引き続き、遠野の牧歌的な風景を眺めながら、カッパ淵やデンデラ野などの伝承や歴史にまつわる遺構を見にいく。
短いがちょっとした散策には良いコースだ。
連絡コースは短いので割愛する。
途中にモリオカシダレという珍しい桜の木がある。
今年も綺麗な花を咲かせていた。
小烏瀬川を渡る。
橋の親柱にカッパが。
この交差点がNo.38コースの起点のようだ。
まだ時間は早いが、今日はここまで。
近くに伝承園という古民家を模した建物の並ぶところがある。
ここの隣にある酒屋で地ビールを買って飲んだ。
ウマーイ。
少し遅いが昼食も済ませて宿へ向かう。
少し歩くと今日の宿のユースホステルがある。
ホテルじゃないのでベッドメイキングや食事の配膳はセルフサービス。
合宿っぽい雰囲気は嫌いではないが、僕のような性分の人間はやはりビジネスホテルとかの方がリラックスはできるな。
同日宿泊した者と色々と情報交換もできるので、海外など馴れない土地では重宝するのだろうけどね。
2019/05/05(日)
さて、いよいよ今日は最終日。
五泊六日の一人旅など初めてだったので不安もあったが、意外とあっという間であった。
今日は最後ということもあって距離を伸ばさなくてはいけない。
朝食を食べて慌ただしく荷造りしてユースホステルをチェックアウトすると、みんなが外まで見送りにきてくれた。
こういう実家に帰ってきたような人の暖かさが、ユースホステルの魅力なのだろうな。
伝承園に戻ってきた。
中を見学したかったが、まだ開園していなかった。
伝承園にはコースの案内板もあった。
ホップ畑だ。
遠野は有名なホップの産地。
だから地ビールも美味いのだ。
常堅寺。
その昔、寺が火事のときにカッパが火を消してくれたという伝承があるらしい。
常堅寺の裏手に、そのカッパが棲むという淵がある。
なるほど、今にもカッパがひょっこり出てきそうだ。
国道を横断する。
民家の裏手を通る。
しばらく田園風景の広がる長閑な道を歩く。
たかむろ水光園に向かって坂を上る。
結構上ってきたね。
ここがたかむろ水光園のようだ。
宿泊、入浴、食事などができるが、休憩するにはまだ早い。
次はデンデラ野に向かう。
デンデラ野。
いわゆる昔の姥捨山で、遠野では六十歳を過ぎた老人はここに捨てられ、このようなみすぼらしい家で身を寄せ合い、ただ死を待っていたのだそうだ。
貧しい時代にあっては仕方のないことであったのかもしれないが、悲しい歴史だ。
小さな集落へ降りてきた。
ここがゴールのようだ。
ここはかつての街道の分岐点で、多くの旅人が往来したところだそうだ。
この近くの北川家にはオシラサマという遠野の民族宗教の神様が祀られているらしい。
最後は長い長い連絡コースを歩く。
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