2016年1月16日土曜日
関東ふれあいの道(群馬)『No.01三波石峡のみち』・下久保ダム
2016/01/16(土)
ついに群馬県コースを完遂して埼玉県に入る。
前半は神流湖、後半は神流川の三波石峡を眺める道で、コースとしての距離は短いものの、時間をかけて歩きたいコースだ。
いずれも素晴らしい景観を魅せてくれる。
保美濃山バス停に到着。
このバス停を利用するのも4度目だ。
No.2とNo.34のコースに向かって国道を西に少し歩くと、写真の分岐がある。
標識はないが、ここを左折して坂を下る。
坂を下っていくと右手に自然活用管理センターがある旨の標識があるので行ってみる。
「やどや」という宿泊施設を兼ねているようで観光バスが停まっているが、中には入れないようだ。
駐車場には案内板があって、3コースの分岐点である旨書いてある。
本来はここが3コースの起終点なのではないか?
コースに戻ると早速神流湖が出迎えてくれる。
右手に神流湖を見ながらしばらく湖畔の遊歩道を歩くようだ。
湖上に目をやると、何艘か船を浮かべて釣りを楽しんでいるのが見えた。
少し荒れた雰囲気もあるが、概ね快適に歩ける遊歩道だ。
釣りボート乗場の脇を通り抜ける。
背後に自然活用管理センターも見える。
何となく静かで開放的な雰囲気だ。
気持ちいい。
ボート乗場から舗装道になり、少し坂を上っていく。
すると背後に雨降山が見えた。
国道に出てきた。
トンネルの手前ですぐに右折する。
馬が居た。
坂を下ると再び湖畔の道に戻ってくる。
振り返ると今度は雨降山の左手に御荷鉾山が見えた。
ダム広場に出てきた。
展望台があるので登ってみたが、樹木が茂って展望は得られなかった。
ここから下久保ダムの堤体上を歩く。
でかい!
下流側の堤体を覗いてみる。
年季の入った風合いだ。
下流側を望む。
すぐに右に直角に曲がっている減勢工が特徴的だ。
両岸に発電所も見える。
先にあるのは副ダムだろうか。
取水設備の下を潜る。
下久保ダム最大の特徴である、堤体の直角の折れ点!
技術的にはここまでが主ダムでここから先が副ダムとなるようだ。
堤体が直角に折れているダムはこの下久保ダムとあと2つしか日本にはないそうだ。
ここからは副ダムの堤体上を歩く。
ゲートと取水設備を望む。
オリフィスゲートは開放されているようだ。
ダム湖を望む。
雨降山が美しい。
下流側を望む。
眼下に見えているのが三波石峡だろう。
影になっていてよく見えない……
堤体を歩き終えるといつの間にか埼玉県に居た。
神流湖が県境になっているので右岸に居るということは埼玉県にいるのだろう。
ここが埼玉県コースNo.10との合流点になり、コースは左折してダム下流側まで坂を下っていくのだが、まずは右折して坂を上り、ダム管理事務所を目指そう。
途中から階段を上っていく。
途中、展望台からダム堤体を見下ろすことができる。
見事に折れている。
ダム管理事務所に到着。
ここでダムカードを入手。
中は資料館にもなっていて中々興味深いが、今日は時間もないのでそこそこにしてコースに戻る。
さて、コースに戻り、ダムの脇から坂を下っていく。
左手にダムを見る。
……のだが、どうもおかしい。
コースマップによると途中で右手に山道が分岐してそれを下っていくようになっているのだが……
坂を上り返してしばらく探してみたのだが……
可能性としては写真の場所しかないだろう。
境界ブロックの切れ目に赤スプレーで何か印がしてある。
ガードレールを跨いで入ってみるが、確かに踏み跡が薄っすらとあるものの、この季節ですら物凄い藪になっている。
これは流石にパスだな。
元は道があったのかもしれないが、これは完全に廃道だろう。
コースマップも早く描き変えてほしい。
舗装道の坂を下っていくと先ほどの山道の出口と思しき箇所がある。
立入禁止になっている。
大きな広場に出てきた。
広場から少しだけ遊歩道を下るが、すぐに舗装道に合流する。
しかし舗装道はその先ですぐに終わり、ここから山道になる。
山道は長くはないが荒れている印象だ。
叢石橋を渡り、群馬県に戻る。
橋からの三波石峡を望む。
これは凄いな。
