No.17-18及びNo.18-19の連絡コースは重複しており、いずれのコースもNo.18へ連絡するには県道36号を往復することになる。
しかしこれと言って見所の無さそうな、恐らく単調な上り坂である県道を往復するのでは面白くないと思い、今回はオリジナルで子持山を経由した連絡コースを設定した。
ちなみに以前の記事で紹介した1971年発行の『首都圏自然歩道の概要』では子持山を経由するような線が引かれているので、今回は計画ルートの補完の意味合いも兼ねている。
子持山はかつては活発な火山活動をしていたことを窺わせる荒々しい巨石・奇岩の目立つ山で、登山道も険しく中・上級者向けの山と思われた。
しかし獅子岩などからの眺望は素晴らしく、関東ふれあいの道が子持山を素通りしてしまうのはやはりもったいなく感じた。
また、終点では中部北陸自然歩道に接続する。
9:00
敷島駅に到着。
跨線橋から今日登る子持山を望む。
利根川を渡る。
国道17号に入り伊熊北交差点を左折するとNo.19コースの案内板がある。
9:30ここからスタート。
しばらくNo.19コースを辿る。
10:00空恵寺で参拝した。
10:20子持神社に到着。
ここでNo.19コースとは別れる。
登山の無事を祈った。
子持神社の右手の道を行く。
涸れ沢を何度か橋で渡る。
駐車場を過ぎると節理のある奇岩が道端に現れるようになる。
里山ではなかなか見られない光景だ。
そんな岩の中腹の洞に子持神社奥宮があった。
参拝した。
11:00
奥宮を過ぎたあたりのところで車道と別れ、屏風岩を経由する山道に入る。
木道を歩いて行くとすぐに左手に巨大な岩壁が現れる。
これが屏風岩だ。
上を見上げると遥か頭上まで垂直な岩壁が切り立っている。
これは圧巻だ。
ロッククライマーなどが訪れるのだろうか。
屏風岩を左手に後にし、しばらく沢を遡行していく。
流量は多くないが、沢の水や泥で足を濡らしてしまうところも多く歩きづらい。
大きな岩の上に草が茂っていて神秘的な雰囲気だ。
途中からかなりの急坂になる。
ここから直登でなく九十九折に歩いていく。
ヤマツツジが咲いていた。
小さな尾根に出てきたようだが、まだ険しい上りが続く。
岩肌に取りついて上っていく。
別の小さな尾根に出ると、左手に塔のように切り立った奇岩が見える。
岩を抱くようにして崖の突端まで出てみると赤城山が見えた。
獅子岩を巻いて直接子持山を目指す道が分岐するが、獅子岩を目指す。
この先は岩肌を直登するような更に険しい道になってくる。
この先で獅子岩への往復の道が分岐する。
まず獅子岩に向かう。
切り立った狭い岩場に出てくる。
これが獅子岩なので、岩の天辺に登るために写真の鎖梯子を上り、その先で鎖を掴んで垂直の岩を上る。
どちらかと言うと梯子の方が安定していない分怖かった。
12:00
獅子岩の天辺に到着。
「八海山神社」「御嶽山神社」「三笠山神社」と文字の刻まれた石碑が立っていた。
ロッククライマーの人たちがロープワークの練習に来ていた。
あいにくちょうど薄雲が出ていて最高の眺望とはいかなかった。
それでも360°のパノラマが眼下に広がる。
足尾山塊が見えた。
赤城山。
榛名山を望む。
そして眼下に目をやると、円盤を山に差し込んだような板状の奇妙な岩が見える。
岩脈と言って溶岩が長い時間をかけて浸食されてできたものらしい。
どうしてこんな形状になるのかとても不思議である。
榛名山の手前に見えるピークは浅間。
子持山。
奥のピークが子持山で手前が柳木ヶ峰。
まだ雪が残っているようだ。
景色を楽しみながらアイスコーヒーとチョコレートを食べて休憩した。
休憩したあと道を戻り、今度は子持山を目指す。
急な岩場を下っていく。
鞍部を過ぎて再び上り返す。
振り返ると先ほど居た獅子岩が見えた。
あんなところに登ったんだな……
ちなみに獅子岩は火道というマグマの通り道が浸食されたものらしい。
はるか昔にあそこからまさに溶岩が噴き出ていたのだろう。
しばしの間、穏やかな尾根道になる。
12:40
柳木ヶ峰に到着。
展望はない。
ここから再び鞍部まで下って上り返す。
ヤマツツジが美しい。
再び険しい道になってきた。
行く手に大きな岩塊が見えてきた。
どうやらあれが子持山頂上のようだ。
13:00
最後にロープを伝って急な岩場を登ると子持山山頂。
標高1296mを踏破。
展望はあまり良くないが、足尾山塊などが見える。
あとは高山村まで下り一辺倒になる。
こちら側は終始穏やかな道のようだ。
急な岩場が不安であれば高山村の方から登れば良いだろう。
分岐は右を行く。
広い斜面をどんどん下っていく。
しばらくすると林道に出てきた。
この林道を下っていけば高山村に行けるのだが、林道を横断したところにまだ山道が続いていて、地図によればこちらの方が少しだけ近道のようなので山道を辿ってみた。
暗い雰囲気の木階段道になる。
階段は洗掘されていて用を成していない。
分かりにくいが、写真の標識のあるところが分岐になる。
微かな踏み跡が左に分岐しているのでそれを辿る。
藪漕ぎという程ではないが歩く人が少ないのか踏み跡が明瞭でなく、荒れた道になっている。
これなら素直に林道を下った方が良かったかもしれない。
13:30
林道に合流した。
山道はここまでなので、後は高山村まで林道を下っていく。
どうやら舗装されているのはカーブのところだけのようだ。
すぐに未舗装になってしまった。
林道のゲートを通過する。
別の道に合流した。
ここを右折して少し坂を上れば県立ぐんま天文台に行けるようだが、今日は時間がないのでパスした。
天文台のゲートを通過する。
坂を下っていくと小野子山の斜面にたかやま高原牧場が見えてきた。
県道36号に合流した。
右折する。
14:00
少し歩くとレストランプラネットという店があるのでそこを左折するとNo.18コースの案内板があったのでそこをゴールとした。
ここで昼食をとろうと思っていたのだが、何故か店が閉まっていてアテが外れてしまった。
続けてNo.18を歩く。
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