八景森に登った後に、鰺ヶ沢町の高沢寺までのんびり歩いていく。
八景森に登るまでは標識が少なく、道が判然としない。
正しいルートを辿れたかは分からないが、残雪があり少し苦しい道のりであった。
前回ここで旅を終えたのが年末だったので、実に4ヶ月ぶりに戻ってきた。
季節もすっかり変わってしまい、雪もほとんど解けていた。
ここが山道の入口のようだ。
轍が薄っすらとあり、傾斜も緩いので、どうやら林道のようだ。
作業道だろうか。
標識もないので、そのまま林道の九十九折を辿った。
こちら側から見ると、やや歪な形に見えるのだな。
早春の空気が気持ちいい。
小さな崖崩れがちらほら。
おっかない。
スタート地点からここまで、一つも標識を見ていない。
ここにも標識はなかった。
しかし、コースマップの地形図を凝視すると、この辺りからトラバースをやめて上り始めているようにも思える。
う〜〜〜ん……
ここでは大いに悩んだ。
決めた、コースマップを信じてここから登ってみよう。
道はかなり荒れていた。
明らかにしばらく使われていない道だ。
倒木を乗り越えていく。
航空写真を見ると、先ほど分かれた道の続きのようである。
単に道をショートカットしてきたようなのだが、分かれた道の途中で別の分岐があったかもしれないことが気がかりだった。
しかし、また戻って確かめるのも疲れるので、方向的には正しそうな、合流したもとの道をそのまま辿ることにした。
景色の変化が乏しく面白くない。
また、植林地が日を遮るために残雪があり、また道がなだらかなほど雪が深い。
足をとられて疲れる。
やはり残雪期の山は嫌いだ。
コースマップではこの辺りから直接、八景森に向かっているようなのだが、いくら探しても道がない。
コースマップを頼ってここまで来たのに裏切られた気分だ。
相変わらず標識も見当たらない。
やはり間違っていたのか?
坂を下っていくと大きな小屋があった。
林業の作業小屋だろう。
指している方向は来た方向とは違うように見える。
やっぱり間違っていたのかな……
まだ残雪があることに少なからず落胆した。
予定よりもかなり遅れている。
とりあえず、八景森の頂上に寄り道しよう。
NHKの電波塔が立っていた。
名前の割には展望が利かない。
慎重に歩いていく。
どこまで残雪が続くんだろう……
このペースだと本格的にマズいぞ。
ここから先は除雪されてるぞ!
助かった〜
施設も何も無い。
かつて松源院という寺がここにあり、今は弘前の禅林街に清安寺という名で移されているそうだ。
そのことから、ここは寺屋敷と呼ばれていたそうである。
感謝。
どうやら工事区間だったようだが、工事をやっているような感じは無かったぞ?
処理場……
また展望が開けた。
鰺ヶ沢町が近付いてきたようだ。
日本海と沿岸が美しいな……
振り返れば岩木山。
まさに津軽富士と謳われるに相応しい、美しい独立峰だ。
余計な時間を食ってしまった。
かなり広い公園のようだ。
人里が近付いてきたぞ。
標識があらぬ方向を向いているが、ここは右へ。
寺の前に案内板があった。
芭蕉の句碑や、俳人の塩越屋羽扇の墓があるようだ。
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