ついに上毛三山最後の一つ、妙義山を歩く。
コースは中間道と呼ばれる一般向けの中腹を歩くので、険しいアップダウンはなく快適に歩くことが出来る。
奇岩を見て回ることができ、視覚的にもとても楽しいコースだ。
また、さくらの里では冬桜を見ることができた。
さくらの里以降の長い下りは少し冗長に感じる。
今日は松井田駅からタクシーを利用した。
偶然同じく妙義神社まで行く人が居たので同乗させてもらい、運賃を半分払ってもらった。
妙義神社に到着。
境内の石段を上っていく。
今日は週半ばの晴天の日を狙って来た。
山間の紅葉の最盛期を楽しめるのは今日がラストチャンスだと思う。
本殿で参拝した。
本殿の西側から中間道の始まりである。
早速上って行こう。
少しすると辻を経て大の字へ向かう道が分岐する。
その先に第一見晴がある。
これから向かう金洞山が見えた。
垂直に切り立っていてとても象徴的な山だ。
以降はしばらく中腹をトラバースする緩やかな道になる。
第二見晴に到着。
少し鎖を上る。
第二見晴。
あれは妙義山最高峰の相馬岳だろうか。
先ほどよりはっきりと見える金洞山。
陰影をまとって何となく異様な雰囲気だ。
RPGの魔王の城のような。
右端で塔のように聳えているのがかの「鷹返しの頭」だろうか。
垂直の鎖場を懸垂下降しなければならずかなりの難易度だと聞く。
第二見晴で景色を楽しみながらコーヒーを1杯飲んだ。
再び快適な歩行を続ける。
紅葉もいい感じだ。
右手に岩壁、左手に紅葉越しに相馬岳を見上げる。
右手にタルワキ沢が現れる。
ここから相馬岳に上れるそうで、興味もあったが、時間が掛かりそうなので今回はパスだ。
いずれ桜の季節に石門巡りと合わせて訪れたいと思う。
オーバーハングした岩壁の下を歩く。
本読みの僧があった。
中間道の中間点だそうだ。
参拝しておいた。
少し岩がちになってくる。
東屋と案内板があった。
正面に見えるのは鷹反しの頭だろうか。
急な鉄階段を上った。
見下ろしてみると恐ろしい。
この辺りの紅葉が最盛期で最も美しかった。
気持ちいいなあ。
青空をバックに。
鮮やかな朱色がよく映える。
痩せ尾根に取り付き鉄階段を上っていく。
振り返ると凄い景色だ。
空中を歩行しているようで少し恐ろしい。
見上げると妙義山の岸壁に向かって鉄階段が伸びている。
階段を上り終えると岩壁が目前に迫ってきて、オーバーハング状の大岩壁の下を潜っていくような感じになる。
振り返ってみると……これは凄い!
巨大な一枚岩の下を歩いていたようだ。
こうして見ると溶岩が溶け落ちてそのまま固まったような形状をしている。
もの凄いスケール感だ。
自然は偉大だなあ。
ここから大砲岩に行けるようだ。
少し寄り道しよう。
少し鎖を上っていかなければならないが、足掛かりがあるので問題ない。
鎖を使わずロッククライミングをしている人も居た。(凄い)
鎖を上った先でいくつかの奇岩の上に立つことができる。
まずは「天狗の評定」。
天狗の評定からの眺望。
白雲山。
眼下に妙義町、白雲山の背後には榛名山と薄っすら赤城山も見える。
更に今日はその背後に子持山と小野子山まで見通すことができた。
振り返れば金洞山も間近に見える。
標高の高いところでは紅葉は終わってしまっているようだ。
天狗の評定で景色を楽しみながらコーヒーを飲んだ。
「胎内潜り」。
岩に人一人が抜けれるぐらいの穴が空いている。
僕は岩の左手側から穴を覗き込んだだけなのだが、先ほどロッククライミングをしていた人は穴を抜けて岩の周りを一周していた。
穴を抜けた先の岩の右手側が足場が少なくて滑落しそうで恐ろしいのだが……涼しい顔をしていた。
流石だ。
「大砲岩」。
大砲が荒船山を照準しているように見える。(笑)
これは是非上に立ってみたい。
勇気を出して大砲岩の上に立ってみた。
高い!怖い!
……けどこれは素晴らしい景色だ。
左手に「揺るぎ岩」が見える他、石門群の奇岩を眼下に見下ろす。
荒船山のシルエットも見える。
第四石門も眼下に見下ろすことができた。
コースに戻ってくると先ほど立っていた大砲岩と揺るぎ岩を見上げることができた。
こうして見るとまるで人間が造形したような面白い光景だ。
まさしく「神の悪戯」と言うやつだろうか。
第四石門を潜る。
これもまた巨大な造形物のようだが天然のものである。
本当に面白い。
ここがチェックポイントなので写真を撮影した。
第四石門の広場から石門巡りの道を分け、更に上ると最後の見晴台がある。
第四石門や大砲岩などの奇岩を眺望することができる。
振り返り見上げるのは星穴岳。
中腹に巨大な穴の空いている入山禁止の山らしいが、穴はここから確認できない。
見晴台からは急な下りになる。
本殿の脇に出てくるので、参拝したあと急な石階段を下る。
杉の巨木が聳え立っていて壮観だ。
巨大な金色の大黒天像もある。
鳥居を潜ると県道に出てくる。
中之嶽神社の食堂でおにぎりを食べた。
県道を横断すると大きな駐車場があり、金洞山を見上げることができる。
妙義山の奇景を目にするには良い展望場所である。
さて、ここからコースはどう行けば良いのかとしばらく逡巡していたが、どうやら案内板のところからさくらの里の遊歩道に入るようだ。
よく見ると桜の木がポツポツと小さな花をつけている。
先日は暖かい日もあったので狂い咲きかとも思ったが、これはこの時期に花をつける冬桜のようだ。
紅葉と同時に桜も見れるなんて、何だか得をした気分である。
少し迷うところもあったが道なりに下ってくると再び舗装道に出てきた。
あとはゴールまで坂を下っていくのみである。
ここにも道脇に冬桜が咲いているのを見ることができた。
里桜等のような春に咲く桜の華やかさはなく何とも地味に咲いているが、それが却って趣きがあるとも言える。
途中に小滝荘と言う温泉宿があるのだが、どう見ても営業しているようには見えない。
どうも廃業してしまったようだ。
営業していれば入浴しようと考えていたので残念だ。
集落に降りてきた。
林檎農園があって直売もしているようだ。
バスが来るまで時間があったのでいくつか買おうかとも思ったのだが、近所の人との世間話を終えると店を閉めてしまった。残念。
再び県道に出てくると案内板とバス停がある。
しばらく待っているとバスが来たので下仁田駅に向かった。
下仁田駅に到着。
バスの運賃を払おうとしたら、何とスクールバス兼用なので運賃は無料なのだと言う。
得をした。
下仁田駅は地元の学生で賑わっていて、山間の集落の素朴な雰囲気があってとてもいい感じだ。
上信電鉄に乗って高崎駅に向かい、帰路に就いた。
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