2015/01/25(日)
小中大滝を見に行く往復コース。
大滝は確かにこれまで関東ふれあいの道で見たものの中でも最も雄大で見事なものだが、そのために連絡コースと合わせて見所に乏しい道を往復させられるのは物足りない感じがする。
バス停の先で追付橋で小中川を渡る。
橋を渡ると正面に「羣杉」がある。
林立する杉の木の中で一際奇妙な杉の木がある。
杉の木の突然変異種で、枝が幹の根本から「羣」(群がる様)のように生えているのが特徴で、建材などとして利用は出来ないが珍しいものであるらしい。
左手の斜面に孤立した木があるが、これは杉ではない。
桑の木だろうか。
「羣杉」の解説板の隣に案内板があった。
訂正された跡のある「現在地」から察するに、以前はバス停のある場所にあったようだ。
また、滝の直下へ続く道が消されているのも気になる。
板状節理の岩塊が現れた。
この辺りもやはり古い火山由来の岩盤のようだ。
県道と別れ林道に入る。
この辺りは落石が多い切り立った崖の下を歩き、少し恐ろしい感じがする。
実際に歩いている道の目の前に子供の頭ほどの石が転がり落ちてきた。
右手の眼下には小中川が流れる。
少しずつ標高を上げてきたが、ところどころ道が凍結している箇所が現れた。
まだチェーンスパイクを装着するほどではないが、慎重に歩く。
林道管理者か狩猟者か、軽トラックと何台かすれ違った。
しばらく林道の坂を上っていくと、大滝トンネルが現れた。
木々の間からここからでもけさかけ橋が見える。
中は素掘りにモルタルを吹付けたもの。
さて、トンネルを抜けた先の景色が左の写真だが、ここから少しコースが複雑なことになっている。
ここに標識はないが、林道はそのまま坂を上っていっている。
右手には広場が現れ、「源太橋」という橋で小中川を渡っている。
この橋を渡ればすぐにけさかけ橋に行けるのだが、コースマップはそのまま林道を行くように描いている。
林道を少し行ったところで源太橋を望む。
平成6年出版の「新版首都圏自然歩道」では「トンネルの先で河原に下りる」とあるので、以前はここで河原に下りていたのだろう。
しかし、広場は新しい感じがするので最近橋の改築があったのだと思う。
林道の橋を渡った先で丁字路になっている。
ここには標識があった。
ここは右折する。
右折した先ですぐに林道を逸れ、コンクリート舗装の頼りない九十九折を下りていく。
傾斜は急で少し恐いような感じがする。
ここはかつてNo.30コースとの分岐点であったようだ。
「首都圏自然歩道 関東ふれあいの道 特選35コース」ではNo.30コースの起点が追付橋となっているからだ。No.30はこのまま林道を折場登山口まで歩いたのだろう。
しかし、だとするとかつてのNo.30はとんでもなくアクセスの悪いコースだったということになる。ただでさえ険しい山道を歩くので、変更は已む無しだったのだろう。
九十九折を下りた先に東屋と橋がある。
この歩道と橋は何のためにあるのかちょっと想像がつかない。
広場にある源太橋が流失した時期があって、この歩道を利用せざるを得なかったのだろうか。
橋を渡るとすぐに源太橋を渡った先の広場に合流するのだが、コースはその広場から更に崖をへつるようにして頼りない道で高度を上げる。
この道はけさかけ橋を経由しないのだが、この先でバリケードによって通行止めになっている。
しかし、コースマップではけさかけ橋は経由しないことになっているのでやはりこの道が正しいコースということになるのだが、バリケードのすぐ先で道は崖に張り付くような危険な道となっていて、手掛かりもなく足下は凍結していて、正直に言ってここで足が竦んでしまった。
道は靴幅ほどしかなく、仮に次の一歩で足を滑らせたら滑落する可能性は高いと思えた。
無念ながら一度広場に戻る。
広場からはけさかけ橋を経由する比較的安全な道があるので、そちらを歩いていった。
これは僕の推測だが、「新版首都圏自然歩道」では河原に下りるとすぐに大滝があるような記述になっているので、以前は崖を上らずに河原を歩いて大滝の滝壺に行ける道があったのではないか。(廃道化しているだけで今も探せばあるのかもしれない)
さて、けさかけ橋は崖を上り短いトンネルを潜った先にある。
対岸がかなり下方にある特殊な吊橋で、此方からは橋の上の階段を下りていく形になる。
正に袈裟を肩にかけたような形になっている。
ここがチェックポイントになる。
橋を渡った先に大滝の展望台があるが、木々が邪魔をしているので、実際は展望台の直下からが一番よく見える。
100m近くも落差がある小中大滝は流石に素晴らしいものだが、出来ればもう少し近くで見たい感じもする。
誰もいないのでけさかけ橋に腰かけてコーヒーを飲みながら買ってきたおにぎりを食べた。
滝側のバリケードの先を見に行ってみた。
鉄製の階段などが整備されてはいるが、崖の斜面が崩れていてやはり危険な道のようだ。
群馬県は把握しているのだろうか。
この後小中駅まで同じ道を往復し、帰路に就いた。
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