関東は一週間ほどぐずついた天気が続き、先週の週末もあいにくの天気で山行が出来なかったため、晴れる日を狙って有休を取得した。
No.4に引き続きアップダウンの続く稜線を歩くコースで、厳しい道のりだ。
古くからある西川材の植林地が稜線を覆っているためあまり眺望は得られないが、代わりに杉や檜の美林の木漏れ日を浴びながら早春の爽快なハイキングを楽しめる。
足腰に御利益のあるという子の権現や古くから手打ちうどんを食べさせる浅見茶屋も楽しみの一つだ。
急坂ではぬかるんでいるところもあり、雨後の歩行は注意した方が良い。
正丸駅に到着。
平日にも関わらず、数グループのハイカーが伊豆ヶ岳に向かうようだ。
沢の流れる大蔵平の集落を抜けていく。
安産地蔵尊。
今日も参拝しておいた。
静かな山村の雰囲気がとても良い。
集落も尽きると、沢沿いの植林地の道に入っていく。
お申講の祠がある。
参拝した。
木漏れ日が眩しいぐらいだ。
日もだいぶ高くなってきたようだ。
沢の水で顔を洗うと冷たくて気持ち良かった。
しばらく緩やかで歩きやすい道で、爽快である。
谷底から急坂に取り付くと間もなく正丸峠の奥村茶屋が見えてくる。
正丸峠に到着。
茶屋はまだ開いていないようだ。
茶屋の裏手でNo.4と別れ、更に山道を上っていく。
早速尾根に取り付き、以後子の権現まで終始稜線を歩くことになる。
尾根道沿いには少し雪が残っていた。
先日少し降雪したようだ。
労せず小高山に着く。
小さな広場になっている。
小高山を降りるとすぐに長岩峠がある。
正丸駅から正丸峠を経ずに直接ここに来ることも出来るようだ。
標識のない分岐だが、関東ふれあいの道は忠実に稜線を辿るために左だろうと勘で進むと標識があった。
合っていたようだ。
階段を上る。
五輪山に到着。
五輪山を下るとすぐに伊豆ヶ岳への上りが男坂と女坂で分岐する。
男坂は急な鎖場を行く道なのだが、今は通行禁止になっているようだ。
しかし好奇心から少し男坂を覗いてみることに。
早速垂直に近い岩壁が現れ、どうも思った以上にハードな鎖場のようだ。
試しに少し上ろうとしてみたが、結構恐ろしい。
今日はグローブも持ってきてないし、素直に止めておくことにした。
さて、女坂を進んでいくのだが、実は女坂も途中で崩落のため通行禁止となっていて、迂回路が設けられている。
コースマップにある廃止コースとはここのことのようだ。(てっきり男坂のことかと思っていた)
迂回路を進むが、急坂に積もった雪がシャーベット状になっていてとても滑りやすくなっている。
鎖場とは違う意味でスリリングだ。
岩がちな尾根に出てきた。
伊豆ヶ岳山頂に到着。
山頂標識がチェックポイントなので写真を撮った。
コースマップには展望良好とあるが、樹木が邪魔でそれほど眺望は得られない。
『新版首都圏自然歩道』には山頂に茶店がある旨書かれているが、今は影も形もない。
山頂手前に少し広場があるので、この辺りに建っていたのだろうか。
全く車道も通じていないので、歩荷による営業だったのだろう。
伊豆ヶ岳からは急坂を下るが、前述のとおりの腐れ雪が一部あり、おっかない。
一度滑って尻餅をついてしまった。
急なアップダウンをこなしていく。
古御岳に到着。
小さなピークだ。
稜線のアップダウンが続く。
小さなトンネルのようになっている面白い岩があった。
脇を通り抜ける。
馬酔木の群落があった。
ちょうど白い房状の花をつけていた。
高畑山に到着。
ちょうど腹も空いていたのでここで腰かけてコーヒーを一杯、小さいスニッカーズを一本食べた。
高畑山を下ると植林地がとりわけ美しい。
今日は上着がいらない程の暖かい陽気だが、少し涼しい風が吹いてきて気持ちがいい。
電波塔周辺が伐採されていた。
途中、少しだけ岩場がある。
慎重に通り抜けた。
岩がちの痩せ尾根を通る。
しばらくアップダウンをこなしていくが、植林地が美しく、爽快な気分で歩いていける。
天目指峠に到着。
車道に降りると東屋と案内板がある。
車道は横断してすぐに再び山道に取り付く。
しばらく急坂の上りが続くので苦しい。
逆コースの場合、ここが一番苦労するところだろう。
岩場を上る。
愛宕山に到着。
小さな祠がある。
参拝した。
鳥居を潜ったところでNo.2と分岐する。
愛宕山を下ったところで少し展望の開けるところがある。
遠く関東平野も見える。
ここでしばし立ち尽くした。
子の権現の手前、斜面に梅が咲いていた。
ここで沢山の人が休憩していた。
子の権現に到着。
何となく大きな寺をイメージしていたのだが、思ったより小さな境内だ。
本堂で参拝した。
境内にある鉄の草鞋。
うーん、意外とショボいな。
立派な仁王像の間を通り、子の権現を後にする。
駐車場をそのまま通り抜ける。
少し坂を下ったところから再び山道に入る。
コースマップではここを凄い標高差を一気に下っているように描かれているが、実際は比較的緩やかな九十九折で下っているようだ。
降魔橋まで降りてきた。
ここからはゴールまでほぼ舗装道になる。
青場戸の集落に降りると浅見茶屋がある。
ここで少し遅い昼食としてきのこつけ汁釜揚げうどんを食べた。
うどんはコシがあってとても美味しかった。
埼玉県は茶屋がコースを歩く楽しみの一つとなっていて良い。
鮮やかに彩られた不動尊。
その裏手に不動の滝がある。
沢沿いの集落を抜けていく。
国道の手前に東郷公園がある。
ちょうど白梅が満開で素晴らしい光景だった。
国道には出ずに高麗川を渡る橋の手前で右折する。
小さな路地を歩く。
林に入ると少しだけ砂利道になる。
こんな民家の脇に出てきた。
吾野駅からだととても入ろうとは思わない道な気がする。
ダンプの行き交う鉱業所の脇を通る。
ここも吾野駅からだとここがコースなのか不安になるところだろう。
踏切を渡る。
左手に吾野駅のホームが見えてくる。
ゴールはもうすぐだ。
う……
暗くて狭い、嫌な感じの暗渠を潜る。
電灯はなくちょっと距離もあるので不快な感じがする。
地下水も垂れているし、ゴール前だって言うのに何だかなあ。
吾野駅に到着。
ここをゴールとした。
標準タイムを2時間ほどオーバーしてしまった。
他のハイカーに気を遣って(一人で歩きたくて)少し待ったりしたのでペースが狂ったのと、茶屋などでの休憩もあるだろうが。
吾野駅はNo.2、3、11、12の4コースが分岐している要所となる。
飯能行きの電車に乗り、帰路に就いた。
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