2013年5月6日月曜日

              

関東ふれあいの道(千葉)『No.22モミ・ツガのみち』

2013/05/06(月)

本コースは金山ダムから元清澄山、東京大学千葉演習林、清澄寺に至るコースである。
恐らく千葉県コースでは最もハードであることが予想されたので、千葉の低山でまさか遭難することはないにしろ、身体的・精神的に余裕を持って臨むことにする。










鴨川駅をワンボックスカーのコミュニティバスで金山ダムバス停に到着。
到着する直前に運転手の気さくなおじさんに「ここのお蕎麦屋さんがおいしいから機会があったら食べてみて」と勧められた。
この間食べましたよおじさん。











金山ダムに向けて歩くと三叉路の分岐点に「金山城址」と記された石碑があった。
少し興味はあったが城址というのは前知識に見てもほとんど何か分からぬものなのでスルー。












もう一つの道の先にあるのはダムへと続くトンネルだった。
「金山隧道」とある。














おっ、やはり崩れやすい出入口のみコンクリートで巻き立て、内部は素掘りに吹きつけのようだ。
それなりに延長もあり暗いので蛍光灯が灯っている。











なんと、ダム側の坑口はロックシェッドに連結されていた。





















もう一つトンネルが現れた。
こちらは「船石隧道」。
こちらは一般的なコンクリートのトンネルのようだ。
金山隧道と同じく蛍光灯が灯っている。

















トンネルを抜けるとそこは……吊橋だった。
この吊橋でダムを渡るようだ。
この橋の脇にある休憩所がチェックポイントになっている。
また、山ビルへの注意を呼び掛ける真新しい案内板が。
幸いにもまだ長袖が気温的に調度良い季節である。
あとは袖や裾から入り込まないか注意しよう。
















金山ダム湖面だ。
アースダムで農業用水を貯水している。
春は桜が咲くらしい。













ダムを渡ると道は急に悪くなる。
元清澄山登山口までダムを見ながら歩く。















ダムを離れると……















ついに始まったようだ。
無限に続くかのようにも思える
階段地獄
が……
うーむ早くも見通す限りの階段だー。
ちなみに標高差からして逆の清澄寺から金山ダムまで逆(というか本来の順路)で歩いた方が当然下りになるので楽……なのかな。
アップダウンが何度も連続するのでいずれにしろ疲れそうだ。











登っては降り……

登っては降り……













むむ……
急に階段が途絶えて道が平坦で気持ちがいいなーなんて思ってるとなんか人声が聞こえるではないか。
木々の間から見えるのはゴルフ場……
これは鴨川カントリークラブであるらしいが……なんとも興醒めであるなあ。










しかし、しばらくはこんな道が続いてくれる。
あーずっとこんな道だったら最高なのになあ……
こういう道は本当に気持ちいい。












そして僕が息をのんだ場面がここから。
岩を穿った道の先に今までの道とは少し違った景色が天然の絵画のように見えている……

岩の「額縁」を抜けると……












うーむ、これは素晴らしい!
木漏れ日の当たる林を抜けて行く道が現れた。
シーンの展開が本当に良い。
木材に良さそうな木だが植林されているのだろうか?











気持ちいいー。
森林浴、なうって感じだ!















ここからモミやツガの木が生える道になる。
モミの木と言えばクリスマスツリーですね。

それにしても綺麗で気持ちのいい山道だ。

















しばらく平坦な道を歩いていたが、再び登り始める。





















急な斜面が目の前に、と思ったら鎖で登るようだ。
登りはいいけど降りはちょっと怖そうだなあ。



















尾根伝いのアップダウンの激しい道が続く……
というか階段地獄……
息を切らせ汗を垂らしながら頂上はまだか、頂上はまだか、と意地で登り降りを繰り返す。


















ハアハア……
ようやく元清澄山頂上に着いた。
特に最後の登り階段が長く急で心臓破りだった。
さて、清澄寺はかつてここに建っており、礎石やほこらの跡が残っているらしいが、見渡す限りではそのようなものは見当たらない……
僕の目が節穴なのだろうか……
ここで持参していたコンビニおにぎりを食べながら小休止した。

再出発すると降りの階段がほとんど土に埋もれていて、斜面とほとんど変わりなくなっているのでズリズリと滑るようにして降りた。
注意が必要だ。

再び歩き始めると、木々の間に眺望が開けた。
なかなか高いとこまで来たようだ。いい景色だ。

ところで関東ふれあいの道を歩くとき、僕はいつも500mlのペットボトル天然水を2本持参している。
スポーツドリンクの方が水分補給としてはベターであるとか、水筒に水道水を入れてくれば無料であるし保冷も効くなどと考えなくもないが、やはり僕は天然水が好きだ。
とりわけこうやって息を切らして飲む水は格別の美味さだ。
僕のお気に入りはクリスタルガイザーかボルビックなどの軟水だ。
飲みやすくほのかに甘味があるのが良い。

突如林道のような幅広の平場に降りてきた。
あれ?登山道はもう終わりか……と思っていたが、













林道は行き止まりになってしまった。
どうやら別の場所を起点とする林道らしい。
道は林道の斜面を登り再び登山道になる。

ちなみにこの林道は「田代林道」と言うらしい。












林道から逸れた先は概ね平坦な道で爽快である。














おおっ!
懐かしきかな舗装!
どうやら東京大学農学部所属千葉演習林に出てきたようだ。
ゲートの脇がいま来た道である。

ここから演習林を兼ねた「郷台林道」を歩く。










あれ、なくなっちゃったな舗装……
でも車両が通れる規格なだけあって歩きやすい。
やっぱり林道ウォークはいいね!













これは、またずいぶんと豪快に伐採したものだ。
木材を採取するにしても良い木を選定して少しずつ切るものじゃないのかなあ。
何が目的にせよ、ちょっと興醒めな風景だ。











まだ標高は高いようだ。
良い景色だ。
それにしても山深いところだ。













木材を搬出するトラックだ。
人の気配がしてきた。















ついに林道を抜けるようだ。
陸橋で県道81号清澄養老ラインを跨ぐ。














車両進入禁止のゲートだ。















道を少し歩くと清澄寺バス停に辿りつく。
ここがゴールだ。
なんだかずいぶん遠いところに来たような気がする。
清澄寺バス停付近は山の斜面から吹きあがってくる風が強く吹きつけていて、バスを待つ間少し寒かった。

相変わらずワンボックスカーのバスが来て安房天津駅に到着。帰路に就いた。

3時間半で15.7kmを踏破した。
         

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