2015年2月9日月曜日

              

関東ふれあいの道(群馬)『No.32紅葉映える峡谷のみち』・高津戸ダム

2015/02/09(月)

ダムカード入手のため有給休暇を取得して歩いた。
主な見所は小平鍾乳洞と高津戸峡。
小平鍾乳洞のある小平の里は食事や入浴、植物園などがあり、ゆっくり楽しめる場所。
高津戸峡は渡良瀬川の両岸から切り立った崖が迫り、河床から露出した岩の間を蛇行する流れが見事だが、やはり紅葉の時期に来るのが良いと言う気がした。
残念なのはそれらの見所を繋ぐ道が退屈であることか。


















上神梅駅から出発。
大正時代にタイムスリップしたような、旅情を感じさせる趣ある駅舎だ。












前回来たときにはなかったものだが、駅前に真新しい案内板があった。
群馬県のコースも定期的に整備されているようで安心した。











駅前を左手に歩き踏切を渡る。















渡良瀬川を渡る。















橋から渡良瀬川を望む。
冠雪した赤城山が見える。














橋を渡り坂を上ると丁字路に出てくる。
左折する。
近辺で堆肥を運搬していたので臭かった。













道を歩いていくとトンネルの脇に朱色の灯篭と鳥居が現れる。
ここが貴船神社の参道。
階段を上っていく。












貴船神社社殿。
背後に聳える松の木が立派である。
ここがチェックポイント。













貴船神社を後にして歩いていく。
振り返ると背後に赤城山がよく見えた。














見たことのない標識があった。
今後もいくつかこのタイプのものを見かける。














何度か坂を上ったり下りたりする。















これも見たことのない標識だ。
観光案内の標識と見間違いそうになった。














少し長い坂を上り一際高台に登ってきた。
この後すぐに長い下り坂になる。














昭和を偲ばせるような廃墟が佇む丁字路に突き当たった。
ここは分岐路で、左折が小平鍾乳洞、右折が高津戸峡に行く。
まずは小平鍾乳洞に向かう。











すぐに小平発電所と砕石置場が現れる。
渡良瀬川上流から導水した水流の落差を利用して発電するもので、高津戸峡にある高津戸ダムにも導水している。
ここはダンプトラックが何台も疾駆していくので歩行路としては気分のいいところではない。










しばらく歩くと小平の里に着く。
まずは腹ごしらえに『狸穴亭』で天蕎麦定食を食べた。
なかなか美味しく満足だった。
また併設の土産店に『鍾乳石』という名前の桐生市名物の花パンが売っていたので土産に買った。









小平鍾乳洞に入る。
洞内は狭くて薄暗く不気味な雰囲気だ。
蝙蝠も飛んでいる。


















洞内では気の遠くなるような時間をかけて形成された様々な鍾乳石を見ることができる。
しかし何だか特撮のハリボテかSFXでも見ているようで現実感のない光景だ。
正に地球の内臓が曝け出されているような印象を受ける。

この小平鍾乳洞は明治に発見されたものの、やがて埋没し、昭和59年に古老の言や古文書をもとに再び発見されたものであるらしい。






鍾乳洞を出ると湿生植物園があるが、ちょうど素心蝋梅が満開であった。
植物園には淡い黄色の花が咲き乱れ、香しい花の香りが漂う。
まだ2月上旬ではあるが、初春の訪れを感じるようで素晴らしい気分になれた。










足下を見ると福寿草も咲いていた。
小さく可憐な姿に優しい気持ちになる。














少し離れたところに『遊湯館』がある。
ここは沸かし風呂だが、絶妙な湯加減で大変に気持ちよかった。
さて、そろそろ出発しなければ。












分岐路まで戻り、高津戸峡に向かっていると途中に大日如来石仏があった。














石仏の隣には多数の庚申塔がある。
庚申塔は庚申講の記念に建てたものだが、明治期に多くが撤去されたそうだ。
庚申講は猿田彦神を祀る風習だが、庚申山では猿田彦神社に直接参拝に行っていた。
そのことに起因するかは分からないが、この近辺では特に庚申塔が多いように思う。









その先に少し歩くと日輪寺がある。
参拝した。
しかし解説板にある道祖神と梵字の刻まれた庚申塔はどこにあるのだろう。
少し探してみたが見当たらなかった。











途中に渡良瀬川を跨ぐ大きな橋があった。
立派な方杖ラーメン橋だ。














更に歩いていくと渡良瀬川とその向こうに大間々の街並みが見えてきた。
途中、要害山への登山道が分岐する。













 高津戸ダムを眼下に見下ろす。
ラジアルゲート4門が見える。
堤体高は低い。
ここから坂を下ってダムサイトへ。












コースはダム手前のはね滝橋を渡るのだが、まずはダムを見学しよう。













堤体上部を歩いて対岸へ。















下流側を望む。
河床の岩が露出している。














上流側。
貯水量は少ないだろう。
洪水調整と発電目的が主のダムのようだ。













対岸からダム堤体とはね滝橋を望む。
ダムからは放流しておらず、その先の導水路から放流しているようだ。













対岸の階段を上った先に渡良瀬発電事務所があり、ここで黒坂石ダムと高津戸ダムのカードを入手できる。
黒坂石ダムは沢入駅近くから渡良瀬川に注ぐ黒坂石川にあるダムだが、まだ見学できていない。










はね滝橋から高津戸峡を望む。
両岸の岩が大きく張り出し、川が蛇行している。
コース名のとおりきっと秋の紅葉がよく映えるだろう。
左岸側には遊歩道が整備されている。
橋の直下には大間々頭首工という取水口があるらしい。















 高津戸峡には導水路から勢いよく水が吐き出されている。
轟轟と水の流れる音がしていて荒々しい峡谷の印象を強めている。












はね滝橋を渡った先ですぐ左折して神明宮の境内に入る。
境内からはね滝橋が見えた。













神明宮境内の裏手を歩いていく。















神明宮拝殿。
参拝した。














更に渡良瀬川沿いに境内を歩いていくと高津戸橋に出てくる。
橋は渡らずにそのまま道を横断する。













高津戸橋から渡良瀬川上流側を望む。















標識がないが、行く先に踏切が見えるので、それを渡り、渡った先で右折する。














大間々駅に到着。
駅前には案内板があった。
何より嬉しかったのは駅前にコンビニがあったことだ。
ようやく足尾山地の奥地から市街地まで降りてきたような実感があった。
コンビニで買ったコーヒーとドーナツを楽しんでいたら列車を一本見送ってしまったが、ここから帰路に就いた。
         

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