浄土平から下山し、福島市街地を目指す。
途中、高湯温泉で一泊した。
序盤は荒涼とした火山帯の風景や福島市街地を見下ろす眺望が目を楽しませてくれるが、それ以後は概ね退屈な道だ。
しかし、福島市街地へ着くといよいよ福島県の旅も終盤へ差し掛かったのだという実感があった。
浄土平から車道を下っていくと、早速福島市街地が眼下に見えてくる。
信夫山がシンボルになっているのだな。
荒涼とした不毛の大地に道が横たわる。
凄い風景だ。
この辺りは火山性ガス発生地につき立ち止まるな、とのこと。
歩いて大丈夫なのかなあ……。
確かに硫化水素の臭いが立ち込めている。
極限の道路風景だ。
千葉のおせんころがしを彷彿とさせる。
日も暮れてきて肌寒くなってきた。
上着を羽織る。
福島市街地の広がる福島盆地を望む。
こういう瞬間が本当に好きだ。
旅の醍醐味である。
2017/09/26(火)
いきなり翌朝の写真で申し訳ないが、不動沢橋以降は眺望も得られず、徐々に日が沈み暗くなる中、延々と九十九折を下ったのみである。
18時過ぎのすっかり暗くなった頃にその日の宿であるログキャビンステラポートユースホテルに到着した。
1泊2食付きでも宿泊費は前日泊まった相模屋旅館の半額程度である。
ユースホテルは安くて良い。
その日は同室にもう一人の二人での宿泊であった。
夕飯を食べた後、高湯温泉の共同浴場で汗を流した。
夜空を見上げれば満天の星空が広がり、旅情を掻き立てる素晴らしい夜であった。
高湯温泉街を抜けていく。
しかし今しばらくは木々のざわめきや鳥の囀りを楽しむことができる。
ようやく山を抜けたようだ。
この辺りはくだもの街道と言う道らしく、果樹園や直売所が軒を連ねていた。
少し心惹かれたが、まだ休憩には早いかな。
果樹園や田園の広がる長閑な道を歩いていく。
連絡コースはここで分岐しているが、そのまま直進する。
歩き通しで疲れたので座り込んで少し休憩した。
安達太良山を望む。
もうあんなに遠くに見える。
左折する。
うーむ……
長い……
もう少しだ……!
あれ?仕方ないので脇道に入る。
通れるのかな。
良かった。
奥羽山地から再び阿武隈高地まで戻ってきた。
うう……もうクタクタだあ。
No.12の起点だ。
長かった……
ここをゴールにした。
ちょうどあと数分でバスが来るようだ。
ついている。
これにて3日間の旅は終わり。
次回は土湯温泉に入るぞ。
新幹線で東京へ向かい、帰路に就いた。
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