2019年1月14日月曜日

              

新・奥の細道(岩手)『No.03藤原三代探訪のみち』

2019/01/14(月)

「黄金の国」を築いた藤原三代に纏わる東北唯一の世界文化遺産である平泉を巡るコース。
ある意味で東北自然歩道の文化的側面でのハイライトとも言える。
何よりメインは毛越寺浄土庭園と中尊寺金色堂だ。
僕としても初めて観ることになったが、いずれもとにかく素晴らしいもので、人生で一度は観ておきたいものだ。
往時の陸奥国の繁栄に思いを馳せることのできる良い観光コースだ。


















まずは毛越寺へ向かおう。












毛越寺に着いた。
拝観料を払い境内へ。
ちょうど昼時であったので、境内にある茶屋で蕎麦を食べた。
境内には松尾芭蕉の有名な「夏草や兵どもが夢の跡」の句碑もある。
芭蕉がここで藤原氏の栄華の夢を偲んで詠んだのだと云う。











これが毛越寺浄土庭園か。
かつては浄土思想を反映した美しい金堂円隆寺などの建造物があったそうだが、今は見る影もない。
まさに夢の跡である。





















遣水。
池に水を引き込むための人工的な小川で、平安時代の遺構としては唯一のものであるらしい。
















毛越寺を後にして坂を上っていく。


















しだいに人気がなくなる。


















峠を越えて下り坂に。












中尊寺に到着。
広い境内だが、当然目指すのは……
























中尊寺金色堂だ。
あの覆屋の中にあるらしい。
拝観料を払って観にいった。
中は撮影禁止なので写真で伝えられないのが残念だが……
まさに豪華絢爛を体現したようなきらびやかなお堂がある。
浄土の景色とは斯様なものなのだろうか、と思えるような金一色の幻想的な光景が広がっていた。












中尊寺を後に坂を下っていくと、市街地へ降りる。


















踏切を渡った先の坂を上っていく。


















高館義経堂。
源義経最後の地と言われている。
藤原秀衡に匿われていたが、秀衡の死後にその息子の泰衡に襲われて自刃したのだという。
閉園間際だったのだが、管理人に特別に入れてもらった。
急いで手を合わせてきた。




ここからは眺望も素晴らしい。
北上川とその向こうに束稲山を望む。
黄昏れていく冬の風景が何とも情緒深い。














坂を下り、最後に無量光院跡を望む。
宇治の平等院を模した建造物がかつてあったらしいが、現存はしていない。
なるほど、平泉は心の眼で観るものなのだな。
あえて新しく建造物を復元せず、こういう形で残しているのも理解できる。
かつての栄華を眼を瞑り想像してみる……
そういう世界遺産なのだろう、ここは。
沈みゆく日のように、全ては無常であるのだな。
















平泉駅に到着。
今回は急ぎ足でコースを歩いたので足が痛い……
もう少し時間に余裕を持てば良かったな。
一ノ関駅に向かい、帰路に就いた。
         

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