県道を歩いていくのみだが、No.1コース同様、田園と田舎風景が広がり、意外と景色が良く、歩いて楽しいコースだ。
「ビャッコイ」自生地は秘境の感もある。
青春18きっぷで新白河駅まで電車で、そこからバスで梁森バス停に到着。
国道に出て西に歩く。
途中で右手に県道が分岐するので入る。
県道に入るとコンビニの裏手に曰く有り気な碑を見つけた。
碑には「聖徳太子」と書いてあり、傍らの錆び付いた解説板はほとんど判読不能だが、かろうじて「ト伝山…丘陵地…多数の…石錘石匙凹石勾玉…出土…特に隆起文の…は代表的なものである…表郷教育…表郷文化財保護…」と部分的には読めた。
どうも縄文時代の遺跡のようだ。
住宅地を歩いていくと、特に何の案内もないが、どうも地図上だとここの角が県道の続きらしい。
うっかりそのまま直進してしまいそうだった。
歩いていくと、中学校の前に「ビャッコイ自生地」との案内が。
どうやら珍しい植物らしいが、冬に見られるのだろうか。
すぐ近くのようだし、少し寄り道してみよう。
住宅地の中に突然樹林に囲まれた小川が現れた。
流れはあまりないようだが、小川の河床に生えているこの水草のようなのが「ビャッコイ」なのだろうか。
特段清流というわけでも無さそうだが、こんなところに珍しい植物が自生しているとは何とも不思議な感じである。
樹々の間から木漏れ日が差して、神秘的な雰囲気だ。
コースに戻ると開けた田園に出てきた。
そして左手には……おお、あれはNo.2で登った関山ではないか?
この辺りでは独立峰になっていてよく目立つ。
後ろに聳える那須連峰と並んでとても美しい。
しばらくこの爽快な風景を眺めながら歩く。
うーん、空が広くて良いところだ。
春から秋にかけては更に素晴らしい景色だっただろう。
川を渡る。
小さな峠に向かって坂を上る。
タカだろうか、山の上を旋回して飛んでいるのを見た。
峠を下る。
峠の周りは人家もなく寂しい雰囲気だ。
集落に降りてきた。
集落から再び田園へ。
この辺りは「釜橋」と云って源義家縁の地であるらしい。
突き当たりで別の県道に合流するので、右折すると白河市東庁舎が有り、向かい側に東庁舎前バス停がある。
ここがゴールであるが、またしても案内板も標識もない……
大丈夫なのか東北自然歩道。
少し不安を覚えつつも続けてNo.3を歩く。
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