No.8に続いて西丹沢自然教室からの周回コースになる。
名の通り滝を巡るコースだが、大滝橋から畦ヶ丸避難小屋まではNo.10と、畦ヶ丸避難小屋から西丹沢自然教室まではNo.8と重複していて、コースのほとんどが重複となるので進めた実感のないコースだ。
本棚と下棚はNo.8で見ているので、今回初めて見る滝は大滝になる。
大滝峠までは沢沿いに緩やかに上っていくので苦労はないが、大滝峠から畦ヶ丸までの尾根は急坂が続いて苦しい。
関東はまだ梅雨が明けないが、この日は朝から晴れ間がありそうだったので山行にきた。
相変わらずバスは満員だ。
西丹沢自然教室までやってきた。
西丹沢自然教室から大滝橋まではバリエーションコースだが、箒杉を見るために歩いてみる。
中川を大きな橋で渡る。
県道76号を南下する。
写真の場所で右の小路に逸れる。
道端には山百合が沢山咲いていた。
大振りで豪華な花だ。
少し坂を上ると箒杉が見えてくる。
この辺りでは一際大きく目立つ樹だ。
袂に立つと一層どっしりとした存在感を感じる。
この辺りはかつては伐採の禁じられた里、宝木沢という集落であったという。
その頃からこの老木は丹沢を見守り続けているのだろう。
再び県道76号に降り、新箒沢トンネルを抜ける。
トンネルを抜けると大滝橋バス停。
コースの本来のスタートはここから。
ここにある分岐に入る。
すぐに左手の道に入る。
沢沿いの良い雰囲気の道になる。
徐々に山深いところへ入っていく。
歩きやすいトラバース道に取り付いた。
うーん、良い雰囲気だな。
それにしても丹沢は涼しい。
この日は樹林の中から終始ひぐらしの合唱が聞こえていた。
沢に降りていく道が分岐している。
どうやらここから大滝に向かえるようだ。
行ってみよう。
沢を渡渉していく。
大滝に到着。
澄んだ水を湛えた滝壺が陽光を反射して、聖域のような神秘的な美しさを演出している。
滝は擂鉢状の岩肌を滑るように落ちていて、素直な印象の滝だ。
美しさにしばし見惚れる。
滝壺の水を掬って顔を洗った。
トラバース道に戻ると今度は上から大滝を見下ろせる。
橋が落ちているので岩伝いに渡渉する。
斜面をへつる。
ここは滑りやすい岩肌の急坂になっていて少しハードだ。
鎖を伝って上る。
マスキ嵐沢を渡るとそこから斜面を九十九折に上っていく。
特に急坂でもない。
緩やかに上っていく。
小尾根に取り付く。
トラバースしていくと眼下の沢を遡行している一行が。
恐らく地獄棚に向かうのだろう。
沢登りも楽しそうだが、見るからにハードそうだ。
桟橋が幾つかあるが、穏やかな道だ。
小さなきのこが沢山生えていた。
かわいい。
標高は下げていないはずだが、また沢が側に現れた。
どうやらこの沢を少し下ったところに雨棚や地獄棚があるようだ。
アプローチは見つからなかった。
恐らくどこかで沢に降りなければいけないのだろう。
鬼石沢を渡ると一軒家避難小屋がある。
しばらく薄暗い谷筋を歩く。
少し坂をこなすと拍子抜けするような感じで大滝峠に着く。
ここから畦ヶ丸まで尾根を歩く。
ここまではほとんど苦労せずに体力を温存して来れる。
しかしここから先の尾根道は急登が続く。
大滝峠で大凡1000mなので、畦ヶ丸まではあと300mほど標高を上げないといけない。
大滝峠上に着くと写真の標識がある。
東海自然歩道の旧道がかつてここから分岐していたのである。
廃山道とは……遭難必至なので僕は遠慮しておく。
急登はまだしばらく続く。
苦しい。
美しいブナ林で少し心を癒す。
と思っていたら濃い霧が立ち込めてきて不気味な雰囲気に。
晴れているのになあ。
更に急登をこなしてようやく畦ヶ丸避難小屋に到着。
椅子が占拠されていたので小屋内で少し休憩。
ここでNo.10とは別れ、No.8に合流。
あとはゴールまでNo.8を辿る。
間もなく畦ヶ丸山頂に到着。
ここでシリアルバーとビーフジャーキーを食べた。
今回はトップバリューの安物を試してみたのだが、正直言って不味い。
食感も悪い。
やっぱり安物は駄目だな。
ブナ林を下る。
善六の垰を通過。
植林地の急坂を下る。
疲れたので前回と同じところで休憩した。
ひぐらしの合唱に混じってここからは滝の轟音が聞こえてくる。
本棚の飛沫の弾ける音だ。
ガレた谷筋を下る。
本棚沢に合流。
今回も本棚を見に行こう。
本日の本棚。
相変わらずの迫力だ。
前回は紹介し忘れたが、本棚の対面には水量は少ないがカラ棚がある。
これはこれで趣がある。
コースに戻る。
山紫陽花が咲いていた。
西沢沿いに道を下る。
やはりこの区間は素晴らしい。
本当の自然を心ゆくまで堪能できる。
下棚沢が合流してくる。
下棚を見にいこう。
下棚。
今日も美しい姿を見せてくれた。
西丹沢は本当に美しい自然を残したところだ。
都心近郊にもまだこんなところが残っていたんだな。
無名の小滝。
滝壺の青、岩肌と飛沫の白、苔と葉の緑が美しいコントラストを彩っている。
絵画のようだ。
一部舗装道がある。
ゴールはもうすぐだ。
開けた河原に出てくる。
沢を渡渉する。
堰堤を越えて吊橋を渡ると西丹沢自然教室。
ゴールだ。
またしてもちょうどバスの時間だったので飛び乗った。
毎回計っているわけでもないのでちょうどバスの発車時刻になるな。
途中、丹沢ホテル時之栖で降りて入浴した。
丹沢は帰りに温泉に浸かれるのも素晴らしい。
帰りもバスは満員だった。
谷峨駅から帰路に就いた。
さて、次回はいよいよ東海自然歩道神奈川県コースはラスト……山梨県に入る。
ハードなコースなので準備は入念に。
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