2020年11月1日日曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.01奥入瀬渓流歩道』

2020/11/01(日)

コース名の通り、奥入瀬渓流沿いの遊歩道を歩く。
観光客で賑わっており、いつものような静かな散策はできないのが残念だが、それを差し引いてもやはり奥入瀬渓流の自然の美しさには目を奪われる。
景色に見惚れながらのんびり歩くと朝に出発しても夕方までまる1日たっぷりかかる濃密なコースだ。














車道沿いの歩道を歩いていく。
ここで右折するようだ。











ここから遊歩道に入るようだ。













いよいよ奥入瀬渓流へ!
紅葉は終わりかけではあるが、まだ目を楽しませてくれそうだ。
とは言ってもこの辺りはまだ穏やかな流れだ。
上流に行くにつれて渓流らしくなっていく。






一度、奥入瀬川から離れる。
まだ人気は無い。












あれれ、また車道に出てきてしまった。
てっきりずっと遊歩道が続くと思っていたのだが……









少し車道脇を歩いて再び遊歩道に。















奥入瀬川が車道に近接しているところは、やはり遊歩道が途切れ途切れになるようだ。
もっと車道と遊歩道を離してほしいのだが……
車からも奥入瀬渓流を眺めたいという需要に応えてこの形になったのだろうか。





ここから見える景色を紫明渓と言うそうだ。

















小さな橋を渡ったり、遊歩道はなかなか良い雰囲気だ。














黄瀬川が奥入瀬川に合流してくるところに黄瀬駐車場がある。
トイレもあるので休憩地になっている。










桟橋を渡っていく。












苔むした朽木すら美しい。
















桟橋から奥入瀬渓流を眺める。














だんだんと渓流の様相を呈してきた。
紅葉の美しさも相まって、日本画を見ているような雅な美しさだ。
















奥入瀬渓流の見どころの一つ、「三乱の流れ」だ。
岩が露出し、川底が浅いのか、ここだけ流れが少し速くなっているようだ。















石ヶ戸休憩所だ。
奥入瀬渓流沿いでは一番大きな休憩所になる。
僕も近くのベンチでコーヒーを淹れて休憩した。
まだ3分の1ぐらいしか来ていないのに、3時間が経過してもう正午を過ぎていることに驚愕した。
ちょっと写真を撮るのに夢中になりすぎたな。
ペースアップしないと日暮れまでに着かないぞこりゃ。


地名の由来にもなっている石ヶ戸。
かつて女盗賊がここに住み、旅人から金品を奪っていたのだとか。









石ヶ戸の瀬。
















下馬門沢。
行く手に切り立った崖が見えてきた。















馬門岩だ。
両岸が深い切り立った崖になっており、猊鼻渓を彷彿とさせる。
















「阿修羅の流れ」だ。
奥入瀬渓流の核心部であり、代名詞にもなっている景勝地である。
確かに写真でよく見る景色かもしれない。
川から露出する岩と、飛沫を上げる川の流れ、そして紅葉のコントラストが見事だ。
観光客もここからどっと増える。















九十九島。
阿修羅の流れの上流部、岩が多く露出している。














平成の流れ。
飛沫を上げる大きな滝のように見えるが、平成11年に崖崩れによって出来たものだそうだ。









飛金の流れ。
いよいよ渓流の核心部に入った感じがする。
自然が見せる静と動が同居している景色は、芸術そのものだ。












対岸の崖から水が滴り落ちている。
これが千筋の滝だそうだ。















車道を横断すると雲井の滝がある。
これは凄いな。
先ほどの千筋の滝とはうって変わり、水量が多く、三段になって落ちる迫力のある滝だ。
流石に人で賑わっていた。
更に上流へ山道を辿ると双竜の滝があるそうなのだが……
残念ながら時間がなさそうなのでパスだ。











雲井の滝を後にして先に進むと対岸に白布の滝が見える。
ここは馬門岩のような切り立った崖になっていて、天狗岩と言われるそうだ。








手摺の付いた階段を上る。
ちなみに、この辺りに岩菅の滝があるのだが、車道の方からでないと見えないため見逃してしまった。













階段を上ると「白銀の流れ」が現れる。
景色の劇的な変化に思わず圧倒される。













その先の駐車場のところに見えるのが「雲井の流れ」だ。
少し穏やかな流れになった。












しかしその上流で再び激しい流れに。












途中にトイレがある。













玉簾の滝。
遊歩道からだとよく見えない。











いよいよ終盤に差し掛かるこの辺りから滝が多くなってくる。
これは白糸の滝。
対岸にあるが、大きな滝だ。











木々の間に不老の滝が見える。












双白髪の滝は水量が少なかった。
また、木々の間に白絹の滝が見えるらしいのだが、見つからなかった。
車道の方には姉妹の滝もある。









橋を渡り、初めて左岸側へ。












九段の滝。
段々になった岩肌を水が落ちる。












銚子大滝。
別名、魚止めの滝。
奥入瀬渓流の本流に落ちる唯一の滝で、この滝があるために魚が遡れず、人が放流するまでは十和田湖には魚が居なかったそうだ。
いよいよ終点の十和田湖が近付いてきたぞ。












銚子大滝の脇を階段で上り、車道を少し逆に行って横断すると「寒沢の流れ」がある。












ここで一部歩道が通行止めになっていた。
これだけ観光客が多い中、通行止めの歩道に突っ込んでいくわけにもいかず……
仕方ない、少し車道を歩こう。







百両橋でまた右岸に戻り、歩道と合流する。
ここから五両の滝が見えるらしいのだが……
木々の間にギリギリ見えるぐらいだな……








ついに最後の景勝地、「万両の流れ」を過ぎる。
奥入瀬渓流……本当に全てが見どころだったな。
お腹いっぱいだ。来て良かった……















子ノ口水門だ。
ここで十和田湖から奥入瀬渓流に流入する水量を調節しているようだ。










十和田湖が見えた。












最後は階段で橋の袂に上がる。













終点!
歩き通したぞ!











着いた〜!
もう15時半だ。
出発したのは9時だから、14kmに6時間半も掛かってしまった。









十和田湖だ!
美しい湖だ。
古くから修験道などの霊場や、観光の地として歴史が古い湖である。












本当はフェリーで休屋まで行く予定だったのだが、のんびり歩きすぎてすでに最終便が出たあとであった。










というわけでバスで休屋まで来た。











今日の宿に到着。
十和田湖で穫れるヒメマスやスジエビなどの料理が大変に美味で、大満足の夜を過ごした。
さて、明日は大変だぞ……
         

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