安達太良山の裾野を緩やかに上っていく道。
終始上り続けるので結構苦しいコースだ。
途中特に見るべきものも無いが、ゴール手前になるといよいよ吾妻山が見えてくる。
坂を上り掘割を抜けると……
うーむ、今日中にあんなところの中腹まで行くのか……
何か思ったより遠そうだ……
道沿いが樹林になり、徐々に山に近づいていることを思わせる。
おお!道脇に川のせせらぎが。
これはありがたい。
ここまで緩やかな上りだったが、体力も結構消耗して汗もかいていたので、川の水を掬って顔を洗った。
ふう、気持ちいい。
かつては吉原もかくやと言ったほどの遊郭を擁した温泉街があったそうだが、山の崩落によって多数の死傷者を出して消えてしまったのだという。
時間的には予定通りだが、予想外に疲労した。
うーむ、半分以上来たとは思うがこれから山深くなるので更に厳しくなりそうだ。
とりあえず昼食をしっかり食べて精をつけた。
いよいよ山に向かっていっている感じだ。
ここまで樹林の中を歩いてきたが、ようやく展望が開けた。
おお、もうこんなに標高を上げてきていたのだな。
それにしても疲れた……
今日の宿はここ、相模屋旅館である。
連絡コースは残り数kmだが、とりあえず今日はここで一区切り。
相模屋旅館の温泉は最高であった。
古くから変わらない木道を歩いていくと、鬼面山の噴気を間近に眺めながら白濁した硫黄質の湯に浸かる野趣溢れた雰囲気の湯であった。
食事も申し分ない。
昨日の疲れも取れ、気分爽快で二日目の歩行を開始する。
前日の道の続きを歩く。
鷲倉温泉を通り過ぎる。
この辺りから安達太良山へ登れるようだ。
No.21の案内板があったので、ここをゴールとした。
続けてNo.21を歩く。
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