2017年3月25日土曜日

              

新・奥の細道(福島)『No.18-19・26連絡コース』(未完)

2017/03/25(土)

猪苗代湖を半周する長い連絡コース。
再び連絡コース内の分岐があるが、今回はNo.18へ向かう。
猪苗代湖と磐梯山という福島の二大景勝地を同時に堪能できる素晴らしいコースだ。
コースとしてはひたすら車道を歩くのみだが、景色としては最高である。
途中に猪苗代地ビール館や野口英世記念館などもあるので、時間をかけて歩くのも良い。
ただし、帰りのバスの時間には注意だ。

















出発して少し歩くと湖畔沿いの道になる。
ようやくそれらしい景色になった。
それにしても3月下旬とは思えない寒さだ……
あ!雪が降ってきやがった……
本当にどうなってるんだ。














浜路取水塔だ。
後に旧安積疏水の上戸頭首工も見るが、これは新安積疏水の取水口。
水源に乏しい安積原野へと猪苗代湖の水を引くために明治時代に整備されたのが安積疏水。
新安積疏水は昭和に整備された。
日本三大疏水に数えられる文化遺産だ。
前回越えてきた分水嶺の地下を導水路が通っているのだという。
壮大なスケールだ。
間違いなく日本の誇るべき土木遺産の一つだろう。














郡山市から猪苗代町に入ったようだ。


















ロックシェッドだ。













ロックシェッドを抜けると……晴れた!
良かった。
























国道49号に突き当たった。
左折して国道へ入る。

















国道に入ったところでちょうど蕎麦屋があったので、ここでお昼にした。
天ぷら蕎麦を注文すると……期待していた蕗の薹の天ぷらが!
これだよこれ。
春には必ずこれを食べないといけないような気がしている。
ほろ苦くてとても美味であった。
豪勢に海老まで付いてきたが、正直あまり要らないかな。
春の山菜だけで良い。
メニューを見ると高遠蕎麦が……
会津の名物である。
もう会津の地も近くなってきたのだな。









上戸頭首工だ。
安積疏水はここから取水している。











トンネルを抜けると……おお!
すっきりと晴れて磐梯山が正面に全貌を現してくれた!
美しい山だなあ!
やはり地域を象徴する山をこの目で見て初めてその土地の風土を体感できるというもの。
磐梯山は明治21年の噴火で山体崩壊し、今とは山容が異なっていたそうだが、それでも120年以上も前からこの地に生まれた人々と同じ山を見ているということは意義深いことだ。
















志田浜の脇を通る。
温泉もあるらしいが、今日は時間もないので我慢……
ところで地図によれば、この辺りで猪苗代湖畔駅前を通るようなのだが……駅が見当たらない。
あとで調べてみると、樹々に隠れて無人駅があるらしい。
しかも夏季限定の臨時駅であったのが、平成19年から休止(廃止ではない)しているという全国でもレアな駅だ。
あー!知っていれば覗き見してきたのに!
広大な三角州の平野を歩くようになる。
磐梯山の眺望は良いが、防雪柵があって見通しが良くない。
道路上に雪はないが、いよいよ豪雪地帯へ足へ踏み入れたということなのだろう。













防雪柵の隙間から平野を望むと一面の雪原が広がっている。
夏には一面の田園になるのだろう。
幻想的な風景だ。














三角州を作り出している長瀬川越しに見る磐梯山はとりわけ美しい。
溶け出した残雪と大地のコントラストが春の兆しを感じさせる。















長瀬川を渡る橋の上から。
何だか車のCMにでも使われそうなロケーションだ。














三角州地帯を抜けると防雪柵はなくなる。
しばらく真っ直ぐな道を歩く。
























No.26コースへの分岐点だ。
今回はこのまま直進する。












再び広大な雪原の中を歩いていく。
























フフフ……楽しみにしていた猪苗代地ビール館に到着。
野口英世記念館はスルーしてもここはスルー出来まい。

















地ビール5種飲み比べセット(¥1000)を注文。
いただきまーす!
…………プハー美味い!
2階の席からは磐梯山が正面から見えるし、本当最高だね。
ソーセージ盛り合わせなんかの魅力的な軽食もあるのだけど、ツマミも付けると本格的に出来上がっちゃいそうなので今回はビールだけで。
個人的にはやっぱりブラウンエールが好きかな。
しばらく猪苗代湖と離れていたが、名倉山に近づくと再び猪苗代湖畔を歩くようになる。
白鳥や鴨などの冬鳥がまだ居てくれて、観光客が餌をあげていた。
これから春になると彼らもどこか北の大地へ旅立っていくのだろう。














まだまだ寒々しい猪苗代湖畔の景色。
今年の春は訪れは少し遅れそうだ。














大きな白鳥の周りに小さな白鳥。
猪苗代湖を航行する遊覧船だ。
時間に余裕があるときに乗ってみたいものだ。























名倉山を回り込んでいく。
うっ……時間的にまだ余裕があると思っていたが、あまり時間無くないか?
ビール飲んでる暇なんてなかったかも……
















ロックシェッドを潜る。
ヤバいヤバい!
最終バスは15:55なのだ。
もうあと15分ぐらいしかない!
この辺りから完全に小走りになる。














日橋川を金の橋、銀の橋で渡り会津若松市に入る。
No.19コースの案内板を脇目に確認したが……
バス停は何処だ!?
国道沿いに無いぞ!
嗚呼、もうあと5分を切った!
焦燥と絶望感が一気に押し寄せる。
必死にバス停の位置を検索してみると公園の中にあるようだ!
全力ダッシュ!
あった!会津レクリエーション公園バス停に到着。
これでゴールだ。
バスは!?
……到着とほぼ同時、ちょうどバスが来たようだ。
うわー秒で間に合ったよ。
今回はヤバかったな。
もうちょっとちゃんと時間調整しよう。




会津若松駅に到着……
うう、疲れた……
列車を待つ間、水を呷りプロテインバーを貪った。
磐越西線で郡山駅に向かい、帰路に就いた。
         

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