龍飛崎から三厩まで歩く。
階段国道を下ると三厩湾沿いの車道を歩くようになる。
素朴な漁村の景色を眺めながらの旅情深い道だ。
これはまだ階段国道じゃないぞ。
さあ、階段国道を下りるぞ。
意外と長いぞ。
しかし、完全に遊歩道だな、これは。
ちゃんと国道アピールを忘れない。
そして道沿いの紫陽花が綺麗だ。
しかし下りだから良いが、上りだとかなりしんどいだろうな、これ。
民家の軒先に出ちゃったぞ……
竜飛崎から崖下の集落を直接結ぶ道は、本当にここしかないのか。
もちろん迂回してくれば他にも道はあるだろうけど……
まるで要塞のような崖を雷光形に登っている。
小説「津軽」で太宰が宿泊した旅館とのこと。
風情あるなあ。
いまは宿泊はできないが、中を見学できるようになっている。
「ここは、本州の袋小路だ。読者も銘肌せよ。諸君が北に向つて歩いてゐる時、その路をどこまでも、さかのぼり、さかのぼり行けば、必ずこの外ヶ浜街道に到り、路がいよいよ狭くなり、さらにさかのぼれば、すぽりとこの鶏小屋に似た不思議な世界に落ち込み、そこに於いて諸君の路は全く尽きるのである」
と有名な一節が刻まれている。
ときおり素掘りの隧道が道沿いに見られる。
この崖下の道は、かつては人が通るのもやっとの悪路であったが、苦労の末にこうして車道を通し、後年に改良もされている。
こうして不自由なく道を歩けるのも、先人たちの血の滲む苦労があってのことだと忘れてはならない。
かっこいい!
掘り下げて道を平らに改良したような跡が分かる。
「道を切り拓く」というのはこういうことを言うのだろう。
ここはライダーで一杯みたいだな。
旅館で昼は食堂もやっているようだ。
ああ旨い。
ここがNo.34コースの起点になる。
三厩の地名の由来でもある厩石が目印だ。
さて、今回の旅はここまで。
三厩駅まで歩こう。
日差しも出てきたので…あ、暑い……
津軽線の最果て、下北半島最北の駅である。
津軽鉄道の深郷田駅で降りて以来、3日ぶりに見る列車は頼もしく見えた。
個人的には写真の「まるき」のラーメンが素朴ながら深い味わいで一番好き。
また食べに来たいなあ。
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