前回途中リタイアした埼玉県No.9コースに再挑戦してきた。
今回は東京に前日泊してバスの始発を利用することでスタート時間を前倒しし、更に雪山用登山靴+ゲイター+チェーンスパイクという万全の態勢で臨んだ。
履き慣れていない登山靴なので足首回りを痛めたことと、体力をかなり消耗したことでかつてない過酷な行程であった。
城峯山山頂展望台からの360度のパノラマは素晴らしいの一言で、この景色のためなら多少の苦労など何てことはないと思えるほどであった。
7:35
今里バス停に到着。
7:45
登仙橋バス停に到着。
三波石峡を望む。
今回こそ群馬県とはこれでお別れだ。
坂を上っていく。
雪はまだまだ残っている。
城峯公園に向かって林道を上っていく。
ここの道はかなり雪が溶けてきているようだが、固く凍りはじめてきていて良くない感じの雪だ。
悪い予感がする。
ここで鹿の群が道路を横断していった。
城峯公園に到着。
展望台から下久保ダムを見下ろす。
公園を抜けてNo.10コースとの分岐点に到着。
坂を下っていく。
集落を抜ける。
宇那室バス停に到着。
ここの東屋でゲイターとチェーンスパイクを装着した。
ここから林道に入る。
林道を上っていく。
ところで前回は気付かなかったのだが、写真の場所で少しコースミスしていたようだ。
コースはここで一度右手の道を下って遠回りをする。
すぐに合流するし、特に何もないのでそのまま直進しても良いと思うのだが……
単純に旧道なのかも知れない。
ここだけ除雪されていなかったので歩き辛かった。
9:25
林道から山道に入る。
ここで朝食としてカロリーメイトを食べた。
沢沿いの山道を歩いていく。
雪の状態ははっきり言ってかなり悪い。
案の定クラストしていて非常に踏み抜きやすい雪質になっていた。
しかし幸運なことに前回歩いた自分のトレースがそのまま残っていたので、そのトレースを辿ることで踏み抜きはほとんどなく歩くことが出来た。
前回のリタイアがこんな形で役に立つとは思わなかった。
「跨ぎ仕舞い」に到着。
ここから沢を離れて植林地の斜面を上る。
今回も稜線からの陽光が木々の間から漏れてきて美しい。
また今回は雨が降ったためか、雨氷が多く見られた。
これもまた陽光に照らされて美しかった。
山道を抜けて林道に出てきた。
一週間経っているので除雪されていることを僅かに期待していたのだが、そう甘くはなかったようだ。
11:20
石間峠に到着。
良いペースだ。
ここの東屋で少し休憩した。
前回と同様にここで一人の登山者とすれ違った。
もしかして前回と同じ人だろうか……
左脚の足首の上辺りが少し痛む。
ここから城峯山山頂、城峰神社を経由する周回ルートが分岐する。
まずは城峯山山頂を目指す。
想像以上の急斜面で息が上がるが、何度か踏まれているらしいトレースがあったのでそれほど苦労はしなかった。
城峯山山頂に到着。
1038m。
今日の最高到達点であり、埼玉県コースの最高点でもあるようだ。
電波塔を兼ねている展望台がある。
上ってみよう。
うわあ!
何て開放的な景色なんだ!
今日の苦労がこれで報われる気がした。
まず目に付くのは何と言っても特徴的な山容をした両神山だ。
眼下には城峰神社が見える。
武甲山と秩父盆地。
これから向かうところだ。
しっかり目に焼き付けておこう。
鐘掛城。
今日これから向かうもう一つのピークだ。
神流湖や御荷鉾山も見える。
もうこんなに歩いてきたのだな。
更に目を凝らすと赤城山と榛名山も見えた。(写真だと見えないな)
慣れ親しんだ群馬の地がもうあんなに遠くに見える。
これは感慨深かった。
しばし景色を堪能した後、城峰神社に向かう。
残念ながらここから先はトレースがないようだが、下りで日当たりがよく、雪が比較的柔らかかったので軽快に進むことが出来た。
城峰神社の手前で天狗岩への分岐があるのだが、流石に今日は寄り道する気にはならなかった。
奥に将門隠れ岩という鎖場があるらしいのだが……
再訪する機会があればそのとき見ることにしよう。
城峰神社に到着。
ここの鳥居がチェックポイントなので写真を撮った。
参拝してきた。
石間集落方面から参拝に来た人が居たらしく、ここからトレースがあった。
杉並木の参道を下っていくが、この先でコースが分からなくなって少し迷った。
標識の指す方向には車道に無理矢理上るような斜面しかなく、トレースもそっちに続いてはいるのだが……
雪がなければ意外と明瞭な踏み跡があるのか?
