2016年9月9日金曜日

              

八ッ場ダム(建設中)

2016/09/09(金)

八ッ場ダムの見学会に参加してきた。
八ッ場ダムは計画から着工に至るまで、その時々の様々な事情に翻弄されてきたダムであり、歴史を物語るダムとして大変興味を持っていた。
このような機会に見学が出来て大変喜ばしいことだ。
前日まで台風が接近していて悪天候だったのが嘘のような、台風一過の晴天である。
前橋を出発したバスはまず道の駅八ッ場に到着した。













道の駅の裏手から不動大橋が見える。
エクストラドーズド橋という珍しい形式の橋で、八ッ場ダム建設の象徴の一つにもなった。

















不動大橋を歩いていく。
眼下には吾妻線の旧線が見える。
今は新たに路線が付け替えられている。
旧線跡はダム工事のための砕石を運搬する、ベルトコンベアーに転用されているようだ。















吾妻川を見下ろす。
いま見えている広大な谷間は全てダム湖に沈むそうである。
夢物語のようでまるで実感が沸かない。
人間はついに、かくも自然を己の意のままに変状させてしまう術を手にしてしまったのだなあ。
ダム事業というスケールの大きさを改めて実感した。














マイクロバスに乗り換え、工事用道路の暗く長いトンネルを抜けると、砕石プラントに到着した。
原石山から削り出されてきた岩がここで砕かれ、振るい分けられベルトコンベアーに乗ってコンクリートプラントへ向かう。
















原石山と砕石プラントを往復する40トンダンプトラック。
デカい!
少年心をくすぐるパワフルなフォルムだ。
かっこいいなあ!















6.5㎥バックホウもあった。
こんな大きな重機はうちの現場じゃ中々見られない。
貴重な機会だ。
















バスの車窓から見えるトンネル内のベルトコンベアー。
ISO感度最大でようやくマトモに写った。
















続いて本命のダム堤体工事現場へ。
まずは右岸に到着。
ちょうど河床までの掘削の全工程が終了し、今日から減勢工のコンクリート打設なのだという。
写真右端の減勢工が出来るところに型枠が確認できる。
しかしやはり凄いスケールだ。
思わず唖然としてしまう。
これからこの谷を堰き止めるために一体どれほどコンクリートが必要なのだろうか。
対岸上部に見えているのがコンクリートプラントで、砕石プラントからベルトコンベアーで運ばれてきた砕石がコンクリートになって、パイプで河床に送られる。
宮ヶ瀬ダムはインクラインを使ってダンプで河床までコンクリートを運搬していたようだが、パイプの方が効率的な気がする。
まあ現場ごとに様々な制約があるのだろうが。











下流側を望むと飛沫が上がっている。
あれが仮排水路の出口だ。
堤体工事中は吾妻川を仮排水路で切り回している。
















両岸には索道を通している。
鈍く光る鋼製の支柱が青空に映える。
これはかっこいいねえ。

















両岸に資材を運搬するだけでなく、ウィンチを操作して河床に資材を降ろすこともできる。
これは画期的だ。

















フジウツギの花が辺りにたくさん咲いていた。


















河床に降りてきた。
親方ー!空からユンボがー!


























最後に左岸のコンクリートプラントに。
大きなサイロだ。

















左岸の索道。



















粉末状になった砕石が水と混合されてコンクリートになる。
これからこのコンクリートがどんどんダムの堤体になっていくのだろう。
竣工したらまた来たい。

うーん、大満足だ!
今日は参加して良かったな!
         

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