2020年8月8日土曜日

              

新・奥の細道(青森)『No.20櫛引八幡宮と古戦場をめぐるみち』

2020/08/08(土)

これまで歩いてきた東北自然歩道の中でも五指には入る迷い道だ。
コースマップ、現地の標識、更には地理院地図までもが正確でないために、山奥でもないのに常にルートファインディングに悩まされる。
見所は多いだけに、このレポートを参考に是非歩いてほしいコースでもある。




















今回は2泊3日の計画で来た。
苫米地駅から出発。
初日はそれほど距離を歩く予定ではないので、11時から開始。
















ここから路地に入りコーススタート。


















ふれあい公園に入るところに案内板があった。


















さて、コースはふれあい公園の吊橋を渡るのだが、実はこの橋は平成24年の台風で流失してしまっていて渡ることができない。
早速、序盤にしてこれなので行く先が思いやられるが……
仕方なく迂回する。















対岸まで迂回してきた。


















交差点を横断する。


















左手に田園を見ながら歩く。


















2車線路に出てきた。


















再び路地へ。


















すぐに未舗装になってしまう。


















まだ序盤なのに藪漕ぎか……
すぐ近くに住宅街があるだけに何だか複雑な気分だ……
迂回したい……
















車道に復帰。
植物の種子まみれになってしまった。
頑張って払う。
















住宅街に入る。


















住宅街を抜けて坂を上っていくと写真の分岐点が。
何だか凄く不穏なのだが……
とりあえず展望台?があるようなので見にいってみようか。
















展望台……何処だ?
一応、峠まで登ってみたがそれらしきところは見当たらず。
展望はそこそこ開けているが……
















コースに戻り、不穏な道に入る。
む、意外に轍があるしっかりした道だぞ。
これなら大丈夫か?
















しかし、コースマップ通りに行こうとすると写真の通りトラロープの張られた道とは思えぬ藪が道を阻む。
ここから正しい道を探して戻ってみたり迂回してみたり、しばらく迷うことになる。
















実はコースマップを無視してそのまま道なりに轍を辿ると車道に復帰し、写真の標識があるのである。
これに気付くまで30分ほど時間を浪費してしまった。
















墓地を過ぎると未舗装の林道に入る。


















林道を少し歩くと再び住宅街に接近する。
ここで右折する。

















再び藪に突っ込んでいく。
しかも今回は森の奥へどんどん入っていくようで不安しかない。
ここからがこのコースの迷いの核心部だ。
















もはや何が何やら分からないが、僅かな道の痕跡を探して進んでいく。
本当にこれが道なのか……?

















階段だ。
一応は合っているようだ。

















標識!
少しほっとする。

















しかし、それ以降標識が現れず、コースマップ通りの道を辿ってみるも、途中で道が無くなってしまう。
いかん、本格的に分からなくなった……
















この迷い道の区間を地図に表記してみた。
赤線がコースマップ、「?」が現地で道が途絶えたところ、赤丸が標識、青線が迂回に使った道である。
道が途絶えるところは地理院地図にも表記があるので本当に謎だ。
個人的には青線が本当のコースのルートなのではないかと思っているが、この謎を解き明かした者が居たら是非教えてほしい。














これが青線の道。
農作業道だとは思うが、地理院地図に表記のない道が存在している。

















コースマップにある道と合流するポイント。
左に見える農作業道ではなく、真ん中の草むらが地図によればコースである。
地理院地図もここに破線を描いている。
道、見えるだろうか……?















左に見える道が歩いてきた青線の道である。
コースは右の道に続いている。
ここからはコースマップ通りに明瞭に道があるので普通に歩いて行こう。
















坂を上っていくと突き当りにようやく標識を見つけた。


















今度は坂を下っていく。


















一度、県道134号に合流する。


















コースマップより少し先に行ったところに標識がある。
コースマップは全然信用できないな、このコース……

















東北新幹線を跨ぐ。


















変電所だろうか?
その脇の道を歩く。
この辺りはコースマップと全然違うが、標識に従って歩いていく。
















果樹園や農地の間の轍を歩く。


















コース名にもなっている法師岡の古戦場跡だが、特に何があるわけでもない。
解説によれば、五戸町にある浅水館を攻撃し、反撃に遭い敗走した櫛引氏を南兄弟が追撃したが、この地で櫛引勢に包囲されて戦死したそうだ。
要するに双方とも深追いしたために返り討ちにあったのだな。















すぐ側に法師岡の制札場がある。
キリシタンや捨て馬を禁止する札が掲げられたところだそうだ。

















さて、古戦場を後に歩いていく。
ここは左なのだが、また展望台があるようなので見にいこう。

















展望台に向かって歩いていくと、右手の分かりづらいところに標識があり、標識に従って高台に上っていくと、その頂点から写真の眺望が得られる。
うーん……わざわざ見にくるまでもない景色のような……
















コースに戻る。
少しの間未舗装路になる。
ちなみにここから何故か地理院地図に道の記載がない。
この後のコースでもちょくちょくそのようなところがあり、青森県はあまり現地調査がされていないようである。
国土地理院も信用ならないとなると、いよいよ勘で歩くより他ない……













舗装路に出てくる。
こんなにしっかり道があるのに、ここも地理院地図に記載がない。(Google Mapにはある)
















舗装路にも関わらず写真のような「路肩弱し」の標識が現れる。
案外、ここも最近まで未舗装路だったのだろうか?

















この辺りに法師岡館があるはずなのだが……ん?


















草むらに解説板が隠れていた。
ここから入る高台に法師岡館があったようだ。
詳細は明らかではないが、櫛引氏の一族が住んでいたそうだ。
















県道225号に出てきた。
馬淵川を渡る。

















自動車の部品のスクラップが積まれていた。
不法投棄かなあ。

















国道を横断する。


















何と!跨線橋が工事中で通行止めだ。
住宅街の只中なのでこっそり……するわけにもいかず。
仕方ないので迂回する。
















反対側まで迂回してきた。
疲れるなあ……。

















また未舗装路だ。


















農作業道が頼もしい。
こういう道は農作業が行われなくなったら廃れるのだろう。
頑張ってほしい……
















車道に出る。
八戸自動車道を潜る。

















青い森鉄道の踏切を渡る。


















道が付け替わったのか、道が寸断されている。
コース通りにあるこうとすると柵を乗り越えなくてはいけない。

















国道104号に合流する。
櫛引橋で再び馬淵川を渡る。

















市街地に入る。


















櫛引八幡宮に到着。
さて、少し寄り道しよう。












広い境内だ。















参拝してきた。
























境内には旧八戸小学校講堂がある。
八戸市の市街地から移築されてきたものだが、県内最古の洋風建築であり、また明治14年に完成したこの講堂を明治天皇が御巡幸の際に御在所とされたそうだ。
現在は明治記念館として保存されている。















境内の脇に案内板があった。


















国道沿いにある櫛引八幡宮前バス停をゴールとした。
想像以上に大変なコースだったな……
さて、八戸駅まで歩くぞ。
         

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