No.5に引き続き尾根越えの道だが、上り下りも険しくなく、楽に歩ける上に距離も短い。
浅間嶺は江戸時代に交易路として栄えた甲州中道の一部らしいが、肝心の尾根道は取り付いてもすぐに降りてしまうのが残念だ。
よく晴れて浅間嶺からは美しい富士山がはっきりと見えた。
武蔵五日市駅からバスに乗り、払沢の滝入口バス停に到着。
豆腐屋の脇の道に入る。
坂を上っていくと、左手に階段があるので上る。
すると早速山道になる。
山道を抜けると先ほど別れた車道に合流した。
車道を歩いていくと再び山道に逸れる。
山の斜面の小さな集落を見下ろす、見晴しの良いところを通る。
車道を横断してそのまま山道に戻る。
鬱蒼とした樹林の中を歩く。
時坂峠が見えてきた。
時坂峠からはしばらく車道を歩く。
薄暗い植林地の中を歩いていると、ちょうど枝の剪定作業が行われていた。
再び元の車道に合流した。
樹木が伐採されて開けた場所に出てきた。
更に進むと峠の茶屋があった。
飲み物などを売っている。
うどん等も供しているようだが、まだ時間が早い。
峠の茶屋から少し坂を下ると分岐点に出る。
ここで車道と別れ、しばらく山道を行く。
瀬戸沢を橋で渡る。
山道を歩いていくと左手に建物が。
これが「瀬戸沢の一軒家」のようだが、今は蕎麦屋として営業しているようだ。
奥にかぶと造りの元の家屋があるようなのだが……
ちょうど定休日なので中に入れない。
瀬戸沢を離れるとしばらく上りになる。
急坂ではないが、少し苦しい。
緩やかなトラバース道に出てきた。
この辺りはカタクリの群生地のようだ。
早春に来れば美しい花を見ることができるだろう。
しばらく行くとコースが二手に分かれる。
右手が本来の道なのだろうが、左手は展望台に登れるそうなのでそちらに進む。
ちなみに右手に進んでもその先で合流するところから展望台へは楽に登れる。
少し急坂を上る。
尾根に出てきたようだ。
あの丘のようになっているところが展望台だろう。
展望台に到着。
浅間嶺の標柱が立っているが、実際の浅間嶺のピークは尾根をもう少し西に辿ったところにある。
が、これがチェックポイントのようなので写真を撮った。
そして……
素晴らしい!
今日は最高にはっきりと富士山を見ることができた。
写真だと小さいが、肉眼だとその存在感故にもっと大きく壮大に見える。
関東ふれあいの道でこれだけはっきり富士山を見ることができたのは初めてだったので感動も一入であった。
北側には大岳山も見えた。
ここでコーヒーを一杯飲んだ。
ちなみに何とここは携帯電話の電波が通じるようで、メールなんかも普通に出来てしまう。
これは驚きだ。
展望台を階段で降りると東屋のある広場に出てくる。
先ほど別れた道もここで合流してくる。
本当の浅間嶺のピークにもここから登れるが、そちらは展望がないらしいのでパスだ。
しかし、せっかく尾根に取り付いたのに、コースはすぐに下りに転じてしまう。
植林地の中をどんどん下っていくが、この一帯は意外なほど植生が豊かで、様々な植物が地面を覆い尽くしている。
また、イカリソウの花も沢山咲いていた。
小さく可憐な姿がとても可愛らしい。
鳥の囀りもツツドリの鳴き声が聞こえてきて、初夏を思わせた。
と、イカリソウの花を見ようと屈んでいると、突然すぐ側でけたたましい音がしたので驚いた。
サイレンかブザーかとも思うような電子的で甲高い音だったのだが、後で調べてみるとどうもヨタカの鳴き声のようだった。
きっとすぐ近くに居たのだろう。
車道に出てきた。
都道33号に降りてきた。
すぐ側に上川乗バス停がある。
まだ昼前だが、今日は午後別の用事があったためここで切り上げとした。
バスで武蔵五日市駅に向かい、帰路に就いた。
0 件のコメント:
コメントを投稿