杉林の広がる天神山に登った後は南沢川に沿って山間の里を歩いていく長閑な道。
道の駅津山もくもくランド、伊達小次郎君の墓、横山不動尊などの素朴だが里の歴史を偲ばせる見どころがあり、久しぶりに里の風景をゆっくりと散策できた。
序盤の天神山は道が不明瞭なので、一部で藪こぎとなる。
特段眺望などもないのでこの区間は飛ばしても良いかも知れない。
仙台駅からバスで柳津三丁目までやってきた。
あまり天気がよろしくないな、と思っていたら何と雪が降ってきた。
どおりで寒いわけだ。
起点は小学校の裏手のこの辺りか。
早速、坂を上っていく。
総合体育館まで上ってきた。
総合体育館の先で道を見失う。
モルタル吹付けの崖があるが……
もしかしてこれを上るのだろうか。
この先は藪になっているようで確信は持てない。
結局しばらく逡巡した後、素直に逆の方から道を探すことにした。
道を迂回して柳津総合支所の脇の麻崎神社の参道までやって来た。
天神山を登ってきた道はここを降りてくるはずである。
こちらから道を探してみよう。
階段を上っていくと麻崎神社の拝殿がある。
参拝して、脇に伸びる階段を更に上る。
階段を上り切ると奥社殿がある。
参拝して社殿の右を見ると……
頼りない感じの山道が続いている。
これを辿ってみよう。
杉林の中を歩く。
踏み跡が薄く、注意していないと道を見失いそうだ。
獣道もいくつか分岐しているので素直に尾根に向かって上っている道を選択していく。
木製のベンチがあった。
どうやら合っているようだ。
天神山遺跡と書かれた標柱があった。
木階段で直登する。
ここから藪がひどくなる。
しかもイバラが多く藪こぎに難義する。
雪のちらつくような晩秋の山で僕は何をやっているのだろうか……
しかしこういう風景こそが真の里の自然の姿というものなのかも知れないな。
階段を上り切ると木製のベンチと……
小さな祠があった。
参拝したが、この先の道を見つけることはできなかった。
総合体育館まであと少しのはずなのだがな。
木々の間から南沢川を望む。
ベンチに腰掛けて朝食代わりにパンとコーヒーを飲んだ。
紫式部の実だ。
天神山を降り、あとはコースマップどおりに長閑な道を歩いていく。
途中、橋を渡る場所がコースマップと違っていて困惑するが、恐らく橋が架け替えられたのだろう。
この辺りは津山という土地で、昔は杉の林業で栄えた地だそうだ。
周りの山々を見渡すと、確かに杉の植林が多く見られる。
道の駅津山もくもくランドに到着。
木工品などが売られている。
ここで少し休憩した。
道の駅を後にして、しばらく国道を歩く。
集落に入った。
伊達小次郎君の墓に寄り道する。
分岐して少し歩くと小高い山がある。
ここを上るようだな。
伊達小次郎君の墓。
小次郎は伊達政宗のただ一人の実弟であったが、政宗の暗殺を目論んだ母の身代わりとして政宗に斬られた悲運の公子だそうだ。
手を合わせる。
伊達小次郎君のお守り役であった小原縫殿助の墓も近くにある。
急な階段を往復しなければいけないので少し不便なところにある。
コースに戻る。
ゴールの陸前横山駅が近付いてくると横山不動尊が現れる。
立派な仁王門を潜る。
南沢川にはウグイが棲んでいるそうだ。
この池にも魚が泳いでいたが、ウグイだろうか。
不動堂。
中には日本三不動の一つと言われる不動明王像がある。
参拝してきた。
境内に案内板があった。
横山不動尊の近くの店で昼食にした。
こんなところにこんな小洒落た店があるなんてちょっと驚きだな。
陸前横山駅に到着。
ここがゴール。
かつて鉄道が走っていた気仙沼線は震災により不通となり、今はBRTとして生まれ変わっていた。
しばらく待つとバスが来たので柳津駅へ向かった。
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