2020年12月26日土曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.09りんご園と寺めぐりのみち』

2020/12/26(土)

雪の里山を歩き、後半はりんご園の中を歩き、長勝寺を始めとする禅林三十三ヶ寺に至る。
途中にりんど公園などもあり、津軽の雪景色をのんびり楽しむことができる。














弘前駅からタクシーに乗って久渡寺に到着。
「くとじ」だと思っていたので運転手にそう伝えたら首を傾げられてしまった。
「ああ、”くどじ”ね」と理解してくれて、赤っ恥をかいた。
ちゃんと地名や名所の名前は予習しておこう……

今回は4泊5日の年末の旅。
3週間前とはうってかわって津軽は雪景色に。
雪の降らない千葉で生まれ育った自分としては見たことのない非日常の世界。
楽しみだ。

まずは前回参拝できなかった久渡寺へ。












杉並木の石段を上っていく。
積雪があるので上りにくい。











観音堂。
積雪対策と思われる白い透けた布が何だか神秘的だ。
旅の安全を祈願した。

久渡寺には円山応挙が描いた幽霊画があるそうだ。
円山応挙は好きな絵師だ。
できればひと目見てみたかったが、公開すると雨が降ると伝えられているらしい。



No.9コースまでは連絡コースだが、短いので省略。











梨の木バス停に到着。
案内板があるはずなのだが、見当たらない。
ここからスタート。










梨の木バス停の近くに白蛇神社がある。
江戸時代には津軽の流行り病の鎮静を願って村人たちが詣でたという。
思わず今の日本の状況と重ねてしまうとともに、古くからの日本人の信仰心の厚さに敬服する。
僕も参拝しておいた。




拝殿の脇に庚申塔がある。
梵字が刻まれた、市の有形文化財だそうだ。











小沢龍神温泉。
廃墟になっている。
悲しい。










いきなり除雪されてない雪道に。
すぐに除雪区間に出てくるが……












すぐに除雪されてない道に。
右手にりんご園を見ながらザクザク歩いていく。










後山溜池。
一面真っ白だ。












溜池の脇から森の中に。












そのまま林道には入らずに山道へ。
熊出没注意の標識前で右折して斜面を上る。










植林地の斜面を歩いていく。
注意深く歩かないと道を見失いそうだ。
途中、倒木を迂回する。









雑木林に出てきた。















林道に合流した。












少し不安になりつつ、標識に従って道を進む。












少し広い車道に出てきたようだ。












坂を下っていくとりんご園に出てきた。












ようやく除雪された道に出てきた。











大開堤。
弘前城の南から攻めてくる敵を水攻めにするために作ったものらしい。
今も農業の役に立っている。











川の流域には13もの堤があるそうだ。
















りんご園を歩く。













うーむ、また除雪されていない道に行くのか。
しかし、ここは長くはなかった。










振り返ると久渡寺山が見えた。
なかなか目立つ山だなあ。











アップルロードを横断する。












再び除雪の路外へ。













つぼ足でザクザク歩いていく。














車道に復帰。













池に白鳥がたくさん居た。
寒そうだが、羽毛があるとやっぱり暖かいのかなあ。










りんご公園に寄り道するぞ。













りんご公園を歩いていくとりんごの家がある。
ここでお昼にしよう。










りんごカツカレー。
カツにりんごが挟んであって旨い。











時間に余裕があるので酒も飲んじゃう。
アップルドラフト。










弘前市街地に入る。













こんなところに案内板が。












長勝寺に到着。
禅林三十三ヶ寺の最奥に有る。
重要文化財になっている三門は流石の迫力だ。














同じく重要文化財になっている銅鐘。











本堂に参拝。
禅寺は素朴な感じで好きだなあ。












庫裏。
良い雰囲気だ。











長勝寺の側に忠霊塔がある。
太平洋戦争で亡くなった兵士たちを慰霊しているそうだ。
荘厳である。











禅林街を歩いていく。
本当に禅宗の寺が道沿いに並んでいる。
どこに参拝すればいいのやら。









栄螺堂。
会津で見た栄螺堂を思い出すが、ここにあるものも、中が二重螺旋の階段になっているそうだ。
天保十年に海難や飢饉で死んだものたちを供養するために建てられたものだそうだ。







黒門。
禅林三十三ヶ寺の入口になっており、弘前城の出城としての性格も持っていることから城郭建築に用いられる高麗門形式になっているそうだ。







市街地の主要路に出てきたようだ。
茂森町バス停をゴールとした。











弘前の街を歩いていくと、何だか妙に小洒落たスタバが……
なんとこれ、大正に造られた陸軍第八師団の長官舎なのだそうだ。
中に入ってお茶したいな……








宿のチェックインまでまだ時間があるので、弘前城を見ていこう。
市街地の中に立派なお堀がある。











お堀を朱色の橋で渡る。
良い雰囲気だ。











現存する門は重要文化財になっている。
屋根にはシャチホコまであって豪華絢爛である。










天守閣。
うーん……天守閣にしては何だか地味だな……
と、思ったらもともとあった天守閣は寛永四年に焼失し、今のものは文化七年に櫓という名目で再建したものだそうだ。






本日の宿に到着。
明治創業の文化財の宿である。
趣があるなあ。











夕飯はずっと気になっていた津軽ラーメンを食べにやってきた。
何でも県内では最も古いラーメン屋らしい。









これが、津軽ラーメン……
見た目は非常にシンプルで、好みのラーメンだ。
煮干の素晴らしい薫りがする……
それでは、いただきます。
…………
う、旨い……!
思わず夢中になって食べてしまった……
すっきりしていながら煮干・鶏ガラ・醤油が渾然一体となった素晴らしいスープ、それを引き立てる心地よい歯ざわりの縮れた手打ち麺、それらのハーモニーを纏めるネギ、メンマ、チャーシューの具。
全てが超高次元のレベルで完成された神の一杯に、ついに出会ってしまった……!
これぞ求め続けていた完璧なラーメンだ!
ごちそうさまでした!
毎日でも食べたい!津軽に移住したい!

宿の隣には東北最古のプロテスタント教会がライトアップされていた。
ゴシック様式の建築が荘厳で美しい……
弘前、良い街だなあ。
         

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