奥高尾の都県境の尾根を歩き高尾山を目指す。
よく歩かれるコースらしく、終始多くのハイカーで賑わい、道もよく整備されて歩きやすいので苦労するようなところは全くない。
山頂以外であまり展望が得られないこと、距離がやや長すぎること、高尾山に近付くにつれ増える人の賑わいに辟易することなどが難点として挙げられる。
特に今回歩いた季節はハイシーズンだったから、高尾山は大変な混雑ぶりであった。
個人的には山歩きは静かな環境で楽しみたい。
陣場高原下バス停に到着。
すでにハイカーで賑わっている。
和田峠に向けて早速坂を上っていく。
ここはハイカーたちが屯してお喋りなどしながらのんびり歩いているので、足早に追い抜いてしまう。
前回No.3で下ったときは長く退屈な坂だと思ったが、上るとウォーミングアップには調度いい塩梅だ。
和田峠に到着。
意外と早く着いてしまった。
まだそれほど疲れてもいないので、休憩なしでそのまま陣馬山に登ってしまおう。
茶屋左脇の階段を上る。
ここでNo.3と別れる。
樹林の中を階段で上っていく。
あまり面白くないが、長くはない。
「あれ?もう頂上か」と言う感じにあっという間に陣場山に着いてしまった。
山頂の周りは高原になっていて開けた雰囲気だ。
茶屋も数軒建っていて、人で賑わっている。
山頂から北西側を見下ろすと前回No.3で辿った稜線が連なる様が見える。
陣馬山山頂にある馬のオブジェ。
晴れていれば富士山を眺望できるそうなのだが……
残念ながら曇っている。
天気予報では今日は晴れなのだがなあ。
しかし何となく晴れる兆しはある。
昼にかけて晴れることを祈ろう。
陣馬山はこのコースの最高点なので、あとは下り基調ということになる。
楽なコースだ。
ここでコーヒーを一杯飲んだ。
緩やかに陣馬山を下っていく。
道は広く、よく均されていて遊歩道のような様相を呈している。
軽快に進む。
雑木と植林の混合林のようだ。
奈良子峠。
道が分岐しているが、そのまま直進する。
間もなく明王峠に着く。
茶屋があり、休憩しているハイカーで賑わっている。
明王峠からも穏やかな道が続く。
底沢峠。
直進する。
急に道が狭くなったな、と思ったら……
伐採跡に出てきた。
伐採跡を抜けると再び穏やかな道になる。
コースは堂所山には登らず巻き道を進むようなのだが、すぐ登れそうだし、せっかくだから登ってみよう。
堂所山から下ってきて元のコースに合流した。
山頂は展望も得られず何もないし、下り道も悪路なので、この山は素直に巻いた方が良かったようだ。
この辺りからややアップダウンが多くなる。
ようやく少し陽射しが出てきたようだ。
このまま晴れるかな。
木漏れ日が気持ちいい。
やはり樹林歩きはこうでなくちゃな。
いつの間にか雑木林主体の森になったようだ。
ツツドリの囀りも聞こえてくる。
景信山に到着。
景信山からは八王子方面の眺望が良い。
まだ薄雲が掛かっているが、何とか晴れてくれて良かった。
景信山にも茶屋があり、大変な人の賑わいであった。
ここの名物であるらしいなめこ汁を買って飲んでみた。
美味い。
茶屋の裏手を抜けると道が続いている。
やや急な悪路で、このコース唯一の難所であるような気がする。
坂を下ると左手に展望が開ける。
小仏峠を貫く中央自動車道を見下ろせる。
再び樹林の中に。
これまでに比べるとやや道幅は狭く、転石も多くなった気がするが、それでも木漏れ日の差す中軽快に歩いていける。
坂を下ると小仏峠に到着。
大きな広場の奥に小さな広場があり、そこに明治天皇巡幸碑がある。
前は山菜などを売る茶屋があったそうだが、今は廃屋が残るのみである。
小仏峠は旧甲州街道が通るところで、武蔵国と相模国の境であったため、関所の置かれていた歴史ある峠である。
