2015年3月22日日曜日

              

関東ふれあいの道(群馬)『No.23山里いで湯のみち』

2015/03/22(日)

7年ほど前から林道工事のためコースの半分が通行止めになっているため、不動大滝までは往復し、あとは県道16号を利用して赤城温泉まで迂回するしかない。
本来は名所を訪れながら山道を歩く素晴らしいコースであろうことが伺えるだけに残念だ。
早く林道工事を終えて通行止めを解除してほしいところだが、林道は不動大滝まで車道を通すもので、林道が完成すれば不動大滝近辺までマイカーが往来し、秘境感は損なわれるかもしれない。

不動大滝はこれまでに見た滝の中でも最も素晴らしく、それだけでも苦労して来る価値があると言える。
もう少し早く来れば氷瀑が見れたかもしれない。
また時期をずらして来たい。













案内板には特に通行止めの予告はされていない。

















いきなり急登の山道が始まる。



















少しすると山の中腹を歩く穏やかな道になる。
ここからしばらくは趣ある古道を歩いているようでとても気分がいい。















道はところどころで小規模の土砂崩れ、落石、沢の横断があるが、通行を躊躇させるほどのものではない。
むしろ春に先駆けて雪解け水が沢を形成し始めているように感じられて、つい口元も綻ぶ。













大きな一枚岩が現れた。
水の流れる音が聞こえてきたので眼下に目を遣ると粕川の流れが見えた。















一度植林地に入ると、すぐに赤城温泉と不動大滝への分岐点となる。

















しかし赤城温泉へと続く山道は通行止めになっている。
通行止めの告知は平成20年となっているので、少なくとも7年前からはずっと通行止めになっているようだ。














不動大滝に向かうとすぐに粕川の畔に出てくる。
赤ペンキの目印に従って対岸に渡るようなのだが、橋などは見当たらない。
仕方なく渡れそうなところを跨ぐ。














対岸の斜面に取りつくとすぐに右手に滝沢不動堂が現れる。
岩屋に建てられたような由緒ありそうなものだ。
驚いたことにここで老夫婦が休憩していた。
不動堂の管理者かもしれないが、どうやってここに来ているのだろう。
見た目の割に健脚なのだなあ。










惣門を潜ってみるとかつての参道らしきものも見て取れた。


















惣門を潜って少し斜面を上ると恵の瀧というものがあった。
この後、戻って再び不動大滝を目指す。















再び粕川の畔に出てくると写真のような案内図があった。
どうやら忠治隠れ岩を経由する右岸(川岸の左右は下流を正面にして判断するので正しくは左岸か)は林道工事の関係で通行止めになっているようだ。
仕方ないので川を渡る。












対岸を見ると確かに工事中のようだ。
橋台を造成しているようにも見えるが、粕川に橋が架かるのだろうか。















不動大滝へ至る道は意外と険しく長い。
正直通行止めの分岐点からすぐのところにあるだろうと予想していたので、この道を行くのは少し苦労した。














大岩を回り込むと突然目の前に轟音と主に大滝が現れる。
落差50mをダイナミックに落ちる粕川の流れが滝壺に一直線に注がれ、その飛沫が舞ってこの周囲だけ一段と涼しげである。
その大自然の演出に圧倒され、感動してしばらく呆然としていた。
濡れることを厭わなければ滝壺にはかなり接近できる。
ここはチェックポイントなので写真を撮影した。
ここでコーヒーブレイクを楽しみたいと思ったが、ここまで想定していたペースよりもかなり遅かったために断念した。
紅葉あるいは氷瀑の時期にまた訪れたい。


不動大滝から再び忠治温泉まで戻ってきた。


















あとは県道16号を赤城温泉までひたすら上っていくだけだが、山道の往復に加えて長い登坂にはかなり苦労した。















赤城温泉入口で県道16号と別れる。


















赤城温泉に到着。
赤城温泉ホテル、御宿総本家、花の宿湯之沢館の3つの温泉宿があり、赤城温泉ホテルと御宿総本家では日帰り入浴も出来る。
しかしNo.23、No.22の起終点であるここは極端に交通の便が悪い。
タクシーか宿泊時の宿の送迎以外では直接来ることは出来なそうだ。










通行止め区間の反対側。
近年中に通行出来るようになるといいが……
         

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