2016年7月10日日曜日

              

東海自然歩道(神奈川)『No.08大理石のみち』

2016/07/10(日)

先週は所用で山行できなかったので、二週間ぶりの山歩きだ。
コース名のとおり序盤は大理石の産地であった白石沢を辿り、中盤は尾根歩き、終盤は西沢を辿る周回コース。
展望が利かないので尾根歩きに魅力がなく中盤が退屈だが、序盤・終盤は西丹沢の美しい清流をたっぷり堪能できる。
特に終盤に目にする本棚は圧倒の迫力で一見の価値がある。
15km弱も山中を歩くので結構長い感じがする。
















谷峨駅からバスに乗って西丹沢自然教室に到着。
やはり人気のエリアのようで、バスも満員だ。
登山届を提出して出発。















用木沢出合まではNo.7コースを逆戻り。
舗装道を歩く。

うーん……尾根を見るとガスってる。
まあ今日は樹林歩きだしいいか……














用木沢出合を過ぎるとゲートがある。


















林道を歩き植林地を抜けていく。



















沢が現れると少し荒れた雰囲気に。


















林道が尽きると沢沿いに何度か橋を渡って遡行していく。
この辺りは荒々しい雰囲気で冒険のような趣きがある。
増水時は通行困難になりそうな箇所も多い。
沢で顔を洗うと気持ち良かった。















沢を離れると九十九折で少し斜面を上る。


















白石の滝というのがあるようなのだが、枝葉が邪魔で全く見えない。
冬は見えるのかな。
滝壺に降りていくような踏み跡が付いていたが、とても安全に降りれそうな雰囲気ではなかったので止めておいた。















谷筋に入ったようで、薄暗い雰囲気になった。


















大小の岩の散乱する谷を遡行していく。
これは凄い。まるで岩の展覧会のようだ。
様々な色や模様をした変成岩が転がっている。
大理石の産地というのもうなずける光景だ。

踏み跡が分かりづらいが、しばらくはこの谷筋を辿る。













鎖場だ。
よいしょっと。


















谷から這い出すように急坂を階段で上るようになる。
尾根はもうすぐだ。

















白石峠に到着。
国土地理院の地図とは少し離れているようだ。

















地衣を纏った美しいブナの森を歩いていく。
畦ヶ丸までなだらかな尾根が続く。

















水晶沢ノ頭を通過。



















倒木が多くて少しおっかない。



















展望は無いが、ブナ林が本当に豊かで森林浴には最適だ。
都内では夏日だったようだが、この尾根では涼しい風が吹き抜けてきて少し肌寒いぐらいだ。

















しばらく尾根を歩くとモロクボ沢の頭に到着。
ここでNo.10コースに合流する。
ちょうど昼時だったので休憩することにした。
今日はネイチャーバレーとビーフジャーキーを食べた。
ネイチャーバレーはシリアルバーで、携帯性に優れてフルグラより食べやすい。
穀物類が手軽に摂取できるのは良いな。
今後はこれをスタンダードにしよう。












また鎖場だ。
ボロボロと崩れやすい砂岩質の地層のようで、危うい感じがする。

















畦ヶ丸避難小屋のあるところでNo.10コースと別れ、No.9コースに合流する。


















畦ヶ丸山頂に到着。
人で賑わっていたので、早々に退散。

















ブナ林を下る。



















善六のタワに降りてきた。
痩せ尾根だ。
崩れそう……

















砂岩質の崩れやすそうな道になった。


















流石にちょっと疲れてきたな。
少し休憩。


















ガレた暗い谷筋を下る。
神秘的な雰囲気だ。


















清流の流れる本棚沢に降りてきた。
顔を洗う。
冷たくて気分爽快だ。

ここで本棚への道が分岐している。
まずは本棚を見にいこう。
少し沢を遡行する。












本当に美しいところだ。
流れる水も完璧に澄んでいて心が洗われるようだ。
普段は顔を洗うだけで衛生を気にして飲んだりしないのだが、思わずゴクッと飲んでしまった。
うーん、美味い!
これぞ純度100%の天然水だね。

と、ここを渡渉しなければいけないみたいだ。
水量が多くてちょっと難しいな。
思い切って勢いをつけてジャンプ!










擂鉢状の地形に行き当たった。
轟々と音がする。
これは……現れるか。





















暫し、呆然。
すげえ……

圧倒的迫力。
轟音を立てて岩肌を豪快に墜ちる絹のような飛沫。


秘境的なロケーションで大自然の権化のようなこの滝とこの身一つで対峙するという状況。
心が震えた。

今までもいくつか滝を見てきたが、ここまで圧倒されたのは初めてだ。
文句無くマイベストフォールに君臨。







さて、コースに戻り西沢に沿って歩いていく。

…………グキ
痛。
あー……またやっちまった。
左足首を壮絶に捻挫した。
幸いにも軽症だったみたいで普通に歩ける。
しかし翌日少し痛みが。
どうも癖になってるなあ。









下棚沢が合流してくるので、今度は下棚を見にいく。
本棚には及ばないまでも、これも美しい滝だ。
本棚に比べると女性的な印象。























コースに戻り、しばらく西沢沿いを歩く。
爽快な道だ。
この区間は本当に楽しい。
















いくつも橋を渡る。



















開けた場所に出てきた。
少し道を見失ったが、ここで沢を渡渉するようだ。
対岸の橋が目印になる。
















堰堤を二つ越えると吊橋を渡る。
もうゴールは目前。


















西丹沢自然教室に戻ってきた。
ここをゴールとした。

最後になってしまったが、今回の山行の装備の話を少し。
ここ最近ウルトラライトハイキングに興味を持ち始め、ついに日帰りにトレイルランニングザックを導入するに至った。7Lのザックだ。
荷物を入れるとパンパンになってまだ使いこなせている感じはしないが、これから軽量化の工夫を色々楽しもうと思う。
また、500mL×2本のボトルも止めて、250mL×3本のボトルにした。
いつもザックのサイドポケットに500mLボトルを入れて右側から飲んでいたのだが、いつも左側に重さが偏る弊害で、左肩の凝りがいい加減我慢できないレベルに。
ハイドレーションなども検討したが、やっぱりチューブから飲むのはちょっと抵抗がある……
ということで250mLのボトル。
軽くていい感じだ。





ちょうどバスの発車時刻だったので飛び乗った。
途中の中川バス停で降り、今日はぶなの湯に入浴した。
ここも良い湯だ。気持ち良かった。
少し休憩した後、バスで谷峨駅に向かい、帰路に就いた。
         

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