ここは東海自然歩道『No.1旧甲州街道のみち』や中央自動車道のトンネルも通るところで、今も昔も交通の要衝となっていることを窺わせる。
やはり旧街道を見かけるとワクワクする。
いつか旧街道を歩き通してみたい。
旧甲州街道と別れ尾根を辿って坂を上ると小さな広場に出てくる。
眼下に相模湖が見える。
東海自然歩道ではあそこを通るのか。
何だか今から楽しみだ。
城山に向けて上りになる。
電波塔の脇を通る。
城山に到着。
ここにも茶屋があり、凄い人の賑わいだ。
せっかくなので今度は冷たい甘酒を買って飲んだ。
坂を下ると完璧に遊歩道然とした道になった。
途中でNo.1コースが分岐している。
道端に菖蒲が咲いていた。
この季節の山の花ではあるが、何だか不自然な感じがする。
誰かが植えたのだろうか。
一丁平手前に展望台がある。
相模原市の眺望が良い。
富士山は……靄で見えないな。
展望台から下ると一丁平。
広場になっていて、休憩している人が多い。
高尾山に近付くと自然散策路として道がいくつも分岐しているが、尾根を辿るように直進していけば良いようだ。
階段を上るともみじ平という小さな広場がある。
茶屋もある。
もみじ平を下り、峠に出るとようやく高尾山に向けた上りになる。
ここに来るまで距離もあるので流石に疲れてきた。
石階段を上っていく。
山頂手前の小広場に出てきた。
うわっ!流石に凄い人の賑わいだ。
ちょっとこれは辟易するな。
カジュアルな恰好で観光にきたような人ばかりで、登山の恰好をしている自分は何だか場違いな感じだ。
大見晴園地からの眺め。
丹沢山地が見渡せる。
正面に富士山がドーンと見えるはずなのだが……
今日は靄で見えないようだ。残念。
高尾山山頂。
うーん、完全に観光地だなこれは。
山に登りに来たという感じがしない。
さて、あとは高尾山口駅まで下るのみだ。
が……ここからはもう人が多くてうんざりな感じだ。
下っていくと薬王院の境内に入る。
早速奥の院があるので参拝した。
手前に浅間神社があったので神社化と思って思わず二礼二拍手してしまったが、よく考えたら寺だ。
御本社。
ここでも参拝。
大師堂。
御本堂。
ここでも参拝した。
土産店の間を通る。
山門を潜る。
立派な杉並木の道を歩く。
うーん、この人の多さでなければ神聖な雰囲気だったのだろうが。
お昼をどこで食べようか考えていたのだが、何だかどこも混んでいそうで逡巡していた。
ちょうど空いているラーメン屋があったのでそこで昼食とした。
ちょうどそのラーメン屋のところで道が男坂と女坂で分岐している。
コースマップによるとどちらでも良いようだが、下りなので男坂にしよう。(上りのときは楽な女坂にしよう)
急な階段を下る。
何だ、すぐに女坂に合流してしまったな。
サル園・野草園の横を通る。
霞台展望台に到着。
八王子・相模原市街を見下ろす。
良い眺めだ。
ようやく東京に来たという感じがした。
ここからリフトとケーブルカーが出ている。
山頂からここまで結構距離があったが、なるほど。
これでプチ登山を楽しむということだろうか。
正直登山という感じは全然しなかったが……
リフトやケーブルカーの駅を過ぎると舗装道だが結構な急坂になる。
確かに上りでこれはきついかも知れない。
しかし、それほど距離はない。
麓の清滝駅まで降りてきた。
なんだか地元のアイドルが路上ライブをしていた。
疲れたのでアイスクリームを食べた。
狭い路地を抜けると高尾山口駅に到着。
モダンで立派な駅だ。
ここをゴールとした。
隣接する温泉に入った。
中々良い湯加減で気持ち良かった。
サッパリして帰路に就いた。
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