新・奥の細道（秋田）『No.23ルリ色と雪椿の辰子姫のみち』

2022/10/09（日）

柴倉峠を越えて田沢湖へ。

航路がコースに含まれている珍しいコースだ。

柴倉峠からは本来山道を歩くのだが、残念ながら道が分からなかったので、そのまま林道を下った。

貯木場の脇を抜ける。

こんなところにコースの案内板が。

舗装終わり。

さあ峠越えの始まりだ。

杉の植林地。

緩やかに上っていく。

立入防止テープが。

林道が決壊しているそうだが……通り抜けできるだろうか。

さて、いよいよ孤独な道へ入っていく。

と言っても馴れ親しんだ林道歩き。

特に障害もないので軽快に進んでいく。

楽しい。

やっぱり良いね、峠越えは。

大きな岩肌。

少し視界が開ける。

もうすぐ柴倉峠だろう。

この辺りが峠かな。

さて、コースマップによると薬師峠へ向かう山道への分岐があるはずだが……

笹薮の中に標識を発見。

これは……あまり良い道は期待できそうにない。

ピンクテープと微かな踏み跡を辛うじて見つけて藪に分け入る。

ううむ、駄目だ。

踏み跡を見失ってしまった。

倒木や路面崩壊で道がほぼ自然に還ってしまっている。

比較的最近に踏破記録もあるのだが……しばらく探してみたが、やはり道の続きが分からないので断念する。

林道に戻り、田沢湖に向かって峠を下る。

林道決壊。

そう言えばそうだったな。

慎重に沢まで下ってから反対側の路面に登り返した。

封鎖区間を抜けた。

薬師峠から下りてきたコースに合流。

時間があればこっちから探索してみたいところだが……

人里はまだかな。

舗装路に合流。

県道田沢湖畔線に合流。

おお！田沢湖だ！

でかい！

向こうに見えているのは秋田駒ケ岳かな。

船着き場に到着。

まだ乗らないぞ。

まずはさておき、田沢湖に来たら辰子像を見ないとな。

有名な彫像だけあって、風景と調和している。

辰子像は田沢湖に伝わる辰子姫伝説をもとにしている。

薬師峠近くの院内岳の湧水を飲んで龍になった娘の悲話である。

少し遅いが昼食。

如何にも観光地クオリティなラーメンだが、缶ビールによく合う。

船に乗り込むぞ。

田沢湖を潟尻から白浜へ東に横断する遊覧船だ。

途中、御座石を経由する航路もあるそうなのだが、今回は対岸まで直行する。

ほんの１５分ほどの航行だが、田沢湖の歴史を船内アナウンスで解説してくれる。

対岸の白浜に到着。

ちなみに遊覧船は４月から１１月までしか運航していないようなので注意だ。

レストハウスがゴール。

土産屋、レストラン、トイレと揃っている便利な拠点だ。

ここがコースのゴールになる。

バスで田沢湖駅に向かえばこのまま帰れるのだが、せっかく近くにキャンプ場があるので、今日はキャンプすることにした。

受付を済ませてちゃちゃっと設営。

いつものようにレトルトカレーを食べて寝た。

翌日は朝からあいにくの雨だったが、田沢湖駅まで歩いて帰ったのだった。