種差海岸から大須賀海岸を経て蕪島に至るコース。
見所も多いが、とにかく草原、岩礁、砂浜、そして色とりどりの花々が彩る美しい海岸を眺めながら歩けるのが楽しい。
旅情を掻き立てる風景が続き、これまで歩いてきた東北自然歩道のコースの中でも五指には入る素晴らしいコースだ。
なお、このコースは「みちのく潮風トレイル」という別の自然歩道とも重なっている。
種差海岸の朝焼けを見るために、カメラを持って早朝少し宿を抜け出してやって来た。
と言っても宿のすぐ目の前なのだが。
曇り予報だったので微妙かもと思ったが、どうやら何とか日が出てくれたようだ。
美しい景色だ……
今回の旅の一番の目的はこの景色を見ることだったので、大満足だ。
感動してしまった。
種差漁港を望む。
ひとしきり日が出るまで朝日を眺めていた。
早朝は晴れていたのだが、薄曇りになってしまった。
種差海岸。
曇っていても雰囲気がある。
大正時代に防風林として植えたものだそうだ。
大岩の下が洞穴になっていて、沢山のコウモリが住んでいるとのことだ。
これはエゾオグルマ。
白く、大きく丸い岩が見える。
これは白岩といい、実はウミウなどの糞で白くなっているのだそうだ。
漁港を横断する。
海水浴客で賑わっている。
途中から海岸沿いに踏み跡が現れるので、それを辿っていく。
なんとか足を濡らさないように進むが……
一度砂浜に出て迂回しよう。
大須賀海岸の美しい砂浜。
異国の風景のようだ。
続いて中須賀海岸に出てくる。
ここからがこのコースで一番美しいところだ。
青い空と白い雲、岬に広がる草原と松林、青い海と白波、その海岸に広がる岩礁と色とりどりの草花。
全ての自然の美観がここに集まったようで、まるで絵画のような景色だ。
久しぶりに心が情感で満たされていく感覚がする。
本当に気持ちのいい道だ。
東北でも指折りの自然歩道だと思う。
機会があれば是非また訪れたい。
岬に出るとまるで古城のような石積みの展望台がある。
本当に異国のような風景だが、これが葦毛崎展望台である。
太平洋戦争時の海軍電探基地の跡地に造られたものだそうだ。
種差海岸から中須賀海岸までは海岸沿いに広い草原が広がっているが、これはかつて馬の放牧地であったからで、葦毛という地名もその名残だそうだ。
展望台からの景色。
まだ先にも美しい岩礁と草原の景色が続いている。
また、鮫角灯台も見える。
八戸線の列車も並走しており、車窓からの眺めも良さそうだ。
イタコマイマイ岩という岩がある。
ここに住んでいたイタコが毎朝この岩に登り、舞を舞って漁を占っていたそうだ。
帰ってから気付いたのだが、実はここにはGoogle Mapのストリートビューがあり、海岸沿いにちゃんと道があったことを知った。
少し高巻きする踏み跡を辿ってしまったのだが、もっと下側がちゃんとした道だったようだ。
なぜ気付かなかったのだろうか……悔しい。
奥の車が止まっているところがコースのようだ。
現地でもこれは気付かなかった……。
それはともかく、ちょうどお昼どきなのでここでお昼にしよう。
大ぶりの生牡蠣と海鮮おにぎりを食べた。
旨かった……
ちなみにここに八戸シーガルビューホテル(旧はちのへハイツ)があるのだが、ちょうど今年の新型コロナ禍の影響で閉館してしまったそうだ。
古くからある観光名所がどんどん姿を消していってしまうのは悲しい。
ちなみに、明治44年にここには捕鯨会社があったのだが、血や油による海洋汚染が漁民の怒りを買い、襲撃事件が起こったそうだ。
その後も捕鯨会社は昭和初期まで操業を続けていたそうだ。
水産科学館の脇から階段を下りる。
行く先に蕪島が見える。
ここも人で賑わっている。
ここが起終点になっているようだ。
ここ蕪島はウミネコの繁殖地になっているそうなのだが、見たところウミネコはこの島には居ないようだった。
少し時期が遅かったのか、賑やかすぎるからなのかは分からない。
少し静かなところの方がやっぱり落ち着くのかな?
ここがコースの終点だ。
コースの案内板もあった。
「鮫」とは奇抜な名前だが、「沢」がなまって「鮫」になったそうだ。
本当かどうかは分からないが、駅前には凶暴そうな鮫のオブジェが。
これにて今回の旅は終了。
列車で八戸駅に向かい、帰路に就いた。
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