2021年11月27日土曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.03薬研温泉と渓流のみち』

2021/11/27(土)

東北自然歩道最北のコース、そして本州最北のコースでもある。
前半は薬研渓流を遡り、後半は森林鉄道跡を辿る見どころの多いコースだが、前半は大荒れ、というか完全に廃道になっている。
正直、無理して歩いたことを後悔したので、素直に迂回するのをお勧めする。














予想はしていたが、やはり通行止めの区間があるようだ……











まずは大畑川を渡る。













大畑川右岸の林道に入る。












分岐。
右へ。












道の除雪が失くなってしまった。
畑の主だろうか。
やたら「立入禁止」の立札が林立していた。









早速倒木だ。
やれやれ……












ううむ、駄目だこりゃ。
道を外れて林の方に迂回しようとするが、泥濘が酷くてにっちもさっちもいかない。









倒木区間を抜けたところにまた通行止めの立札があった。
この倒木は最近のものなのだろうか。










先へ進む。












またか。
今度は高巻きしてみようとしたが……駄目だ。
河原の方に降りて迂回しよう。










よし、復帰。












今度は路盤崩壊だ。
これはいかんな。
結構広範囲に渡って崩れているようだ。
再び河原に降りるしかなさそうだ。








川で足を濡らしながら、なんとか迂回できた。
普通に歩ける道だったら楽しそうなのになあ。
水辺の景色はやはり良い。








道に復帰。













まだまだ油断ならんな。
道がボロボロだ。











ようやく少し落ち着いたかな。













解説板だ。
これだけ荒れた道だとこれを見にくるだけでも一苦労だな。










曽古部川の河口部でまた崩壊していた。
ううむ、もとは橋が架かっていたのか?









川を少し遡って渡渉してきた。
大変だったぞ……











あ〜これは駄目だ。
逃げ場無し!
ここに来て進退窮まった〜。











しかし、ここまで来れば地図によれば林道が近くまで来ているはずである。
道なき斜面をよじ登ると……林道があった!
これをエスケープに使うぞ。







林道も平穏ではないようだ。
うう……何とか生還を果たしたい。











林道から薬研渓流を見下ろす。















路盤決壊。
うわ〜危ない!
出口まで行けるのか?











下へ降りるほど崩壊していく。












再び薬研渓流の側まで降りてきた。
どこかでコースが合流しているはずだが……分からんな。










土砂崩れの柔らかい崩土に足が嵌って動けなくなり、ちょっと焦った。
ズボンも靴もドロドロになってしまった……








やっと抜けたか……













廃道を抜けた!
いや〜酷い道だった!
ここ数年歩いた道の中でもかなり壮絶だった。
連絡コースの正津川林道もだが、やはり先日の大雨の影響なのだろうな。






県道に出てきた。
すぐに休憩所がある。
トイレは閉鎖されて使えないが……










休憩所の裏手にコースの続きがある。















また通行止めか。
性懲りもなく侵入。












さっきに比べるとなかなかしっかり整備された遊歩道だぞ。
県道と平行して進んでいく。














あ〜駄目だこれは。
道いっぱいに流木が積み上がっている。
ちなみにここから屏風岩が見えるらしいのだが、見えなかった。









ちょうど側に県道に上る階段があるので容易にエスケープできる。











県道沿いに紙魚渕神社がある。
小さな祠だが由緒ありそうな神社だな。
参拝。










もう一度降りてみるか?












うーん……道、あるか?
駄目だ、引き返そう。
分岐点。
ここは右へ。
左に行くと恐山に行ける。
ちなみに、通行止め区間はここまでだ。








橋を渡る。













右の野営場へ。













大畑川を渡る。













薬研野営場。
ここでキャンプするのも良いな。
今はオフシーズンだが。










栗の巨木があるらしいのだが、ちょっと山深いところにあるようだ。
今日はちょっとパス。










林道を進む。












ここで林道を離れるようだ。













よく整備された遊歩道だ。












橋。













軌道が合流してきた。
ということは……ここから森林鉄道の軌道跡だぞ!










隧道。
照明がないので結構怖いぞ。












レールだ!
うお〜本当にここをトロッコが走っていたんだな。
いいなあ、ロマンだな。















乙女橋。
県道へエスケープできる吊橋だが、このまま遊歩道を進むぞ。











大畑川に並走するレール。
良いアングルだねえ。















大畑森林鉄道は明治44年に馬がトロッコを引く軌道として誕生した。
その後、大正15年には蒸気機関車、昭和26年にはディーゼル機関車も走っていたらしい。
往時の賑やかさを想像しながら歩く。














遊歩道はここまで。
ポニートラスの鉄橋を渡って県道へ。










分岐点。
明日歩く連絡コースのゲートだ。
つい一昨日から冬季閉鎖になったようだ。










レストハウスだ。
靴がドロドロなので、流石にこのまま入ったら顰蹙を買うな。
出来る限り泥を落とした。

ここは食事が出来る他、薬研温泉の露天風呂に入ることも出来る。






宿泊先のチェックインまで時間がたっぷりあるので、もちろんどっちも堪能した。
食事はレストハウスなのでちょっとしょぼい。









ここがゴールだ。
それじゃあ、民宿まで歩こうか。











県道を先ほど通り過ぎた薬研野営場に向かって逆に辿っていく。
途中、渓流らしく深い渕があった。










廃ホテルだ。
ここでニホンザルの群れに出会った。
これが世界最北の野生の霊長類か。
これより北には人間しか居ない。
どうも人馴れしているようで、近付いてもなかなか逃げなかった。
写真を撮れば良かったな。




今日宿泊する民宿に到着。
ドロドロな僕を気遣って洗濯機を貸してくれた。ありがたい。











民宿はやはり飯が良いよな。
薬研温泉の風呂も堪能し、夜が更けていった。
         

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