2019年6月1日土曜日

              

新・奥の細道(岩手)『No.39滝観洞のみち』

2019/06/01(土)

滝観洞と白蓮洞を観るだけの極めて短いコースだが、白蓮洞は東日本大震災で被災しており見学できないので、滝観洞を観るのみとなる。
と言っても滝観洞自体がかなり奥行きがあり、往復すると1.6kmもある上に起伏や狭窄部もあり、足場も悪いためになかなかの冒険だ。
最奥の天岩戸の滝は圧巻の一言。
間違いなく岩手に来たら観ておくべき景勝地の一つだろう。
なお、上有住駅に止まる列車の本数はかなり少ないので事前に時刻表は確認しておくこと。

















上有住駅に到着。
今日は滝観洞を観るのみなので、のんびりスタートだ。

















駅から坂を下っていく。


















少し行くとすぐに滝観洞への入口が現れる。
入洞料を払い、ヘルメットと長靴を借りる。

















いざ入洞。
入口はかなり狭い。

















しゃがみながら歩いていく。
ずっとこんな感じなのか?
子供には良いかもしれないが、大人にはいきなりキツいな……
















一応、真っ直ぐ立てる場所に出てきたが、この後も何度かしゃがみ歩き、更に狭いと四つん這いで進む箇所も現れる。

















『八つ墓村』のロケ地らしい。
こんなに狭いところだったとは。
俳優やカメラマンも大変だな。
















今までも何度か鍾乳洞に潜ったことはあるが、一番野趣に富んだところだな、ここは。


















洞内川が渓谷のように流れている。
一応手摺があるが、おっかない。

















まさに非日常の神秘の世界だ……。
まるでファンタジーの世界に迷い込んでしまったかのようだ。

















観音様の像が……
ここまで持ってくるのは大変だっただろう。
この先に四つん這いでないと通れないような、狭いところがある。
水の轟音が聞こえてくる。
これは……いよいよ最奥部の予感が。




うおー!すげえ!















これが天岩戸の滝だ!
高さ29mのこの滝は、洞内滝としては日本でも3番目に高いのだという。
それにしても何という神秘的な場所なのだ。
青い光に照らされた聖堂のような空間に、天井から飛沫を上げて清流が降り注いでいる。
この洞内滝の上げる轟音は「古代からの呼び声」だと言われている。
なるほど、そんな詩的な表現でもしたくなるほどに、現実から隔離された真の神秘の光景がここにはある。
この滝の上にもまだ洞窟は続いており、そこには「無限の泉」と言われる洞内湖があるのだそうだ。
残念ながら、高度なケイビングの技術がないとたどり着ける場所ではない。
ここまで来るのにも素人には大変だったのだ……
こういうところに来ると、なぜか僕の他に誰も来なくなることがある。
この日もそうであった。
しばらく一人で「古代からの呼び声」に耳を澄ませていた。























帰りも同じ行程を辿り、ようやく洞内から出られた。
うう、それにしても寒かったな。
目の前に観光センターがあるので、ここで昼食にした。
名物のジンギスカンを食べた。















観光センターの裏手に、もう使われていないような道がある。
どうやらここがコースのようなので、ちょっとお邪魔しますよ……

















今は観ることができないらしいが、白蓮洞も一応見に行ってみよう……


















どうやらこれが入口のようだが、当然施錠されていて中には入れない。
東日本大震災で落盤があり、危険なのだそうだ。

















さて、見どころは以上なのだが、コースはなぜか県道との合流部までになっているので、一応そこまで歩きに行く。

















県道との合流部。
連絡コースでも通っているが、別に何もない。
バス停などがあるわけでもないので、どういう意図でコース設定しているのか不明だ。
昔は車道がここまでしかなかったとか?















コースは以上なので、あとは今日の宿泊先に向かうだけなのだが……
列車が2時間半後にしかない……
困った……
仕方なく、観光センターの休憩所で寝転んで時間を潰すことにした。
本当に暇だった……














遠野駅に到着!
さて今日の宿泊先は……

















前回宿泊したところと同じ!
旅館福山荘である。
まあ、なんだかんだでここが安いからね……
夕飯も前回と同じ遠野醸造で食べた。
こうしてまた、遠野での夜が更けていった。
         

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