強烈な廃道。
爽快なハイキングを楽しめる区間もあるが、一部は藪と倒木に覆われた廃道と化している凶悪なコースだ。
僕も途中までは何とかコースを辿れたが、途中からは藪に阻まれ道を見失い敗退した。
再チャレンジするなら藪が無くなる早春かな……
ただいま。
義経北行伝説によれば、義経が海を渡り蝦夷に向かうため、この奇岩の上で三日三晩祈願したところ、三頭の龍馬が現れ、無事海を渡ったことから、この地を三頭の馬が繋がれた厩(馬小屋)、三厩と呼ばれるようになったのだそうだ。
「通行止め」かあ……
嫌な予感が……
この階段を上る。
階段を上ると早速三厩湾を見下ろすことができる。
向こうに高野崎も見えるな。
立派なお寺だ。
海を望む境内というのも素敵だなあ。
コースはどっちだ?
ここなのか……
マジで……
うう……いきなりかよ……
イヤすぎる……
迂回ルートも無さそうだし……
行くしかないのか……
日当たりが悪く、藪が生育しないためだろう。
その代わりに、ものすごい数のヤブ蚊が一勢に襲いかかってきた!
たまらずハッカ油スプレーを全身に振りかける……が、効いてるのか?これ。
ともかく、じっとしていてはヤブ蚊のエサになるのみ。
前進開始!
ヤブ蚊さえ居なければ快適なのだが……
軽快に登っていく。
解説板があるぞ。
なになに……
「円山公園。北海道、三厩湾を一望できる。花見、ハイキングの場として村民に親しまれている」……!?
どれ一つとして情報が合ってないぞ!?
まあ、何十年か前はそういう時代もあったのかも……
なるほど、確かに立派な樹木が見られるな。
ここは松の木の間に木階段が整備されている。
お、何やら明るいところに出るようだぞ。
道が荒れていて歩きづらい……
伐採地からは三厩湾がよく見えた。
高野崎の向こうに見えるのは下北半島だろうか。
……しかし、ここは作業道で可能な限り迂回するべきだった……
枝打ちされた枝が道の上に大量に積み上げられていて、そこを歩くことになる。
藪より更に最悪な状況だ。
疲れるだけで全然進まない……
ここは絶対に迂回するべきだった。
もう汗だくだよ……
そして急に道が良くなった。
どうやらこの辺りは鉄塔巡視路として整備されているようで、とても歩きやすい。
送電塔のところが三厩湾展望所になっている。
曇っていた空も晴れてきたようだ。
鉄塔巡視路さまさまだな。
そう、こういうハイキングをしたかったんだよ……
この先で竜飛崎、青函トンネルを経て北海道へ渡っていく。
この時点では来て良かったと思った。
ちょっと踏み跡が薄くなったような……
大丈夫かいな。
しかし踏み跡はまだしっかりしているので問題はない。
ここはエスケープルートとして利用できる。
藪漕ぎしたくないならここでエスケープするのを勧める。
ここから踏み跡も見失い、迷いはじめる。
道、どこ……?
とりあえず、倒木を越えないと……
我ながらここはファインプレーだったと思う。
本当にこれが道……?としばらく逡巡したが、地図によるとこれが道のようである。
仕方ない……決心してガサガサ藪漕ぎ。
ここが第二のエスケープルート。
椀を伏せたような端正な山が見える。
増川岳だろうか。
轍があることの安心感よ。
国土地理院の地図だと道はここまでしか記載が無いのだが……
この先はどうなっている?
…
……
………
…………
はい、1時間半ほども藪道と格闘してきましたよ。
途中までは踏み跡らしきものを辿れたのだが、そこから先はどうしても道が分からなかった。
加えてただの藪ではなく、根曲竹の凶悪な密生で無理やり進むことも難しい状況であった。
先人の踏破記録があるだけに悔しいのだが……
道を見失ったということで、残念ながらここで撤退!
さて、地図通り林道は無事エスケープさせてくれるだろうか。
敗走の途だが、気分は爽快だ。
辛うじて道は通れる。
やれやれ、生還したぞ。
仕方ない……
本当はあの藪の先に廃スキー場があり、そこから増川川沿いの県道を通ってここに至るのがコースであった。
いつかリベンジ……できるかなあ。
今日はここまで。
青森駅のホテルに宿泊する。
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