丹沢主稜の犬越路を越え、北丹沢から西丹沢に入る。
コースはほとんどが舗装路で、苦労するところは犬越路への急登ぐらいだが、体力的には楽なコースだ。
ハイライトは何と言っても犬越路を越えた先の用木沢沿いの道である。
人気もなく、清らかな水の流れる沢を下っていく道は秘境の趣きがあり、溜息の出るような美しさである。
時期は是非春から夏に歩きたいところだ。
7:45、東野バス停に到着。
実は今日は大失敗をした。
前日東京に宿泊し、始発で橋本駅からバスを乗り継いで来る予定だったのだが、神田のホテルが予約で一杯だったので仕方なく新橋に宿泊したのが失敗だった。
新橋始発ではどうしても橋本駅の始発バスには間に合わないことに朝まで気付かなかった。
三ヶ木まではバスがあるので、仕方なく三ヶ木からタクシーを使った。
宿泊費と合わせて¥8500。
かなり手痛い出費だ……
(どうせタクシーを利用するなら藤野駅からやまなみ温泉に向かい、そこから東野に向かった方が近かったかな)
郵便局の脇から坂を上り、諏訪神社のところで県道76号に合流する。
今日はゴールまで終始この県道を歩くことになる。
諏訪神社で参拝してきた。
神之川園地まではNo.6と重複しているので目新しいものはないのだが、前回は帰路だったのが今日はアプローチなので気分的に少し楽に歩ける。
青根中学校を脇目に歩いていく。
西洋風で中々洒落た校舎だ。
甲相国境尾根を望む。
田園の中に疎らに集落があって長閑な風景だ。
集落を抜けて林道に入る。
林の向こうに獣が消えていった。
この辺りでは最近熊が出没するとニュースでやっていた。
気を付けよう。
キャンプ場の脇を通っていく。
エビラ沢の滝。
今日は滝壺まで降りて滝を眺めた。
いい気持ちだ。
ここで朝食にゼリーを食べた。
渓流釣場を脇目に通り過ぎる。
神之川園地に到着。
ここでNo.6と別れる。
あれが今から向かう犬越路だろうか。
見た目、楽に登れそうだ。
神の川ヒュッテの前を通る。
「東海自然歩道 日帰りハイキング」では「廃業して建物だけが寂しく残っている」とあるが、実際にいま改装され営業しているのは神の川ヒュッテで、廃業したのは長者舎山荘とは皮肉な話だ。
北丹沢から下ってくるのが遅くなる場合はここを利用できるだろう。
植林地に入る。
ここからは人気もなく、山中に入っていくので鈴を鳴らすことにした。
しだいに山深い雰囲気になる。
沢を渡る。
ガレた斜面をトラバースするところは少しおっかない感じがする。
長い九十九折を上る。
おっと、これはおっかないな。
最近崩れたような斜面を歩いていく。
ガレた谷筋を遡行していく。
しだいに急坂になり息も上がるが、犬越路は目前だ。
犬越路に到着。
西丹沢の眺望が良い。
奥に見えるのは箱根山だ。
うーん、峠を一つ越えた先の景色はやはり感動するな。
ここで少し休憩。
アイスコーヒー、フルグラ、ビーフジャーキーを食べた。
犬越路から下る。
上りと同様にガレた道だ。
急な階段を下る。
少し怖い。
ガレ場でちょっと道が判別しづらい。
慎重に踏み跡を辿る。
橋を渡る。
この辺りから沢が現れる。
開けたところに出てきた。
木橋を渡る。
沢沿いを歩いていくようになる。
何とも野趣溢れる気持ちいい道だ。
沢の水を掬って顔を洗ってみると冷たくてとても気持ちいい。
そうそう、これがやりたかったんだよな。
桟橋を歩く。
うわあ、いいところだなあ、ここは。
こんな素敵なところを独り占めしちゃっていいのかな。
木漏れ日が沢に降り注いで幻想的な雰囲気だ。
木橋も少しスリルがあって楽しい。
うーん、何とも素晴らしい道だ。
沢の飛沫の弾ける轟音、木々の騒めきや鳥の囀りがシンフォニーを奏でる。
これぞ自然歩道という感じだ。
砂防ダムも雰囲気を壊していない。
大きな橋を渡る。
用木沢出合でNo.8が分岐する。
ここから舗装道になる。
キャンプ場の脇を通る。
緩やかに坂を下っていく。
あれは畦ヶ丸山だろうか。
12:30、西丹沢自然教室に到着。
ここをゴールとした。
しかし、バスが来る14:40までまだ時間があったので、中川温泉まで歩くことにした。
大きな橋を渡る。
中川沿いに歩いていく。
丹沢の山深い渓谷を蛇行して流れる川。
自然の原風景をそのまま切り取ったような絵画的な風景だ。
美しい。
車道をしばらく歩き、退屈してきた頃に中川温泉に着く。
今回は信玄館に入浴させてもらった。
人も少なくて大変に快適であった。
やはり歩いたあとの温泉は格別である。
最高に気持ち良かった。
中川温泉からバスに乗り、新松田駅に向かった。
バスはハイカーで満員だったが、運良く座れ、長い乗車時間でウトウト船を漕いでいると駅に着いた。
駅近くのラーメン屋で遅い昼飯(夕飯?)に小田原ラーメンを食べた。
初めて食べるが、美味であった。
小田急線で新宿に向かい、帰路に就いた。
0 件のコメント:
コメントを投稿