2017/02/12(日)
三浦半島縦断の旅、2回目である。
今回は鷹取山を目指す。
途中、田浦梅の里に寄り道するなど自由なコース取りにした。
鷹取山は湘南妙義と呼ばれるだけあり、山頂付近には石切場跡の奇岩が立ち並ぶが、立地的には住宅地の中にある里山であり、登るのも全く苦労しない。
また、今回は新しく買ったカメラのテストも兼ねているので、基本的にはいつものGR DIGITAL Ⅳでの撮影だが、新しいカメラの写真も交えて紹介しよう。
衣笠駅からバスに乗ってしょうぶ園バス停に到着。
池に鷺と鵜が。
鷺はのんびりとしているが、鵜は臆病なようでじっと観察していると慌てて飛び立っていってしまった。
やはり鳥の観察は面白い。
鳥を撮りたいと常々思っているが、そうすると別に望遠のカメラが必要で、嵩張りそうなので悩みどころだ……
ハイキングコースの標識があるので、それに従って住宅地を抜ける。
あちらこちらで梅が咲き始めていた。
県道に出てきた。
ここで標識を見失って少し迷ったが、大きな交差点のところで左折するようだ。
しばらく車道を歩いていくと横浜横須賀道路のインターチェンジの下を潜る。
と、ここで新しいカメラを取り出して最初の撮影してみた。
どうだろうか。GR DIGITAL Ⅳとはだいぶ雰囲気の違う写真が撮れている。
今回新しく買ったカメラ……それはシグマのDP1Xである。
なぜ今更そんな古いカメラを……しかもまた28mm単焦点かい、と思うだろう。
……僕もそう思う。
新しいカメラをネットで物色していて「お、これは!」と感じたのがシグマのカメラで撮った写真だったので仕方ない。
dp0 quattroとDP1 Merrillも迷ったのだが、結局オークションで安かった旧機種のDP1Xを買った。
これが気に入れば追々後継機も買おうという魂胆である。(最初から高いの買って気に入らなかったらダメージ大きいからね……)
インターチェンジを潜ってからも少し分かりづらい。
左手の小道に入るとインターチェンジ脇を通る道が階段下にある。
ここから山道に入れるようだ。
少し木階段を上るとすぐに穏やかな気持ちいい道になる。
さて、肝心のネイチャーフォトはどうだろう。
こうして現像してみると……なかなか良いじゃないか。
GRD4は記憶色に近いデジタルらしいこってりした色だが、DP1Xは見たままの色に近い淡くて自然な色を出してくる。
かなりフィルムカメラっぽい仕上がりだ。嫌いじゃない。
ところでDP1Xの使い勝手だが、これは今時のデジタルカメラとは思えないほど悪い。
まず手ぶれ補正がなく、高感度に弱くすぐノイズが出る(らしい)ので、ISO100で固定なので、こういう木陰でも油断するとすぐピンボケする。
AFの性能もかなり悪い……というかシャッターボタンを半押しにするとモニターがフリーズするのは本当に勘弁してほしい。
そもそもモニターの液晶も映りが悪いのでライブビューはほぼ構図を決めるためだけにある。
ピントが合っているのかどうかすら分からない。
今回は絞り優先オートでF5.6、無限遠よりやや手前で撮っているが、たまにピンボケするので安全策でF8で撮った方が良いのかも……(というかこの写真も手前側はピントが合ってない……)
切り通しを通る。
DP1XはRAWで撮影してSIGMA Photo Proというソフトで現像するのがほぼ必須である。
というか初期状態だと明らかに色味がおかしい……
SPPで最初見たときは「ええ〜!?」と思ったが、WBを晴れ、カラーモードをニュートラルにしてやればようやく(ほとんど)まともな写真になる。
他にも色々いじれる項目があるが、正直よく分からないのでAutoで良いと思う。
こういう明暗差のある写真もかなり自然に撮れてる。
あとはどうやったらちゃんとピントが合ってくれるかだけなのだが……
三浦按針塚に到着。
展望台があったので、あんパンとコーヒーを朝食にした。
横須賀海軍の港がよく見える。
遠景だと比較的ピントが合っている。
無限遠で撮ってるから当たり前なのだが……なかなか気持ちよくパンフォーカスしてくれない。
三浦按針夫妻の墓。
三浦按針はウィリアム・アダムスというイギリス人で、江戸時代に三浦半島を領地として外交顧問として活躍した人なのだそうだ。
十三峠という古道を通り、急な階段を下る。
田浦梅の里に到着。
梅はまだ咲き始めだったが、早春の趣を十分に感じさせてくれた。
とりあえず今日のDP1Xの写真ではこれがベストショットかな。
なかなか雰囲気が出ていると思う。
梅林の向こうに東京湾を望める。素晴らしい景色だ。
一方のGRD4。
こうして比較してみるとGRD4は空の色が独特の青だ。
空気感もよく写している。
田浦梅の里の斜面を上っていく。
ここから三浦アルプスの稜線に行けるようだ。
横浜横須賀道路を高架橋で渡る。
急坂を少し上ると三浦アルプスの稜線に取り付く。
展望が開けて爽快だ。
尾根を下り樹林帯に入る。
こういう暗所でもしっかり手持ちで写してくれるGRD4はやはり流石だ。
DP1Xで撮った写真はブレた上に変な色味になってしまった……
獣道のような怪しい道を行く。
住宅街に降りてきた。
とりあえず田浦駅を目指そう。
駅前の店で昼食にした。
駅前を通り過ぎ、住宅街の急坂を上っていく。
再びDP1Xで撮影。
鷹取山が見えた。
住宅街の中にある里山のようだ。
あとは稜線を歩いていくだけで、特に苦労する上りもない。
稜線を歩いていく。
石切場跡だ。
ロッククライミングの練習場になっているようだ。
なかなかの迫力だ。
鋸山を思い出す。
ロープを使って岩の頂上まで登ってみた。
ここが鷹取山山頂ということになるのだろうか。
山頂周辺の広場を見下ろす。
住宅街もすぐ近くにあるので公園のように整備されているようだ。
鋸山や妙義山とはまるで趣が違う。
山頂広場から住宅街を見下ろす。
少し曇ってきた。
DP1Xは雲の描写なら負けていない。
雰囲気がよく出ている。
鷹取山を下る。
住宅街を掠め、しばらく人気のない寂しい道を歩く。
県道に降りてきた。
15時過ぎとちょっと微妙な時間だ。
鎌倉まで行くつもりだったが、今日はここで切り上げよう。
六浦駅に向かうと横浜横須賀道路を潜る。
市街地に降りてきた。
現像時に調整してやれば雲が立ち込めているときのこんな微妙な色合いも出せる。
こういう色に関してはGRD4よりDP1Xの方が好みだ。
六浦駅に到着。
今日はここまで。
神奈川の番外編は次回鎌倉を観光して終わりにしよう。
今回はDP1Xの試写を兼ねた歩きだったが、色々と収穫が多かった。
次回は設定を少し変えて撮影してみよう。
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