時期的に水量こそ少ないが神流川の河原には巨石がゴロゴロと転がっており、その全てが見たこともないような淡い緑色の模様を浮かび上がらせている。
これが有名な三波石なのか。
緑と言っても苔とはまるで違うようだ。
どういう原理でこのような色を発するのだろう。
写真は上流側を写した。
下流側。
上流側以上の巨石がゴロゴロしていて、これぞ渓谷といった絵画的景観を作り出している。
冬なので陽射しが低く谷底が暗いのが残念だ。
春から夏にかけては更に美しいのだろう。
今まで見た渓谷では渡良瀬渓谷が一番であったが、これは甲乙付けがたい。
橋からは河原に降りることができる。
ちょうどここが三波石峡を間近に見られるよいスポットだったので、チェックポイントの写真を撮った。
階段を上ると駐車場に出てきた。
ここからは神流川に沿って県道を歩く。
神流川を望む。
まさしく絵画のような渓谷風景だ。
県道からは叢石橋の箇所を含めて登仙橋まで計4箇所河原に降りることのできる階段が設けられている。
一応全て下ってみたが、叢石橋の箇所が景観としては最も良く、また河原にも降り易いと思った。
何度も上り下りしたので疲れてしまった。
県道は一部拡幅工事中のようで、広くなったと思うとまた狭くなる。
登仙橋が見えた。
橋に下る道の手前に案内板があった。
関東ふれあいの道としてはここで改めて埼玉県に入る。
さよなら群馬県!(埼玉県No.10でまた一度入るのだが……)
橋を渡るとその袂にすぐに登仙橋バス停がある。
ここをゴールとした。
これで群馬県コースを全て歩き終え……つまるところ全踏破した。
このあと続けて埼玉県No.10を歩く。
群馬県で歩いてきたことを思い返すと筆舌に尽くしがたい万感の思いがある。
中部北陸自然歩道まで含めると栃木県を凌駕し、最も長い距離を歩いたのではないだろうか。
以前、千葉は海、茨城は湖と果樹園、栃木を川と田が印象的であったと評したが、群馬は全てにおいて山が印象的だった。
まず上毛三山の存在が大きい。
山容を覚えるほどに何度も眺めたし、実際に登りもした。
一度登った山を振り返り眺めると様々な思い出が蘇り、郷愁の念に駆られることを知った。
楽しいことばかりでなく、ときには遭難するような苦しい経験もした。
山とは僕を迎え入れてくれはしないが、拒絶することもなく、ただそこに在るように在るだけのものだ。
しかしそこで時間を共有したことは思い出以上の何かを残してくれたように思える。
好きなコースはどこだろう。
上毛三山のコースはどれも素晴らしかったが、時間をかけた分、赤城山が一番愛着を持って語れると思う。
また、歩いた時期が良かったのもあるが、袈裟丸山の真の自然の姿には感動したし、中部北陸自然歩道では旧街道の歴史と自然の調和した美しさにすっかり虜になってしまった。
よって、僕の好みでいくつか挙げるとすれば
中部北陸自然歩道
『E-1上州路三国峠越えのみち』
『I-5上州路碓氷峠越えのみち』
関東ふれあいの道
『No.30寝釈迦のみち』
『No.35黒檜山から花見ヶ原へのみち』
と言ったところだろうか。
これらはもう一度でも歩いてみたいと思わせるコースだった。
さて、埼玉県はどんな顔を見せてくれるのか今から楽しみだ。
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関東ふれあいの道 群馬コースの完走おめでとうございます!私が群馬コースに手を(足を?)つけることができるようになるのはまだまだ先になると思いますがその節にはmcbethさんのレポで予習させていただいて、勝手ながらおおいに参考にさせていただきます!これからの埼玉コースのレポのアップも楽しみにしております。では。
返信削除ありがとうございます。
削除栃木と群馬はコースが多くてその分時間も掛かりますが、それだけにしだいに愛着が沸いてきて今ではすっかり北関東贔屓になってしまいました。(千葉県民なのに(汗))
埼玉から東京にかけては山深いところを歩くようで若干の不安も有りますが、楽しみです。
いつも楽しみに拝見しています。群馬県コース踏破おめでとうございます。埼玉県も気を付けて下さい。
返信削除ありがとうございます。
削除埼玉県コースではいきなり雪に見舞われて泣きそうですが……頑張ります。