2013年4月29日月曜日

              

関東ふれあいの道(千葉)『No.23滝のあるみち』

2013/04/29(月)

この日は4月29日、昭和の日。祝日だ。
休日・祝日でも早い時間にバスのあるNo.23コースを歩くことにした。

今までガイドブックでは難易度3となっていたコースばかり歩いていたので、今回難易度2となっているNo.23は正直軽い気持ちでいた。









前回の終わりに述べたバスで木更津駅から下の台バス停まで来た。
木更津駅から鴨川駅まで房総を横断する路線なだけあり、地域の路線バスという感じではなく、高速バスのような大型バスで乗り心地も良かった。

田園生活を営む小さな集落の脇を国道が走っている。
今日は雲一つない、良い天気だ。







新豊英トンネルにそっぽを向いて脇道から峠を行く。

やはり天気が良いと写真の映えも良い。












峠から豊英湖が見えた。
木が生い茂って熱帯の森を流れる大河のようだ。
道脇にはフジの花がたくさん咲いていた。
もう春なのだなあ……と思っていると、何やら耳障りな音が……
ブーンブーン
蜂だ。クマバチ。
低空を多くのクマバチのオスが交尾を待つためホバリングしている。
クマバチは温厚な蜂で刺さないらしいが……
この羽音と低空飛行は正直かなりうっとおしい。
うあー顔のまわりを飛ぶなー!




No.24コースとの分岐点だ。
写真奥の道を行けば高宕山に行く。
本コースは写真左に行き大滝を目指す。













程なくして赤い手摺が印象的な大きな桁橋で豊英湖を渡る。















橋から桟橋に釣り人のボートが留まっているのが見えた。














橋を渡ると、脇に入口を封鎖され、錆の浮いた古びた吊橋が目に入った。
旧橋、いや廃橋だろうか。
橋手前の草が刈られてるところを見ると、ダム管理通路のために使われているのかもしれない。
橋の銘板には「川又橋」とあった。
うーむ、いい味してるが相変わらずじっとしてると蜂が威嚇してきてうっとおしいので足早に先に進むことにする。







水田が道脇に広がる。
ホタルの生息する地であるらしく、ホタルの生態と自然環境保護について書かれた看板が立っていた。
ちなみにばしゃばしゃと小さな水の音がするので水田を覗きこんでみると、オタマジャクシがひしめき合っていた。
うむ、夏になるとカエルの合唱に包まれるのだろうな……
ホタルは今の時期なら夜観賞できるだろうか。
実はホタルの光るところを見たことがないので、機会があれば是非とも……




同じような橋を渡り豊英湖を離れると、渕ヶ沢林道に入り清和県民の森を目指す。
鬱蒼とした森ではなく、よく管理され日の当たる気持ちのいい林道だ。













ロッジ村にさしかかると、祝日なこともありキャンプを楽しみにきた家族で賑わっていた。
「大滝」の指示案内に従って写真のような林の間を川に向かって下りて行くと、












大滝に辿りつく。
靴を濡らさないように川縁を慎重に歩いて行く必要があるが、滝を真正面から見たいなら裸足になって河に入ってしまうべきだろう。
滝と言っても水飛沫を上げる豪快で迫力ある滝ではなく、河床に沿って緩やかに斜面を流れる滝で、幸い河の流れは穏やかである。
ここはチェックポイントなので、なんとか滝がフレームに収まるよう苦労して撮影。







ロッジ村のキャンプ施設を傍目に林道を歩いていると、案内板は急に左手側の山の斜面を指し、急な階段を上り下りする登山道に入る。
これは正直言って予想外でやや尻込みした。
普段であれば良し!と気合いを入れて登るところだが、このとき僕をちょっとした腹痛が襲いはじめていた。
ロッジ村まで戻る選択肢も考えたが、登山道はすぐ終わるだろうと高を括って一抹の不安を抱えながら登り始めてしまった。
言うまでもなくそんなはずはなく、この後顔を青ざめさせながらロッジ村に戻れば良かったと結局ゴールまで苦しむのであった。



おいおい……すぐ終わるどころか結構本格的な登山道だぞ。
一部岩が張り出した、山の縁をよじ登ることになる。
道幅は人がすれ違えるぐらいはあるとは言え、柵はなく足を踏み外せば真っ逆さまに落ちるようなクリティカルな箇所だ。









登山道を越えると再び林道に戻り、この先いくつか林道を中継して長い森の道が始まる。
林道ごとに整備の度合いや景色の性格が違っておもしろい。
アスファルトで歩きやすく、勾配も緩やかなのが魅力的だ。
一部照明のないトンネルがいくつも連続する区間があり、冒険気分でテンションも高まること必至である。














林道を抜けると程なくして県道24号に出て、その先がコースのゴールである。
ちなみに香木原バス停に停まるバスは廃止になったらしく(電話すればコミュニティバスが来てくれるらしいが)、交通の便は悪い。
更にその先に鴨川有料道理があり、No.22コースとの連絡コースになっている。鴨川有料道路は歩行者は無料で歩けるが、当然歩道もガードレールもないので歩く場合は注意が必要だ。

それにしても鴨川有料道路の管理所の脇に公衆トイレがあって助かった。あのままでは最終手段に出る必要があった……。
なんだか後半苦しかった記憶しかないのだが、林道を存分に堪能できるので林道好きには良いコースだろう。

ちなみに連絡コースをGPSアプリを起動したまま続けて歩いてしまったのでゴール地点での時間と距離は分からない。失敗した……
         

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