さて今日から6月だ。
今回は海水浴場で有名な御宿海岸を歩くコースのようだ。
駅前の案内板を前から出発。
いつになく解説が多いことからも観光地であることが窺える。
駅前に観光案内所があった。
6月ともなると陽射しも強くなってきたので今日から日焼け止めを使うことにした。
休日明けに顔や腕を真っ赤にしてると恥ずかしいからね……
海まで川沿いを歩いていく。
遊歩道になっていてなかなか気持ちが良い。
砂浜の広がる海岸が近付いてくると、月の砂漠記念館が見えた。
アーチと三角屋根の強調された洋風な建物だ。
中には入らなかったが、入場料は400円であるらしい。
ちなみに月の砂漠とは加藤まさをが書いた詩に曲がつけられて童謡となったもので、ここ御宿海岸を砂漠に見立てて作られたそうだ。
それにしても広がる砂浜と波寄せる深い青の海と澄んだ色の空のグラデーションは外国にでもいるようで、なんとも幻想的ではないか。
芸術家でなくとも詩の一つでも読みたくなる景色だ。
昔は更に広大に砂浜が広がり砂丘が連なっていて、まさに月の砂漠の舞台のように日本らしからぬ景色であったらしい。
海水浴客で賑わう海岸を脇目に歩いていく。
サーフィンをやる若者も多いようだ。
海岸を離れて港町の路地に入って行くと、途中から道を逸れて高台に登る階段を行く。
途中頂上に登る分岐道があったので行ってみるといつもの東屋があり、先程歩いてきた海岸が見下ろすことができた。
更に行くと日・西・墨三国交通発祥記念碑の広場に着いた。
綺麗に整備された広場に大きな碑が天を向いて立っていた。
謂われによればフィリピン(当時スペイン領)からメキシコに向かう船が付近の海岸に漂流・座礁し、そのとき三百人余りの船員を村民が救出したことが日本、スペイン、メキシコ三国の親交を深めるきっかけとなったそうだ。
記念碑の近くに三国の国旗が掲げられていた。
記念碑をあとに道を下っていくと、車通りの少ない市道に突き当たり、その道をドン・ロドリゴ(上記の謂われに出てきた座礁した船の船長)上陸地に向けて歩いていく。
ドン・ロドリゴ上陸地に到着。
二人ほど釣り人がいた。
しかし不運にもこんな切り立った崖地に座礁してしまったのだなあ。
しばらく寂しい道を4kmほど歩いていく。
小池集落まで道を下ってくると、その手前で右手に道を折れ、岩船地蔵尊に向かう。
高い場所と低い場所ではやはり少し雰囲気が異なる。
釣師海岸だ。
高さ60mほども切り立った崖であるらしい。
なんとも凄まじい光景だ。
名の示す通り「岩の船」の形をしている。
本堂。ここがチェックポイントなので写真を撮った。
他に岩船地蔵は下野、越後にあり、ここ上総岩船地蔵を含めて日本三岩船地蔵と呼ばれているらしい。
由縁は……どうも長いので省略する。
更に2kmほど行くと波花駅入口交差点に着く。
公式では「岩船入口」交差点となっているが、どうやらここが起点のようだ。
というわけでゴール。13.2kmを2時間40分で踏破。
序盤の御宿海岸と後半の釣師海岸のコントラストが面白い道だったが、記念碑から岩船地蔵尊までの道はちょっと単調すぎる気もした。
0 件のコメント:
コメントを投稿