2020年7月24日金曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.21名久井岳と山寺をめぐるみち』

2020/07/24(金)

今回の5日間の長い旅もいよいよ最終日となった。
長谷寺から林道を歩いて法光寺へ、史跡を辿りながら最後は諏訪神社へ至る。
それなりに見所も多いが、やはり名久井岳登頂がメインだろう。
コースは山頂を経由せずに林道を歩くが、せっかく山頂近くまで登るのだから、寄り道しないともったいない。



















昨夜泊まった三戸駅前の清水屋旅館。
この辺りには他に宿がないので選択肢がないが、家庭的で良い宿だった。
旧奥州街道を歩きに来る宿泊客も多いそうだ。
















三戸駅前から出発する。


















青い森鉄道の踏切を渡る。


















早速、名久井岳に向けて上りが始まる。












坂を上っていくとしだいに果樹園が広がっていき、振り返ると眼下に三戸の平野を見下ろすことができる。
絶景だ。














長谷寺に到着。
朱色の鳥居に参道の紫陽花が映える。
参拝してきた。























ぼたん園があるのだが、季節ではないので何も咲いていない。
東屋で少し休憩した。

















長谷寺を後にすると、名久井岳への登山道入口がある。
しかし、コースはまだしばらく林道を歩く。

















林道を歩いていると登山道も近くを通っていることが分かる。
林道が嫌なら登山道を歩くのも手だろう。

















緩やかな坂を黙々と歩いていく。


















ときおり視界が開けて林道からでも麓の景色を眺めることができる。


















さて、もうだいぶ登ってきた。
山頂を目指すならこの辺りが良いだろう。
ここからコースを離れて寄り道をする。
















いきなりの急登をこなしていくと子持石という特徴的な岩と祠がある。
手を合わせて先に進む。

















尾根に取り付き、急登をこなしていく。
息が上がる……

















名久井岳山頂に到着。
はあ〜、しんどかった……











名久井岳山頂からの絶景。
苦しい登りもこれで報われるというものだ。
馬淵川沿いに広がる美しい山間の平野を望む。
ここでしばらく風景を眺めながら休憩した。

















山頂から降りてコースに戻ってきた。
さて、あとは法光寺まで下りなのだが、ここでようやく林道を離れて山道に入る。

















地図にもない道なので例によって藪道なのでは……と危惧していたのだが、意外にもきちんと整備されており、またよく歩かれている道のようだ。
ハイカーともすれ違った。
これは爽快だな。















途中に一本松という木が生えている。


















林道に戻ってきた。













法光寺に到着。
荘厳な庭園と山門が出迎えてくれる。
これは凄い。























最明寺時頼公が奥州行脚の際にこの名久井岳に立ち寄り、観音寺という寺に宿を求めたが、山主に断られたために山中の一草庵を訪ねたところ、庵主に厚い歓迎のもてなしを受けたことに感激し、後に観音寺を廃し法光寺を建てたという謂われがあるそうだ。
参拝してきた。















法光寺を後にすると、参道の脇に「爺杉」と呼ばれる杉の大木がある。
法光寺開山以前からあるそうだ。

















千本松の並木道を歩いていく。
かつて般若心経を唱えながら植林された松林だったそうだが、用材のため伐採され、今はその名残というほどしか残っていないそうだ。
















コースマップ通りに歩いていたら道が無くなってしまった。
どうやら一部が新道につけ替わっているようだ。

















御坊塚。
最明寺時頼の頼みを断った山主が、生き埋めにされているそうだ。

















出逢坂。
時頼公が一草庵に泊まった翌朝、庵主が見当たらないのを名残惜しく思いつつ庵を発つと、この坂で庵主と出逢い、托鉢から帰った庵主が飯を振る舞うと言ったので、時頼公はまた感激した、という謂われが残っている。















黙々と坂を下っていく。
疲れてきた……
自販機のある直売所に座り込んで少し休憩した。
















諏訪神社のある交差点が終点。
案内板があった。
さて、最後は苫米地駅まで歩くぞ。
         

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