2022年5月1日日曜日

              

新・奥の細道(秋田)『No.46小友沼と桧山安東氏歴史のみち』

2022/05/01(日)

前半は長閑な田園と農村を歩き、後半は多宝院などの古刹、檜山城跡、羽州街道など往時を偲ばせる名所を繋いでいく。
変化に富んでいて面白いコースなのだが、如何せんコース途中に何箇所も荒れた箇所があり、迂回も難しい。
藪漕ぎやルートファインディングに慣れた人だけが楽しめるコースになっている。














さて、この病院がスタート地点なのだが……
いくら探してもコースマップに書いてある道が見つからない。
いきなり30分以上も時間をロスしてしまった。
これはまずいな。





正解は、まず病院の正面から右に敷地内を歩いていく。
病院に用もないのに敷地内を歩くのはどうも気が引けるが、これがコースだ。







すると敷地の奥に遊歩道への入口が見つかる。










良い雰囲気の遊歩道だ。
入院している患者も散歩に来たりしそうだな。









展望台だ。











小友沼が見える。
周辺は遊歩道の整備された公園になっているようだ。
山桜が満開で美しい。








広場に出てきた。











小友沼の堤の上を歩く。











対岸にやってきた。
こっちは少し寂しい感じだ。










ここからは少し荒れた山道を歩く。
迂回しようとすると病院まで戻って大きく迂回しなければいけない。
ここは我慢して進もう。






ちょっと倒木は多いが……まだそれほど困難な道ではない。










高台の農作業道に出てきた。











桜並木の畦道。
晴れていれば尚のこと美しかっただろうな。









果樹園だ。
りんごの樹だな。










雨の田園。











分岐。
右だ。










長閑な農村を歩いていく。
左へ。









ここの分岐を左へ。
朽ちた標識があった。










貯水塔が見える。











ここはコースが判然としないが……恐らく右だろう。










高台から降りる。
下の田園が見えた。










高台の下に降りてきた。











方向的には左の轍のない畦っぽいなあ。
この辺りはもう勘で行くしかない。








あらら……道でもないただの畦になっちゃった。
まあ仕方ない。









強引に突破。
集落に着いた。
このまま車道を直進する。









集落を抜け、坂を上っていく。











薄暗い森の中に。











再び開けた農耕地に出てきた。
直進した方が近道なのだが、何故か右へ少しだけ遠回りする。









ここで再び右へ。











農作業道を歩く。
ちょっと気が引けるなあ。










先ほど分かれた直進の道に合流する。
今度は左へ。









人気のない道になってきた。
不安だなあ。










ああ……案の定、道が小さな広場で終わってしまった……










で、こうなるわけか……
踏み跡も分からん完全な藪漕ぎだが、車道がすぐ近くまで来ているはずだ。
だいたいの方向に進めば出られるだろう。






明瞭な道を発見。
ほっ、助かった。










県道に出てきた。
どうやら今歩いてきた道は羽州街道だったようだ。
全く往時の面影はないが……








県道を下る。
桧山城跡に向かうので右折。










桧山城跡に到着。
まずは多宝院を見よう。










雨に煙る多宝院。
中々良い雰囲気だ。
なんて思っていると、何かのイベントでもやっているのか、集まっている年配の方たちにマスクの着用を促された。
外でマスクして何か意味あるのかねえ……しかもこんな雨の日なのに。
面倒臭い世の中だな。


しだれ桜と楼門。











本堂。
禅寺らしく、どっしりとして素朴な佇まいがしだれ桜と調和していてとても良い。
すごく好きだな、こういうお寺は。
参拝した。





少し戻って、今度は桧山城跡に登るぞ。










急坂を息を切らせながら上っていくと城跡が見えてくる。










展望台へ。











展望台からの眺め。
曇ってるし何だかいまいちだね。
晴れてればもっとはっきり能代市街地が見渡せたのかな。








標識がないのではっきりしないが……コースはこっちだろうか。










コースの標識ではないが、案内板が現れた。
これで迷うことは無さそうだ。









案内板を頼りに城跡を巡っていく。
案内が無かったら迷うなこれは。









転がり落ちるような急坂を下っていく。










御茶園と浄明寺の分岐。
コースは恐らく浄明寺へ直接向かう方が正しいのだが、御茶園を見てみたいので左へ。
どっちにしても浄明寺はあとで通るしね。






桧山茶園。
北限の茶畑だそうだ。
しだれ桜も美しい。









石段が雨で滑りそうで少し怖かった。










車道に出てきた。











浄明寺に到着。
品格のある山門だな。










参拝。











集落を歩いていく。











再び県道に出てきた。
桧山川を渡る。










新しそうな案内板が現れた。
藪漕ぎ区間はやはり「通行不可」と表記されていた。
まあ不可ってわけでもなかったけどね。
「通行困難」が正しいかな。
そしてこの先、もう1箇所「通行不可」の区間があるようだ。




農作業道へ。
ここの分岐は左へ。
(間違って右へ行ってしまって時間をロスした)








追分の松並木。
往時の羽州街道の様子を今に伝える、数少ない史跡だ。









ちょっとした峠を越えるようだ。











峠を越えて山間の小さな集落に。











薄暗い森の中へ……
うう……雨の日には入りたくない雰囲気だなあ……









だんだん道が荒れてきた。
ここからが最後の「通行不可」区間だろう。









やがて完全な藪漕ぎに……
と思ったら柵で行く手が阻まれた。
あれ?
本当に「通行不可」だったのか?
……よく見ると、途中でコースを逸脱してしまっている。
どこで間違えたんだろう。
少し戻ってみるか……



笹薮にカモフラージュされているが、右に分岐があったようだ。
初見じゃ気付かないな、これは。









藪を抜けたようだ。
ほっとひと安心。










最後にまた少し藪があったが、それを抜けると秋田自動車道を潜る巨大な暗渠が。
なんだか場違い感が凄いな。








今の道も羽州街道だったのか……
少しは整備してほしいな。










国道7号に出てきた。
そのまま横断する。










鴨巣一里塚。
今は薄暗い杉林になっているが、かつては黒松が生えた見晴らしの良い峠道だったのではないだろうか。







ようやく開けたところに出てきた。










羽州街道沿いにも古代の遺跡があったようだ。










道沿いに何やら人形がある。
鐘馗様という道祖神だそうだ。
古い風習がこうして受け継がれているのも良いことだなあ。








高台から坂を下る。
米代川が見える。










奥羽本線の踏切。
ゴールはもうすぐだ。










道しるべ庚申塔。
「左 久保田 右 能代」と記されている。
庚申塔と道しるべを兼ねているのは珍しいな。







鶴形バス停に到着。
ここが終点である。










すぐ近くに鶴形駅がある。
ここから能代駅に帰る。
また、近くに鶴形金比羅宮があるそうなのだが、今日はもう疲れて歩きたくないなあ……
明日もあることだしね。
このあとは、能代市街地のビジネスホテルに宿泊し、一夜を明かした。
         

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