質の木材が取れることから、船での交易が栄えたそうである。
後ろに見えるのは江戸時代に活躍した廻船を復元したものである。

しばらくのんびりした後に、駅前の店で名物であるホタテを使ったかき揚げ丼を食べて、帰路に就いた。
そう、No.32コースはまた後日にすることにしたのだ。
登山はやはり天気が良い日にしたいので……
心残りはあるが、かき揚げ丼はとても美味しかった。
         

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