2015年3月22日日曜日

              

関東ふれあいの道(群馬)『No.22ツツジのみち』(未完)

2015/03/22(日)

『ヤシオ咲く庚申のみち』以来2度目の途中リタイアとなった。
荒山高原を抜け県道16号に出てきたところで時間との兼ね合いもあって力尽き、コースの踏破を諦めた。
今回の敗因は時間と体力の見通しが甘かったことだろう。
重たい冬山装備を担いで前回のNo.23を歩いたことで想定以上に時間と体力を失い、結果このコースを満足に歩くことが出来なかった。
次回は日を改めてリタイアした地点から歩き、踏破を完結したいと思う。
コースの名の通りツツジの咲く頃であれば荒山高原は目を楽しませてくれるのだろうが、時期を外すと山の中腹をダラダラと上るのみでモチベーションが上がらずひたすら苦労する。
小沼、覚満淵、大沼まで見られれば最高だったのだろうが、それは次回の楽しみとしておこう。











時間があれば赤城温泉で汗を流す予定でいたが、現在はちょうど12時頃で、標準の5時間で踏破できたとしても最終バスにギリギリ間に合うかどうか、というところだったので休憩もそこそこに出発をした。
結果としてこの判断は誤りで、出来るならここで一泊するスケジュールを組むべきであった。(明日は月曜日で仕事があるので予定変更は出来なかった)

まずは駐車場脇の写真の急な階段を下り、荒砥川の谷筋に降りていくようだ。





階段を下りるとすぐに吊橋で川を渡る。


















上流側を望むと木々の間から赤城温泉が見えた。

















橋を渡るとすぐに谷を上り返す。
いきなりの激しい急登で息が上がる。

















小尾根を越えると少しの間穏やかな道になる。

















小さな沢筋に出てくる。
歩いて渡り、また上り返す。


















沢筋から上り返すと、山の中腹をダラダラと緩やかに上り始める。
この時点で早くもグロッキー状態になってしまった。
登山靴やアイゼン、かんじきの入った荷物はズッシリと重く、投げ出してしまいたくなる。
数歩ごとに立ち休憩を繰り返し、倒木があれば腰を掛けて少しでも体力回復に努めたが、一向にモチベーションが上がらずに牛歩で緩やかな斜面を上っていく。
景色はクマザサの下草に松などの雑木林で、単調で面白味がない。
また、ところどころ雪解けで踏み跡が泥状になっていて神経を使う。
途中、イノシシに遭遇したが、すぐに逃げていった。
棚上十字路手前でついにバッタリと仰向けに倒れ込んでしまった。
もう一歩も動きたくないと思った。
心身ともに異様に疲労していた。
ここまでになったのは栃木県のNo.5を歩いたとき以来だと思う。
大沼でも眺めながら飲もうと思っていたが、少しでも回復しようとコーヒーを淹れて飲んだ。
食欲はなかったが、スニッカーズも一つ食べた。
精神的には少し回復したように思う。
こんなところで倒れていても仕方ない。
まだ半分以上あるのだと無理やりに自分を奮い立たせて再び歩き出す。


少しでも栄養を摂取したおかげか、歩き始めるとやや足取りが軽快になったように思う。
しかし、棚上十字路を過ぎると路面状況は一気に悪くなった。
残雪が解け始めたばかりで踏み跡がズブズブの泥状になっている。
滑りやすいので神経を使い、足下も泥だらけになって何となく嫌な気分になってきた。









路面状況は悪くなったが相変わらず山腹をダラダラと上っていくのみで、景色も変わり映えがなく面白くない。
また疲労が蓄積してきた。















荒山山頂へ至る道との分岐点に少し洒落た休憩所があったので、しばし休憩した。
GPSでログをとっているiPhoneを予備バッテリーで充電しておこうと思ったのだが、持ってきていた3つとも全て電池切れになっていた。
出発前に確認しなかったのが悪いとは言え、そんなことがあるだろうか?
また、異様に喉が渇きその度に水を飲んでいたのでそろそろドリンクが底を尽きそうだった。
沢筋で補給しておけば良かっただろうか。
スニッカーズを一つ食べた。



休憩所を過ぎると路面状況は最悪になった。
斜面をトラバースするような道の上に膝丈ほどの残雪があり、表面が凍っていて雪が締まっている箇所と踏み抜いてしまう箇所が予測できない。
しかし幸いにもトレースがあったのでそれを利用させてもらうことにした。
しかしここからはアップダウンが多くなり、残雪上をトラバースしながら進むために神経を使わされる。
精神がすり減る。
さっきの休憩所で登山靴とアイゼンに履き替えておけば良かった。




一度トレースを見失い、急斜面を上ったり下りたりしたのでかなり体力を消耗した。
少し上った先に踏み跡とトレースを見つけてホッとした。














這う這うの体で県道16号に出てきた。
ここには案内板があったので、次回続きからスタートするときはここからにしよう。
空は曇ってきているが、日没は近い。
この時点で16時30分。
もう最終バスに乗るのは絶望的だろう。
踏破もすでに諦めていたが、行けるところまでは行ってみようと言う気持ちもあった。







しかし車道から再び山道に入っていった先には無情にもトレースはなし。
締まっていたり踏み抜いて膝まで埋まったり不安定な雪に泣きたくなってくる。
せっかく重たい思いをして持ってきたのだからと、ここでようやく登山靴とかんじきを装備してみるが、こういうクラストした雪面ではかんじきはまるで役に立たなかった。








ついに敗北を受け入れて今回の踏破は諦め、すぐ近くにある県道16号を使って大沼まで行き、付近の旅館でタクシーを呼んでもらおうと思い車道に出てみると……愕然とした。
なんと赤城温泉から小沼まで県道16号は冬季閉鎖中で除雪がされていなかった。
ここで「ああ……これは遭難するかもしれない」と思った。
無論、小沼までは除雪されていることはこの時点では知らなかったため、この路面状態はどこまで続いているのかまるで予想がつかなかった。
段々と薄暗くなる空に焦燥感が募る。


心身の疲労に止めのように圧し掛かってきた遭難するかもしれないという絶望感。
それでも牛歩で歩みを進めた。
iPhoneを見ると電池が無くなっていた。
これでもし電波が繋がっても助けを呼ぶことは出来なくなった。
薄暗くなってきたのでヘッドライトをつけてみると無情にもこれも電池が切れていた。
呪われている気がした。
また、水が無くなっていたが喉が渇いたので仕方なく手近にある雪をヤケになって頬張ってみると少し喉の渇きは癒せた。




ああ、あれは車両通行止めのゲートだ。
もしや……

















ああ……良かった!
ここから先は除雪されていたのだ。
この道を辿っていけば大沼に着くはず。
遭難を免れたという安心感で思わず叫びだしそうになる。













小沼だ。
凍結している。
しかしそんなことはどうでも良かった。
















大沼に向かって車道を歩いていくと、やがて日は暮れ、そして雪が降ってきた。
赤城山ビジターセンターにある自販機でジュースを買って喉を潤した。
そして青木旅館にたどり着く頃には19時になっていた。
時間は旅館の人に聞いて知った。
そしてバスに乗れなかったのでタクシーを呼んでほしい旨話すと、とても親切にしていただき、タクシーが来るまで室内で休ませてもらった。
本当の人の温かさを思い出した気がする。
タクシーで前橋駅まで乗せてもらったが、料金は9000円だった。
これは今回の失敗の授業料と言うことで納得しよう。
遭難しなくて良かった。
         

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