2014年5月10日土曜日

              

関東ふれあいの道(栃木)『No.33-1黒羽芭蕉のみち』

2014/05/10(土)

松尾芭蕉の「奥の細道」の足跡の一部を辿る、文学的な気分に浸れる道。
見所も多いがゴールの高舘城跡の周囲にはバス停がなく交通の便が悪いのが難点。












西那須野駅からバスに乗って八幡神社前に行く。
この路線は途中に国際医療福祉大学を経由するため、大勢の女子大生がバスに乗り込んで来て大変に賑やかだ。











道の駅那須与一の郷を出発し、那須神社を横切る。
今日も参拝しておいた。













那須神社の境内を出ると広々とした田園地帯の中に出て来る。
5月の風が吹き抜けて行って非常に爽快だ。













相の川を渡る。















広い車道に出てきた。
右折して歩道を歩いていく。













交差点を左折して湯坂川を渡る。















「おくのほそ道」の石碑とこの余瀬地区に逗留した松尾芭蕉のことが書かれた解説板があった。














解説板のすぐ近くに白幡城跡があったので立ち寄ってみた。
山道に入ると土塁の跡などが確認できる。













次に西教寺に寄り道する。
芭蕉の句碑がある。














更に寄り道をして、鹿子畑翠桃邸跡を見る。
芭蕉がここに逗留した際に世話になった弟子の家の跡である。
今は翠桃の墓地になっている。












コースに戻り歩くとすぐに修験光明寺跡がある。
道脇の藪の中に隠れているので、標識を見落とすと全く分からないだろう。
ここにも芭蕉の句碑がある。
ここはチェックポイントだ。










田園地帯の中をしばらく歩くが、その後集落の中に入っていく。














国道294号に出て来るとそこの交差点がNo.33-2との分岐点だが、そこにあるのが常念寺。
芭蕉の句碑もある。












国道294号を横断し、那珂川を那珂川歩道橋で渡る。














橋を渡ると案内板があった。
そのまま直進し、小高い丘陵地に登る。














坂を上りきると黒羽小学校に突き当たるので左折する。
桜並木の雰囲気の良い道で、大宿街道というそうだ。












しばらくすると大雄寺に到着。
立派な寺で境内も広く、見応えがある。
三門への参道の石段も美しい。













茅葺の総門。















経蔵。
多くの経文が納められている。
回転する八角形の棚、輪蔵というものが中にあるのが確認できる。












本堂。
回廊と共に茅葺で趣深い。














鐘楼堂まで茅葺だ。















座禅堂。
希望すれば座禅も体験できるそうだ。














法心舎利殿。















大関家代々墓地。
大関家は中世の豪族だが、その中に先ほど見てきた白幡城の城主も居た。
この墓地には他に翠桃の父母の墓やシャン姫の娘の月桂院の墓もある。











不動堂。
大雄寺参道の周りには沢山のシャガの花が咲いていた。
また、芭蕉の句碑もあった。












コースに戻り歩いて行くと、黒羽城跡に入って行く。
黒門跡に句碑と東屋があった。













三の丸跡に芭蕉の館があった。
中で松尾芭蕉について学べる他、郷土資料館でもある。













さて、黒羽城跡を散策してみる。
芭蕉の館(三の丸跡)から渡り廊下を潜り階段を上ると大きな空堀の上を橋で渡る。













橋を渡ると本丸跡。
舞台のような施設があったが、ここでイベントをやることもあるのだろうか。













展望台もあり、眺望も得られる。















コースに戻る。
少し歩くと緩やかに坂を下りながら杉並木の中を行くようになる。













林を抜けると那珂川が見えてきた。
坂を下り切ったところの丁字路でNo.33-2と合流し、右折する。













その先で道を左折して県道179号に入ると、長い長い直線になる。
これにはかなり辟易とする。
何せこの3.5kmの行程を今日の帰り、更にNo.33-2を歩くときにも歩かなくてはいけないのだ。
途中には特に見るべきものはない。









高舘トンネルに到着。
トンネルの中を歩く。
前はコースはトンネル脇の旧道を歩いて山道を歩き高舘城跡に行ったようだが、封鎖されていた。
覗いてみるとかなり荒れていて廃道化しているようだ。









トンネルを抜け、No.34との分岐点を右折し坂を上っていく。
林道のような道だ。













坂を上り切った広場に案内板があった。
ここがコースのゴールだが、広場の脇の山道の階段を登れば高舘山頂上に行ける。













高舘山頂上。
東屋とベンチ、高舘城についての解説板もあるが、下草が刈り払われてないので歩きにくかった。
高舘城は那須与一生誕の地とも言われている。










眺望はあまり得られない。















ゴールの広場からそのまま道を歩いて坂を下っていくと、県道179号の東側丘陵の裏側に出て来る。
どうせ近くにバス停がないので、五峰の湯まで歩いてしまおうと思う。











県道179号に復帰して同じ道を戻っていく。
途中で県道を逸れると駒込池という水溜りがあった。
この地で生まれた馬に那須与一が乗って扇を射抜いたらしい。











ようやく五峰の湯に到着。
コースの距離もそれなり長かったが、ここに来るまでも長かったので疲れた。
合計して25kmほどは歩いただろうか。
五峰の湯は那須岳・大佐飛山・高原山・女峰山・男体山の五峰を眺望出来る露天風呂。
疲れを湯に浸かりゆっくりと癒し、更にバスが来るまでの間食事もした。(酒も飲んでしまった)
結果的にはコース内容と合わせて大満足の一日だった。
         

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