2013/09/21(土)
さて、ついに歩くときが来てしまった。
関東ふれあいの道千葉県コースの中でも最長の連絡コース。
左の地図を見てもどれだけ歩くか分かるだろう。
標識や公式のマップがあるわけではないが、千葉県コースの全体図から読みとれる道筋をなるべく正確にトレースしたつもりだ。
三里塚記念公園や成田山新勝寺を訪ねるコースとした。
バスで芝山町役場に到着。
時間はバスの始発に乗って8:15。
恐らく一日がかりの行程になるだろう。
張りきってゴー。
県道62号を北に歩きはじめるとすぐに小池丁字路に。
45号、62号、290号の三つの県道が交わる丁字路だ。
そのまま直進し290号を進むが、290号はすぐに東に折れる。
コースはそのまま直進。
県道62号には入らず、建材屋のある三叉路を右折する。
その道を真っ直ぐ行った先に大社宮門大神という神社があったので、旅の安全を祈願した。
神社付近は道が木陰になっていて気持ちいい。
しばらく真っ直ぐ行った先の芝山第二工業団地入口交差点。
ここから先は芝山はにわ道となる。
宝馬交差点。
子安神社があった。
山田交差点。
道が急に広くなった。
交差点にこんなオブジェが。
はにわ道っぽさをアピール?
山武郡から成田市に入ったようだ。
ちなみに道が広かったのは山田交差点の周りだけで、道はすぐにしょぼくなった。
南三里塚交差点。
左側には出羽牧場、コンビニがあり、右折して2kmほど歩くと航空科学博物館がある。
是非寄り道したいところだが、時間をロスしそうなので今回は断念した。
先は長い。
更に行くと三里塚集落に入っていく。
近くのコンビニでコーヒーを飲んで少し休憩した。
最近はコンビニで挽きたてのコーヒーが低価格で飲めるのが便利だ。
アイスコーヒーの美味い季節。
三里塚記念公園に到着。
綺麗な並木は栃の木で、どこか西洋のような雰囲気が漂う。
明治8年にもとは富里市の牧場に官舎として建てられ、後にここに移築され、大正8年に貴賓館として改装されたもの。
表から見る外観は伝統的な日本建築であるが、裏手に回ると写真のような洋風のエントランスが現れ、更に窓から中を覗きこむと西洋の大ホールのような内装が窺え、和洋折衷の不思議な建築を見学することができる。
管理人に声をかけると防空壕を案内してもらえる。
戦時中にやんごとなきお方のために造ったものであるらしく、壁は厚く有事にあっても万全の耐久力を有しているそうだ。
記念館の方には三里塚の古くからの歴史に関する資料が多くある。
興味深いものも多く、ついじっくり鑑賞してしまっていた。
三里塚周辺を航空写真で見てみると面白い。
三里塚記念公園を出て少し行った先にある三里塚小学校。
かつてあった軽便鉄道兵舎の門柱を移設したものが今も残っている。
立派な赤レンガの門柱だ。
さて先を急ごう。
ここは川栗入口交差点。
小菅交差点。
集落を抜けたようだ。
三里塚に入ってから東側にあった成田空港もこのあたりまでだ。
京成本線の上を橋が横断して通る。
法華塚交差点。
智耕院という寺?があった。
随分現代風な寺もあったもんだが、ちょうどよく自販機があったので栄養補給しておいた。
東関東自動車道を橋で渡る。
橋を渡った先には斎場、その隣に産業廃棄物の中間処理場。
なんつー取り合わせだよ。
処理場の脇を通っていく。
うう……饐えたような臭いが……
廃車になったバスがあんなところに。
廃墟マニアはきっと心ときめかせるだろう。
陽気な音楽がどこからともなく聴こえると思ったら突然眼前に異様な物が!
