2021年8月28日土曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.34義経北行と三厩湾展望のみち』

2021/08/28(土)

強烈な廃道。
爽快なハイキングを楽しめる区間もあるが、一部は藪と倒木に覆われた廃道と化している凶悪なコースだ。
僕も途中までは何とかコースを辿れたが、途中からは藪に阻まれ道を見失い敗退した。
再チャレンジするなら藪が無くなる早春かな……














一ヶ月ぶりに最果ての地に戻ってきた。
ただいま。










コース起点まで意外と遠いので、今回はバスを使おう。












さて、ここからスタートだ。












まず目に付くのがこの厩石。
義経北行伝説によれば、義経が海を渡り蝦夷に向かうため、この奇岩の上で三日三晩祈願したところ、三頭の龍馬が現れ、無事海を渡ったことから、この地を三頭の馬が繋がれた厩(馬小屋)、三厩と呼ばれるようになったのだそうだ。





それにしても、起点にあるコース案内板……
「通行止め」かあ……
嫌な予感が……









何はともあれ、まずは義経寺に参拝しに行こう。
この階段を上る。











階段を上ると早速三厩湾を見下ろすことができる。
向こうに高野崎も見えるな。















義経寺に参拝。
立派なお寺だ。












お堂の裏手に進む。
海を望む境内というのも素敵だなあ。










県道の丁字路に突き当たったぞ。
コースはどっちだ?











……ん?












…………
ここなのか……
マジで……
うう……いきなりかよ……
イヤすぎる……
迂回ルートも無さそうだし……
行くしかないのか……







藪をかき分けて車道の外の森の中に入ると、意外にもしっかりした踏み跡が残っていた。
日当たりが悪く、藪が生育しないためだろう。
その代わりに、ものすごい数のヤブ蚊が一勢に襲いかかってきた!
たまらずハッカ油スプレーを全身に振りかける……が、効いてるのか?これ。
ともかく、じっとしていてはヤブ蚊のエサになるのみ。
前進開始!

森の中は朝露に濡れて涼しい。
ヤブ蚊さえ居なければ快適なのだが……
軽快に登っていく。










小さな広場に出てきた。
解説板があるぞ。
なになに……
「円山公園。北海道、三厩湾を一望できる。花見、ハイキングの場として村民に親しまれている」……!?
どれ一つとして情報が合ってないぞ!?
まあ、何十年か前はそういう時代もあったのかも……


明治後期に桜や松を植林したとされている。
なるほど、確かに立派な樹木が見られるな。










鞍部へ下っていく。
ここは松の木の間に木階段が整備されている。










鞍部から再び上る。
お、何やら明るいところに出るようだぞ。











どうやら伐採地のようだ。
道が荒れていて歩きづらい……











作業道に道が寸断されている。













伐採地からは三厩湾がよく見えた。
高野崎の向こうに見えるのは下北半島だろうか。













道は尾根に沿ってあるはずなので、ここをよじ登る。
……しかし、ここは作業道で可能な限り迂回するべきだった……










うぐぐぐぐ……!!
枝打ちされた枝が道の上に大量に積み上げられていて、そこを歩くことになる。
藪より更に最悪な状況だ。
疲れるだけで全然進まない……
ここは絶対に迂回するべきだった。





10分ほどかけて荒れた区間を抜けた。
もう汗だくだよ……
そして急に道が良くなった。










送電塔が見えてきた。
どうやらこの辺りは鉄塔巡視路として整備されているようで、とても歩きやすい。









送電塔のところが三厩湾展望所になっている。
曇っていた空も晴れてきたようだ。














向こうの山に送電塔がたくさん立っている。











ここからしばらくは快走路だ。
鉄塔巡視路さまさまだな。
そう、こういうハイキングをしたかったんだよ……










解説板によると、この辺りを津軽海峡線が地下に通っているようだ。
この先で竜飛崎、青函トンネルを経て北海道へ渡っていく。








植林地だが、良い雰囲気だ。
この時点では来て良かったと思った。











小高い山を越えて、鞍部へ下っていく。
ちょっと踏み跡が薄くなったような……
大丈夫かいな。








しかし、まだしっかりした道が続いている。












うう……藪になってしまったな。
しかし踏み跡はまだしっかりしているので問題はない。










林道に出てきた。
ここはエスケープルートとして利用できる。
藪漕ぎしたくないならここでエスケープするのを勧める。









さて、コースの方はすぐに林道を逸れて左の怪しげな道に……











明らかに人通りの少ないであろう道へ。












尾根から急な斜面を下る。
ここから踏み跡も見失い、迷いはじめる。










大規模な倒木で完全に道が分からなくなった。
道、どこ……?
とりあえず、倒木を越えないと……










奇跡的に倒木を乗り越えた先に道を発見できた。
我ながらここはファインプレーだったと思う。









木階段がしっかり残っていた。













木階段を下りた先で猛烈な藪に。
本当にこれが道……?としばらく逡巡したが、地図によるとこれが道のようである。
仕方ない……決心してガサガサ藪漕ぎ。







再び林道に出てきた。
ここが第二のエスケープルート。












椀を伏せたような端正な山が見える。
増川岳だろうか。














林道を歩いていく。
轍があることの安心感よ。












何やら小さな広場に出てきた。
国土地理院の地図だと道はここまでしか記載が無いのだが……
この先はどうなっている?









この藪の先がコース……のはずである。
……
………
…………
はい、1時間半ほども藪道と格闘してきましたよ。
途中までは踏み跡らしきものを辿れたのだが、そこから先はどうしても道が分からなかった。
加えてただの藪ではなく、根曲竹の凶悪な密生で無理やり進むことも難しい状況であった。
先人の踏破記録があるだけに悔しいのだが……
道を見失ったということで、残念ながらここで撤退!

先程の林道分岐まで戻ってきた。
さて、地図通り林道は無事エスケープさせてくれるだろうか。










道幅が広くて全く問題無し。
敗走の途だが、気分は爽快だ。












第一のエスケープルートが合流してきた。











ここはかなり危ういところだ。
辛うじて道は通れる。












この林道だけでも歩いていて楽しいな。














通行止ゲート。













県道に出てきた。
やれやれ、生還したぞ。











このまま県道を行けばコースと合流できるはずだったのだが、橋の工事中のために迂回を余儀なくされた。
仕方ない……









コース終点の三厩駅に到着。
本当はあの藪の先に廃スキー場があり、そこから増川川沿いの県道を通ってここに至るのがコースであった。
いつかリベンジ……できるかなあ。
今日はここまで。
青森駅のホテルに宿泊する。
         

0 件のコメント:

コメントを投稿