2020年7月20日月曜日

              

新・奥の細道(岩手)『No.25旧奥州街道のみち』

2020/07/20(月)

旧奥州街道を歩く。
御堂観音や一里塚を始めとして旧街道の雰囲気を味わえる楽しいコースだ。
古道が好きな人には面白いハイキングになると思う。
















国道4号を逸れて旧奥州街道に入る。
小さな集落を抜けると早速山間の長閑な風景が広がる。











御堂観音だ。
正式には新通法寺正覚院というらしい。
坂上田村麻呂により建立されたそうだ。






















本堂周辺を工事中のようだったが、参拝してきた。


















そして御堂観音の前にあるここは、北上川の源流の一つとされている弓弭の泉。
源義家が弓弭で岩を穿つと泉が湧き出したという伝説があるそうだ。
これで長く旅を共にしてきた北上川とは本当にお別れだ。
雄大で美しい川だった。
そして日差しが出て暑くなってきたので、ここで半袖短パンに着替えた。


御堂観音を後にして坂を上っていくと馬羽松一里塚が峠にある。
両側の一里塚がそのまま残っており、往時の風景が目に浮かぶようだ。
江戸時代の旅人たちもこの峠を通ったのだな。















峠を越えると視界が開け、レタス畑の広がる牧歌的な風景が現れた。
調べてみると一戸町の奥中山高原レタスというのが名産であるらしい。
ちょうど収穫期のようで、収穫に勤しむ農家たちの姿が見られた。
こういう風景を見ると日本は農業国なのだな、と感心すると同時に美しい景色に目を奪われる。
















長閑な風景が続く。
旧街道は本当に楽しいなあ。

















明治天皇記念碑。
明治天皇が東北御巡幸の際にここで休憩したことを記念した碑のようだ。

















しばらく歩いていくと、地味なところに奥州街道最高地点の標識が。
確かにずっと上ってきたが、山中という雰囲気でもないのに本当に標高484mもあるのか。
いつの間にか高原に居たのだな。














旧中山一里塚。
コースから少し逸れたところにあるので分かりづらいかもしれない。
標識のある交差点を左折して少し歩いたところにある。
















火行集落手前に松並木がある。
これも旧街道の名残だそうだ。

















火行集落。
特に何があるわけでもないが、かつては物資輸送や役人の往来のための伝馬所が置かれていたそうだ。
















火行集落を抜けてそのまま北へ歩いていくと、ヨノ坂が現れる。
昔からの難所だったそうで、沢沿いの泥濘んだ道が続き、民家も無く、樹木も生えない不毛の地だったそうだ。
その後もあまり改良されることなく今に至るらしい。
東北自然歩道は当然このヨノ坂を下るものと思いきや、意外にもコースはここを迂回する。













塚平一里塚。
少し分かりづらいが、左手の藪の中に一里塚がある。

















しばらく坂を下っていくと国道4号に合流した。


















小繋駅で休憩する。
朝リンゴを食べてポーションに魔法瓶の氷水を入れてアイスコーヒーを作って飲んだ。
疲れたらここを拠点にするのも良いだろう。
















小繋トンネルは工事中のようだ。
それにしても気温28℃!
どうりで暑いはずだ。
















歩道トンネルがあった。
トンネルの中はとても涼しい……

















トンネルを抜けた。


















一度国道を逸れて谷へ下っていく。












国道を離れると涼しげな道に。















小繋集落でヨノ坂を下ってきた旧奥州街道と合流する。
昔はここに御番所が置かれており、物資や人の出入りが監視されていたそうだ。
いまは長楽寺の地蔵堂だけがひっそりと残っている。




















IGRの踏切を渡る。


















踏切を渡った先がゴールになる。
続けて連絡コースを歩く。
         

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