4月は、8年前に中部北陸自然歩道(群馬)『I-5上州路碓氷峠越えのみち』を歩いたときに近くまで行きながら立ち寄れなかった霧積温泉を目指す旅を計画した。
1日目は途中までは8年前と同じく旧中仙道を歩き、碓氷峠近くで荒れた林道に入り、霧積川上流を目指す計画だ。
人気も少なく自然を独り占めできる良い旅路であった。
関東ふれあいの道や中部北陸自然歩道などを歩くのに幾度もここにやってきたのを思い出す。
懐かしいな。
相変わらず険しい山容だ。
からみ餅を食べた。
凄い稜線の形だなあ。
最初は急坂で息が上がる。
古くからの街道を見下ろす。
ここから道が平坦になるので軽快に行く。
まだ新緑は少ない。
体力的にはまだまだ余裕だ。
今は廃墟になっている。
ここは右へ行く。
碓氷峠に行くなら左の方が近い。
8年前は碓氷峠に向かったが、今日は霧積温泉へ向かうので、ここからは初めて歩く道になる。
ちょっと不穏だな。
長いこと休憩していないので、そろそろ疲れてきたが……
掘割だ。
見晴らしの良いところに座ってコーヒーを飲んだ。
旧中仙道に入ってから曇っていたのだが、さっきコーヒーを飲んで休憩している間に晴れてきた。
僥倖である。
曇天と荒れた林道の寂寞感に陰鬱とした気分になっていたのだが、一転して爽快な稜線の山道に入って楽しくなってきた。
良い道ですよ、これは。
やっぱり山は良いね。
落ち葉が溜まっているので道が見えない。
道もちょっと危ういぞ。
ううむ、ちょっと早く来すぎてるな。
まだ14時前なのだが、霧積温泉まではもう少しで着いてしまうぞ。
この川の辺で30分以上休憩した。
ここから車道もあるのだが、やはりなるべく徒歩道で行きたい。
まあ斜面をへつって何とか通れるが……
やはり早かったな。
それにしても、本当に山中の一軒宿だ。
旅情感があって素晴らしいな。
ずっと来てみたかった憧れの温泉についにやってきた。
コタツが嬉しい。
窓を開けると霧積川のせせらぎが聞こえてくる。
都会の喧騒から離れた最高のロケーションだ。
早速、温泉にも浸かってきた。
山を歩いたあとの温泉は格別である。
山菜の天ぷらの盛り合わせだ。
一番好きなやつ!大満足であった。
夜は川のせせらぎを聞きながら、穏やかな眠りについた。
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