久しぶりに歴史や風土を感じる道である。
旧甲州街道を辿って武蔵国から相模国に入り、相模川に下る。
市街地らしい市街地に下るのも久しぶりで、人気も少なく、長距離自然歩道に帰ってきたと感じるコースであった。
二人静が咲いていた。
花序が3つ4つでも二人静だ。
一人静も見てみたい。
城山を下る。
杉の樹林を歩いていくと広場に出る。
広場から薄っすらと相模湖が見えた。
小仏峠に降りてきた。
さて、ここから相模国に入るぞ。
小仏峠から旧甲州街道に入る。
奥高尾の稜線から離れるとやはり途端に静かな印象になる。
旧甲州街道の下り坂は緩やかで、掘割や九十九折を駆使して馬も通行しやすいようにしているのだろう。
こういうところにも土木技術の歴史を感じる。
腸のようにうねりながら下る甲州街道。
馬や人が喘ぎながら小仏峠を、武蔵国を目指し坂を上っていく姿を幻視する。
うーん、やはり旧街道はいいね。
木漏れ日が眩しい。
人気もなくツツドリの囀りが耳に心地よい。
虚が特徴的な樹のあるところに出てくると道が穏やかになる。
ここを中峠というようだ。
深い掘割を抜ける。
トラバース道になった。
車道に出てきた。
道端に蛍袋が咲いていた。
面白い可憐な花を付けている。
ボーイスカウトの一団とすれ違った。
九十九折に切り返す。
ここが底沢のようだ。
車道を緩やかに下っていくと、頭上に中央自動車道が現れる。
補修工事中のようだ。
分岐に照手姫の伝説のある七ッ淵への案内がある。
コースを逸れるが、近いので寄り道してみよう。
ここが七ッ淵のようだ。
この地に生まれた照手姫はここで髪を梳かしていたようだが、今は髪を梳かせるほどの水量はないようだ。
この辺りは「美女谷」という地名があるが、これも照手姫に由来するそうだ。
秘湯の美女谷温泉も近くにあるが、日帰り入浴は止めてしまったようだ。
コースに戻り、中央本線に沿って歩いていく。
鉄道を潜る。
ここに小原一里塚があったそうだが、中央自動車道が出来る際に無くなってしまったようだ。
国道20号に出てきた。
少し東にコースを逸れると、秘湯の弁天島温泉があるようだ。
国道を歩いていくと小原宿本陣がある。
中は見学無料である。
うーん、これは素晴らしい。
街道を遥々辿ってきた往時の役人たちもここに逗留したのだろう。
屋根裏は養蚕部屋になっている。
小原宿本陣からそのまま国道を辿って相模湖駅に向かうのが本ルートだが、小原宿本陣手前にバリエーションコースの分岐がある。
せっかくなのでバリエーションコースを辿ろう。
車道を離れる。
弁天橋に下る山道に入る。
少し藪っぽい。
あまり歩かれていないようだ。
橋の手前で右手に下る。
ここで城山から下ってきた道と合流しているようだ。
相模川だ。
少し高台に上ったところに弁天尊がある。
参拝し……!?
……めっちゃ猫の日向ぼっこの溜まり場になってる……
パッと見ただけでも4匹の猫が気持ち良さそうにお昼寝中であった。
あまり猫は好きじゃないが……寝てる分には可愛いな。
( ˘ω˘)スヤァ……
弁天橋を渡る。
思い出したように急坂で上り始める。
このコース中一番辛いところだ。
車道に出てきた。
嵐山が見える。
No.2コースとの分岐点。
相模湖駅に向かう。
相模ダムの発電所だ。
相模ダムに到着。
下流側から堤体を望めないのが残念だ。
堤体上を歩く。
中々年季の入ったゲートだ。
うーん、良い風合いだ。
相模湖を望む。
相模湖大橋が見える。
下流の相模川を望む。
眼下に発電所とその先に奥高尾の山稜が見える。
上流側から。
質実剛健という感じだ。
昭和竣工のコンクリートの風合いを感じさせてとても良い。
嵐山洞門。
西洋の外回廊を思わせるモダンなアーチが連なっている。
相模湖大橋を渡る。
相模湖大橋から相模ダムを望む。
橋を渡ると市街地に入る。
交差点で右折し、相模湖記念館に寄り道する。
相模湖記念館。
相模ダムのダムカードを入手。
そろそろ腹が減ってきた。
道沿いにレストランがあったので、ここに入った。
わかさぎ定食を食べた。
昭和レトロな感じのレストランだった。
相模湖公園。
相模湖がよく見える。
ボートレジャーなどで賑わっている。
緩やかに坂を上っていく。
相模湖駅に到着。
ここをゴールとした。
そのまま中央本線に乗り、帰路に就いた。
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