2014年12月28日日曜日

              

関東ふれあいの道(群馬・栃木)『No.31-01連絡コース』

2014/12/28(日)

No.1に続けて歩く。
No.23、No.24コースは後回しに、まずは群馬県に入ってしまおう。
前半は県道293号、後半は国道122号を歩く。
県道は鉱山遺跡が多く見られ面白いが、後半は渡良瀬川が左手に流れるものの歩道が反対側にあり眺望が得られず、退屈になる。
沢入駅に到着する頃にはすっかり暗くなってしまった。


















銀山平から出発。
坂を下っていく。
すぐに中国人殉難烈士慰霊塔がある。
足尾銅山で強制労働させられ死んだ中国人達を慰めるためのものだそうだ。











更に下った先に足尾温泉かめむら別館という民宿があるが、その軒先を歩いた奥に猿田彦神社がある。
かつて庚申山の上にあったものだが、そちらは焼失している。











坂を下っていくと庚申川の流れが見えてくる。
以後、この流れに沿って下っていく。














暗い谷筋を進む。















小滝坑跡が現れる。
当時の坑口、ノミ跡、火薬庫跡、旧小滝橋などの遺構がそのまま残されていて、面白い。













小滝坑跡を過ぎると小滝集落跡を抜けていく。
坑夫浴場跡、製錬所・選鉱所跡、小滝小学校・第三中学校跡などを脇目に歩いていく。
右手に小滝川六号ダムが現れる。












更に歩いていくとその先に庚申ダムが現れる。
発電用ダムのようで、あまり見慣れない形状をしている。
大きなゲートが印象的だ。
ダムカードが配布されていることを後になって知った。
またの機会に入手することにしよう。

疲れたのでここにある東屋で少し休憩した。







国道122号に出てきた。
わたらせ渓谷鉄道の鉄橋が見えた。
右折する。













原向駅が渡良瀬川を渡った向こう側に見える。
そのまま通過する。














足尾トンネルに入る。
左側に旧道があるが、少し不安だったのでそのままトンネルを歩くことにした。













足尾トンネルを抜けて更に歩いた先に沢入トンネルが現れる。
このトンネルも左脇に旧道が見えたが、反対側は封鎖されていたのでこちらの旧道は歩けないのだろう。
足尾トンネルの旧道は双方封鎖されていなかったので歩けたと思う。

さて、このトンネルを抜けた先は群馬県だ。







沢入トンネルを抜け、群馬県みどり市に入った。
こちら側の旧道は封鎖されている。













しばらく国道を歩いていくと、沢入交差点が見えてくる。
そこの三叉路を左折し、県道343号に入り、すぐにもう一度左折すると渡良瀬川の対岸に沢入駅が見える。
もうすぐだ。
写真の橋を渡り、右折する。









沢入駅に到着。
この時期わたらせ渓谷鉄道の各駅は日が落ちるとイルミネーションで彩られる。
小湊鉄道などでも見られたが、本来の趣を損なうようで僕はあまり好きではない。
そして、ちょうど列車が行ってしまったばかりで、次の桐生行の列車まで2時間余り駅舎でとてもとても寒い思いをした。
日が落ち、じっと動かないでいるととにかく体が芯から冷えてくる。
カイロを持ってくれば良かった。
また、わたらせ渓谷鉄道の列車も、東武鉄道もあまり車内の暖房が効いていなかったので、JR線に乗ったときは助かったような気分になった。


栃木県は初春から初冬にかけてほぼ四季を通して歩いた。
春は那珂川沿いに古代の人々の足跡を辿る那須の地を、夏は下野の広大な田園を、秋は佐野から足利にかけて歴史を感じる山間を、冬は繁栄と衰退を偲ばせる足尾山地を。
日光などの一大観光地は経由しなかったものの、関東ふれあいの道を通してまさに栃木県を堪能し尽したと言えるコースだったのではないだろうか。
茨城県を歩き通したときも、茨城は良いところだと思ったが、栃木県は長い時間をかけて歩いたこともあって、それ以上に感慨深いものがある。
千葉を海、茨城を湖と果樹園、とすれば栃木は川と田が特に印象的であった。

しかし、実はまだNo.23とNo.24コースが残っているのである。
積雪が心配なところだが、さて……
         

0 件のコメント:

コメントを投稿