2013年11月30日土曜日

              

関東ふれあいの道(茨城)『No.18水の恵みと水田地帯のみち』

2013/11/30(土)

今回から関東ふれあいの道、茨城県コースを歩く。
利根川を水郷大橋で渡り、霞ケ浦の湖畔を歩いていく。
このコースは単純な距離だけでは関東ふれあいの道の中でも最長だが、アップダウンが皆無なので歩くのに苦はない。
しかし木陰がないので夏は熱中症になりそうだ。歩いたのが冬で良かった。(実は冬は別の問題があるのだが・・・)






今日は長丁場になることを見越して、始発で出発してきた。
6時に佐原駅に到着。
もうすぐ夜明けだ。空が白み始めた。












千葉県コース『No.01坂東太郎のみち』の起点に来てみた。
なんと、ボロボロだった案内板が新しくなっていた。
以前ここに来たのは9月30日だが、2か月の間に新しくしたのだ。
定期的に整備されているようで、安心した。









水郷大橋から遠くに筑波山の影が見えた。
前半の茨城県コースで一番楽しいのは、常に進む先に筑波山が見えて、歩みを進めていくと徐々にその影が大きくなっていくことだ。












さて、千葉県と茨城県の県境までやってきた。
あと一歩を踏み出せばそこは茨城県だ。




















なんと茨城県に入った瞬間、東の地平線から太陽が顔を覗かせた。
日の出だ。
千葉県が僕に別れを告げているのか、茨城県が迎え入れてくれているのか。
冬の澄み切った空気に太陽の暖かな光が鮮やかなグラデーションを作っていく。
美しい。







水郷大橋を渡り切ったが、茨城県コースを歩き始める前に近代化遺産の重要文化財、横利根閘門を見に来たのだが、あいにく工事中で近づくことは出来なかった。
仕方なく正面の橋から見る。
利根川と霞ケ浦を結ぶ横利根川に大正10年に作られた水門だ。
少し傷んでいるようだが、レンガ造りの構造や、アーチ型の水門が時代を感じさせる。







前置きが長くなったが、コース出発点に到着。
千葉県コースで見てきた案内板とだいぶ違うようだが、茨城県の案内板や標識はあまり統一性がないようだ。
後に見慣れた案内板も出てくる。
さて、茨城県を歩き始めよう。










少しの間、利根川の堤防を西に歩いていく。
千葉県コース『No.01坂東太郎のみち』を戻る感じだ。













少し歩くと写真のような標識が。
千葉県では見たことのない標識だが、「関東ふれあいの道」と書かれているので間違いなかろう。
ここで堤防を離れる。











交差点に来ると写真のような標識が。
茨城県の良いところは、進路が分かりづらい箇所ではこういう図示をしているところだ。
他の関東ふれあいの道の歩行レポートでは茨城県は標識が不親切だという話をよく見るのだが、僕個人は茨城県コースでそれほど迷ったことはない。
他のレポートを参考にしつつ、また関東ふれあいの道の歩き方にも慣れてきたというのもあるが、迷った回数では千葉県の方が全然多い。
と言いつつ実は早速この直後に迷うのだが……




写真の標識が、逆側から来るとコンテナの影に隠れて見えず、素通りしたまま30分も歩き続けてしまい、なんと往復で1時間近くもロスしてしまった。
なんとも手痛いミスだ。
しばらく標識がなくておかしいとは思っていたのだが、コースマップが分かりづらく方向的には合っていたので気づかずに歩き続けてしまった。








広大な田園地帯を歩いていく。
夏になれば綺麗だろうが、完全に休耕期だ。














早速標識が壊れていて先行きが不安になる。
まあ曲がる箇所さえ分かればコースマップを見て進む方向は分かるが……













こんな標識もあった。
現在地が全体のどこまで来ているのかが分かる。
ちなみに実はこの時点で尿意がかなり限界まで来ており、周囲に公共施設など皆無なので、仕方なく近くの神社の木陰で粗相させてもらった。
冬の長距離移動の一番の問題とは、寒さでトイレが近くなることだ。
なお次の公衆トイレは霞ケ浦和田岬の和田公園までない。
出発点から10km近く先で2時間もかかり、更に僕はすでに1時間ロスしているので、間に合うわけはない。



霞ケ浦が見えてきた。
少しの間、未舗装の砂利道を歩く。














霞ケ浦を渡る稲敷大橋だ。















稲敷大橋から望む妙岐の鼻。
霞ケ浦湖畔に広がる広大な葦原だ。
茨城はこういうスケールの大きい自然が多くてワクワクする。
周辺には葦原に集う多様多種な鳥類を見に訪れたバードウォッチングの人々が居た。
残念ながら妙岐の鼻を歩ける木道は通行禁止になっていた。

ちなみにこの時期はオオセッカ、コジュリン、ミサゴ、チョウヒ、チョウゲンボウなどの鳥が見られるそうだ。




ここからは長い長い霞ケ浦湖畔歩きが始まる。
かと言って単調で飽きるということはなく、雄大な霞ケ浦の静かな湖面と対岸に広がる町並みの変化が何とも面白い。
また、進行方向に常に見える筑波山もモチベーションを上げてくれる。
また、コースは霞ケ浦自転車道を歩いていくので、軽快に駆け抜けていくサイクリスト達とすれ違う。

写真の左側に見えているのは浮島園地、和田公園だ。




和田公園にある案内板がチェックポイント。
この一帯はかつては霞ケ浦に浮かぶ浮島で、干拓によって陸続きになった歴史が書かれている。












写真の右側にうっすらと筑波山の影が見えている。














霞ケ浦湖畔には水田地帯が広がっている。
しばらく歩いていると、一時自転車道を離れて水田地帯の中を少し歩く区間がある。













荒涼とした景色だ。















再び自転車道に復帰する。
霞ケ浦には写真のような船溜まりがいくつかある。
霞ケ浦はワカサギ漁が有名だ。
淡白で柔らかく、天ぷらにすると美味い。











茨城県特有の標識。
今後度々見ることになる。
コースの図示と下に謎のキャッチフレーズが書いている。
なんだか可愛い感じがして好きだ。











古渡橋が見えた。
ゴールはもうすぐそこだ。
足取りも軽く、意外と早く着いた。

それにしても……「ふっとばし」か……
狙ってるわけじゃないんだろうけど……










ゴール。
案内板などコースの起終点を示すものはなかったが、起終点と思われるところに写真の標識があったのでここをゴールとした。












霞ケ浦湖畔にはずっと建物が何もなかったが、ゴール地点にはコンビニと食事のできる旅館、そしてバス停があって意外と便利が良い。
当初宿泊も考えていたのだが、予約をしていなかったため、あいにく満室であった。
ここで昼食をとり、ワカサギの天ぷらを食べた。










ゴールからすぐの場所に古渡口バス停があり、佐原駅まで行くことができるのだが、残念ながら調度良い時刻の便がなく、(今の時間は13時前。次の佐原駅行のバスは16時18分だった)仕方なく30分歩いた先にある吹上バス停で土浦駅行のバスに乗った。
         

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