黒山三滝を見に行く支線コースとなる。
半分以上はNo.12と重複している上にコース距離も短く、また終点から繋げられる他のコースもないのでどうにも持て余してしまうコースだが、ちょうど越生梅林で梅祭りをやっていたので梅林まで足を伸ばすことにした。
吾野駅を出発する。
階段を下りる。
宿場町の雰囲気を残す町並みを歩く。
橋を渡るのだが、架け替え工事中で通れない。
仕方ないので迂回する。
国道を通って橋の反対側まで迂回してきた。
……ってまだ橋脚も出来てないじゃないか。
工事看板には下部工の工期が3月31日と書いてあったがこれじゃあ終わるわけないな。
何か支障でもあったのだろうか。
一度坂を上り、再び下りに転じる。
この辺りは水路脇の民家に残る石垣が、往時の雰囲気を残していて趣き深い。
緩やかな坂を上っていく。
植林地に入ると間もなく山道になる。
一部で急な箇所もある。
林道を横断する。
が、すぐに先ほど横断した林道に出てくる。
再び山道に入る。
九十九折で上っていく。
歩きやすい。
車道を横断する。
顔振峠の手前、左手に絶景が開ける。
眼下に風影集落、その向こうに秩父の山々を見渡すことができる。
今日は曇っているので少し眺望が悪いが……(昼から晴れる予報なのだが)
写真では武甲山、伊豆ヶ岳、子の権現などが見える。
採石場やNo.2で訪ねる竹寺、天気が良ければ富士山まで見えるらしいのだが……
もう秩父盆地は見えない。
名の通り何度も振り返りたくなるような景色だ。
摩利支天尊の前を通る。
立派な塔だ。
顔振峠に到着。
ちょっとハイペースで登ってきたので疲れた。
峠にある平九郎茶屋で揚げ餅と秩父サイダーを頂いた。
蕗の薹の天ぷらや岩魚の天ぷらなど美味しそうなものもあるので、No.12を歩いたときにでもまた訪れよう。
峠にはもう桜が咲いていた。
本格的な春が近い。
顔振峠からの眺望。
うーん、晴れていればもっと素晴らしかっただろう。
しばらく車道を歩く。
写真の場所から山道に入る。
さて、時間もあるので役の行者像に寄り道してみよう。
東側のなだらかなピークに開けた広場があり、その片隅に役の行者像がある。
黒山一帯を修験道の場として開いた栄円の墓であるようだ。
これから向かう黒山三滝とも関わりがある。
参拝してきた。
コースに戻る。
少しの間、稜線上の急坂を登降する。
坂を下ると傘杉峠に出る。
何もない車道に出てくるが、No.12とはここで分岐し、案内板もある。
今日はここから更に黒山三滝まで下っていく。
急な岩場を慎重に下るとやがて沢沿いの道になる。
清流で顔を洗うと冷たくて気持ちいい。
何度か沢を渡渉する。
この辺りはシダが多い。
途中、天狗滝への道が右へ別れるが、まずは左手の斜面を下りて男滝、女滝を見に行く。
ここはチェックポイントなので写真を撮った。
男滝。
間近で見ると迫力がある。
対して女滝は淑やかで風流な印象だ。
ここは栄円が修験道場の中心地としたところであるらしい。
標識に従い車道を下ると右手に天狗滝への入口がある。
天狗滝は男滝よりも規模が大きく、名瀑布の印象がある。
両側から迫る岩崖の迫力がある。
坂を下ると釣堀があり、釣った岩魚の塩焼きが食べられる。
結構食べたかったが、中途半端に食べると昼食が入らなくなるので我慢だ。
沢沿いの道を歩く。
食堂があった。
ここで食べてもいいかもしれない。
しばらくすると県道に出てくる。
県道に出る手前と出てきた正面にそれぞれ黒山鉱泉の温泉旅館があったのだが、いずれも最近になって閉館してしまったようだ。
残念。
左に行くとすぐにゴールの黒山バス停があるが、右折して少し歩くと渋沢平九郎自刃の碑があるので寄り道する。
渋沢平九郎自刃の地。
飯能戦争の際に振武軍の副将であった平九郎が官軍に囲まれここで自刃したらしい。
腹を斬る際に座ったという「自刃の岩」と平九郎の血を宿したと言われるグミの樹がある。
ゴール。
ここから県道を歩いて越生梅林に向かう。
午後になってすっかり天気が回復した。
顔振峠でこのぐらい晴れていれば展望が得られたのに……
越生梅林が見えてきた。
越生梅林に入る。
見頃は過ぎたものの、まだまだ白梅が美しい。
川辺に咲いている梅が長閑な雰囲気を演出している。
遠くに山も見えて、古き良き日本の風景を垣間見れる。
枝垂梅も美しい。
梅のトンネルを抜ける。
露天がいくつか出ていたので、そこで焼きそば、唐揚げとビールを買って一人花見と洒落込んだ。
越生梅林は関東三大梅林の一つだけあって見る価値はあった。
そういえば秋間梅林の梅の開花はまだ見ていなかった。
来年に持ち越そう。
越生梅林から臨時バスに乗って越生駅に到着。
東武越生線に乗って帰路に就いた。
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