落人が開いたという梅集落を目指す。
地味なコースだが、昔から変わらない山中の集落の風情を味わうことができる。
交通不便なところだ。
今回は3泊4日の旅行を予定している。
十和田湖を目指すぞ。
標識はないが、左だ。
沢沿いの谷を通っているので薄暗い雰囲気だ。
紅葉はもう終わりかけだ。
それにしても長いな。
かつてより水量は減ったそうだが、それでも今でもこんこんと水が湧いており、集落の水源として活かされている。
平成26年まではあったそうなのだが、残念だ。
毎年初夏の頃に蕎麦餅と御神酒をお供えすると、人形が集落を妖魔から日夜守ってくれていたそうだ。
今ではあまり見られない、山中の集落独特の風習である。
夏には歩きたくない。
滑る!
ふう…………ん?
このタイプの標識は初めて見たかもな……
実はさっきの「かや人形」の解説板にも東北自然歩道のシールが貼ってあったのだが。
この標識によると、県道を真っ直ぐ行くように書いてあるが、コースマップとは違う。
まあさっきの道の状況を鑑みて県道を迂回しろということなのかも知れないが。
「東道」とは案内役のこと。「旌表」とは表彰すること。
つまり案内役を表彰したことを記念した碑なのであるが、これはあまりにも有名な、明治35年の「八甲田山雪中行軍」における弘前隊の案内人7名を表彰したものである。
この地から募った7人の青年は三日間、一睡もせずに軍の先頭に立ち、一人の犠牲者も出さずに青森に到達したそうだ。
表彰する一方で、遭難し、199人の犠牲者を出した青森隊の目撃のことは口外無用とした。
7人の勇士は昭和の時代になるまでその約束を守ったそうだ。
コースとしては地味だが、意外にも歴史や情緒を感じられる道だった。
続いて連絡コースを歩こう。
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