もしくは駐車場から車道に出るのが正しいのか……
車道に出てきた。
石間集落へ下る道の分岐を過ぎるとトレースは消えてしまった。
林道に合流した。
左手の坂を上る。
この林道は前回エスケープに利用したので自分のトレースがある。
ちなみにコース名が「将門伝説を探るみち」で将門伝説は確かにいくつかあるらしいのだが、平将門はこの地に訪れたことがない旨の解説板がある。
何だそりゃ。
12:50
石間峠に戻ってきた。
ここではもう両脚の足首がかなり痛くなっていた。
なぜ登山靴で足首を痛めるかと言うと、要はフラットフッティングという登山家の歩き方ができていないのが原因らしい。
でも長距離を歩くハイカーとしては、やはり足回りは軽い方が疲労度合が少なくて済むため、どうしてもローカットのウォーキングシューズを愛好してしまう。
フラットフッティングとやらを習得できるのはまだまだ先になりそうである。
東屋で少し休憩した。
石間峠を離れ、鐘掛城に向かう。
ここからゴールまではよく踏まれたトレースがあって歩きやすい。
鐘掛城の手前に一つ小ピークがある。
巻き道もあるようだが……
ここまで来たのだから最後まで付き合ってやろう。
ここで人とすれ違った。
小ピークを過ぎるとすぐに下りになる。
鐘掛城への最後の上りだ。
ここにも巻き道がある。
この上りはかなり急坂で苦しかった。
何のこれしき……!
鐘掛城1003mに到着!
やった!
これで後はゴールまで下りのみだ。
ここからの下りははっきり言ってかなり快適で軽快に歩けた。
トレースはよく踏まれているし、やはり南側斜面は日当たりが良いからか雪が柔らかい。
本来の凹凸の上を積雪が覆っているため足運びもスムーズで、滑るように下っていける。
下手をしたら無雪期より早いペースで下ったかもしれない。
しばらく山道を下っていくと、一度車道に出てくるが、車道を横断してすぐに山道に入る。
再び車道に出てくるが、また車道を横断してすぐに山道に入る。
沢を木橋で渡る。
丸太が架けてあるだけなので少し怖い。
渡った先で少し道に迷った。
トレースも迷ったのかそのまま斜面に向かっていたので迷わずそれについて行ってしまったが、橋を渡ったら右手の沢沿いに降りるのが正解だ。
よく見るとしっかりした平場が見える。
ここでウロウロしていると後ろから別の登山者が追いついてきて、ゴールまで同行することになった。
先ほど分岐した車道と合流した。
以後車道を下っていく。
県道に出てきた。
ようやく雪から解放された!
14:35
県道に出て間もなく西門平バス停に到着。
バス停前に案内板があったのでここをゴールとした。
長かった!けど踏破したぞ!
これでようやく秩父に入ることができた。
バスが来るまで1時間半弱もある。
同行者はこのまま県道を下っていくのだと言う。
僕は疲労していてもう一歩も歩きたくなかったのでここで別れた。(後にバスで合流するのだが)
バスを待っていると鐘掛城前ですれ違ったと思しき人がやって来て、話してみると先ほどの同行者は連れということらしい。
しばらく登山話に花を咲かせているとバスが来た。
皆野駅に到着。
皆野駅前バス停が微妙に駅から離れていたので戸惑ってしまった。
両脚の足首がズキズキと痛んでまともに歩けない……
秩父鉄道で熊谷駅に向かい、帰路に就いた。
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