ホテルチャペルクリスマス……
クリスマス気分になるには気が早すぎると思うのだが……
恐らくラブホテルなのだろうが、これは異様だ……ワンダージャパンに寄稿したいぐらいだ。
寺台交差点。
再び市街地に入ったようだ。
芝山はにわ道はここまで。
根木名川を橋で渡る。
ここまでずっと真っ直ぐ来たが、ここではじめてT字路に突き当たる。
これを左に行けば成田山なのだが、コースを凝視すると裏門の方から入るような気がするので、ここは右折する。
すぐに国道408号の教育会館前交差点に出てくる。
これを左折。
しばらく広い国道の大通りを歩く。
大型店舗が連なる賑やかな市街地だ。
関東ふれあいの道を歩いている気はしない。
ここは成田国際文化会館交差点。
成田山裏門入口交差点。
これを左折。
県道18号を行く。
写真の駐車場が恐らく成田山裏門と言われるところだろうが、とりあえず素通りして行く。
道端に綺麗な彼岸花が咲いていた。
幸町交差点。
これを左折。
成田山の裏手を寺台交差点からぐるっと回ってきた形になる。
さて、いよいよ成田山の表参道に入る。
老舗の土産物屋が軒を連ねている。
さて、成田山と言えばうなぎが有名である。
結構それを楽しみにここまで歩いてきたのだ。
というわけで時間もちょうど13時過ぎと昼食時なので、雰囲気の良さそうな駿河屋という店に。
うな重を注文したのだが結構待たされる。
腹が減って仕方がない……
ようやく出てきたうな重は見た目には美味そうなのだが……
うーん、どうも上品すぎるな。
食感はフワフワすぎるしタレの味付けも控えめで……
もうちょっとパンチがあっても良いような……
参道を下っていくと成田山新勝寺の総門に到着。
大きな門で人で賑わっている。
総門をくぐると重要文化財の仁王門。
総門に比べるとこちらの方が青銅や木の風合いが歴史を感じさせて良い。
西側には光輪閣がある。
仁王門を潜るとすぐに池を橋で渡る。
亀がたくさん泳いでいて、参拝客が皆小銭を投げ入れていた。
仁王門から階段を上がると東側に三重塔が見える。
これも重要文化財。
色彩豊かで煌びやかな豪華な塔だ。
正面には巨大な大本堂。
外観は装飾が少なくパッとしないが、中は豪壮だ。
写真撮影は控えた。
賽銭を少し奮発して祈願した。
三重塔の奥に聖徳太子堂。
中に聖徳太子像があるそうだ。
成田山公園を散策してみる。
石撞や銅像が随所に配置してあり、趣があり気分良く歩ける。
公園内には大きな池がある。
小さな川の清流が流れており、涼しげだ。
境内の一番高台に平和大塔が建っていた。
これも大きな建物だ。
平和大塔から光明堂の裏手に出てきた。
これは歴史を感じさせる良い風合いを出している。
奉納者一覧を綴った額もまた良い。
さすが重要文化財の風格だ。
光明堂西側にあるのはこれもまた重要文化財の額堂。
高床式のような建物で、信者の奉納した絵馬や額をかけるための建物であるらしい。
大本堂の裏手に戻ってきて西側に歩くと釈迦堂がある。
これも重要文化財。
厄除けの祈祷場である。
成田山の聖域で重要文化財を堪能し尽くした後、参道を戻り人で賑わう成田駅前を素通りして、一本松跡交差点を経て国道464号と交差する交差点で右折、日赤成田病院前交差点で左折する。
そろそろ日も傾いてきたので急がなければ。
国道464号を歩く。
宗吾霊堂まで1.5kmとある。
宗吾霊堂、正しくは東勝寺に到着。
坂上田村麻呂による創建だそうだ。
新勝寺の大本堂を見たあとだと小さく見えるが、これも十分大きな寺だ。
宗吾霊堂前交差点を右折し、なおも国道464号を進む。
市街地を離れ林の中を行く国道をしばらく進むと麻賀多神社というものがあった。
御神木の公津の大杉という樹齢1400年の杉の木があり、千葉県では清澄の大杉に次いでの大きさであるらしい。
じっくり見学したかったが、日没はもとより、行程をトレース中のスマートフォンの電池がそろそろ限界(予備の電池を充電し忘れていた)ので、ますます急がざるを得ない状況だったので、さっと中を確認したのみで先を急ぐことに。
印旛沼干拓地に広がる水田が見え始めた。
夕日に照らされて綺麗だ。
水産センターがあった。
印旛沼で捕れたうなぎを食べさせてもらえる。
ゴールはすぐそこだ。
ゴール。
甚兵衛公園の前にNo.4コースの案内板があった。
なんとか日没と電池切れの前に間に合ったみたいだ。
35.4kmを6時間30分で踏破。現在時刻は16:35。8:15からは8時間20分経っていた。
三里塚公園や成田山をしっかり見学したいなら日の長い季節を選ばないと一日で踏破するのは難しそうだ。
近くにある甚兵衛渡しバス停から最終バス(17:10)に乗って公津の杜駅に向かい、帰路に就いた。
長い一日だった……
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