2015年2月28日土曜日

              

『関東ふれあいの道』計画コースの考察

図書館で資料を探していたところ、1971年発行の『首都圏自然歩道の概要』という書籍を発見した。
首都圏自然歩道(関東ふれあいの道)は1971年から整備され1989年に完成となっているので、この書籍にはかなり初期の段階での各県の計画ルートが載っていた。
細かくどの道を歩くかまではルートマップからは判別つかないが、途中通過する主な景勝地が書かれている。
これによって歩いていて疑問を感じた点についてはいくつか合点がいくものだったので、以下にその概要と所見を記す。(随時更新


群馬県
計画ルート:
下久保ダム→牛伏山→多胡碑→観音山→大桁山→妙義山→小根山森林公園→榛名山→伊香保→子持牧場(たかやま高原牧場)→子持山→赤城山→袈裟丸山→草木ダム→粕尾峠
所見:
・計画段階ではNo.18から子持山山頂を経て赤城山に向かうルートがあったようだ。
・No.26、No.27の位置関係の謎が解けた。
 計画段階ではNo.25から梨木牧場を経て花見ヶ原キャンプ場の脇を通り、そこから尾根沿いに後袈裟丸山山頂を目指すルートだったようだ。
 渡良瀬川までは下っていかないので、このルートだと沼田市側がルートのアクセスの拠点になっていたのかもしれない。
・No.31コースは草木ダムを終点にして、そこから三境山に登り、尾根伝いに根本山、氷室山、地蔵岳を経て粕尾峠で栃木県に連絡する予定だったようだ。
 途中にアクセスできるような集落が近接しないので、この計画だとかなりハードな山岳縦走を余儀なくされる。
・やはりNo.32、No.33コースは後から追加されたもののようだ。

栃木県
計画ルート:
粕尾峠→古峯神社→鳴虫山日光杉並木佐貫石仏県民の森八方ヶ原千本松農場乃木神社→黒羽城跡→那須国造碑→那須官衙跡→唐の御所→鷲子山神社→烏山→国見平→鎌倉山
所見:
・栃木県については現在定められているルートと全然違っていたために非常にびっくりした。
 なんとなくなぜ栃木県随一の景勝地である日光を経由しないのだろうという疑問はあったが、ここまで計画段階と変わっているとは思わなかった。
・東北自然歩道と連絡するために2010年に整備の完了したNo.26~No.36のコースだが、No.33のあたりまでは初期段階から計画されていたルートだということにも驚いた。(逆にそれ以外のほぼ全てのコースが計画段階から変更されている)
 少し違うのは鷲子山神社を経由しているという点だろうか。

茨城県
計画ルート:
鎌倉山→御前山→楞厳寺→仏頂山→西念寺→富谷観音→雨引観音→加波山→筑波山→朝望山(東城寺)→中央青年の家→土浦→霞ケ浦→浮島→水郷大橋
所見:
・ほぼ計画通り現在のルートになっていると言える。西念寺を経由するのと恐らくつくば市街地は経由する予定ではなかったことが変更点か。

千葉県
計画ルート:
水郷大橋→佐原→神崎森→滑川観音→龍角寺→岩屋古墳→成田街道(伊篠の松並木)→芝山仁王尊(ハニワ公園)→波切不動→八鶴湖→雄蛇池→昭和の森→権現森→笠森寺→野見金山→軍荼利山植物群落→太東崎→メキシコ交通発祥記念碑→官軍塚→行川アイランド→誕生寺→県民の森→清澄寺→高宕山→鋸山→金谷→久里浜
所見:
・No.04-05連絡コースでは成田山新勝寺を経由したが、計画段階では成田街道の伊篠の松並木を経由するつもりだったらしい。昭和末期に松が多く枯れてしまったので、あえてコースとして指定しなかったのかも知れない。
・高宕山からは鹿野山を経由せず直接鋸山に行くようになっているが、山がちでアクセスが悪そうな上に見所も少なそうなルートなので、これは現在のルートにして正解だと思う。
・それ以外は概ね計画通り現在のルートになっていると言える。
         

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