2014年10月19日日曜日

              

関東ふれあいの道(栃木)『No.07歴史のまちを望むみち』

2014/10/19(日)

足利市街地から両崖山を経て行道山に至る。
両崖山は板状節理のゴツゴツした岩が露出した荒々しい印象の山。
いつも歩いている穏やかな山とは全く違う表情を見せる山は歩いていて非常に楽しかった。
途中の織姫神社、大岩毘沙門天、行道山浄因寺も見応えがある。
想像していたより内容に富んだコースだった。








足利駅から出発する。















足利市街地を歩いていく。
途中のコンビニで昼飯におにぎりを買った。














まずは前回見学できなかった足利学校の開園時間を待つ。
植えられた松の木が美しい。
足利学校は日本最古の学校とされている。












さあ、学校の門を潜ろう。















門を潜り、まず左手に現れるのは図書館。
洋風と和風の意匠が混ぜ合わさった、大正時代らしい建物だ。













その先の更にもう一つの門を潜る。















門を潜った先にあるのが孔子廟。
小野篁と孔子の木造が安置されている。
小野篁は足利学校の開祖であると言われており、孔子は足利学校で儒学思想を教えていたことに由来する。











東側にあるのが南庭園。
江戸時代の絵図から復元されたものだ。














南庭園に面して建つのが主屋。
方丈、庫裡、書院等が廊下で繋がっている。














中は純和風家屋と言った趣で、箱庭等もある。















主屋から望む北庭園。
心が落ち着く。














さて、足利学校を後にする。
鑁阿寺の境内を通り抜けるが、前回見たので今回は素通りする。
本堂で参拝をしておいた。












No.8コースと別れて織姫神社に向かう。















織姫神社の鳥居を潜る。
階段を上っていく。














少しずつ紅葉が始まっているだろうか。
威勢よく緑の葉を茂らせていた木々も色あせてきている。













織姫神社境内。
鮮やかな朱色と緑青色の屋根が壮麗な印象だ。
足利は織物の街でもあり、街を見下ろすこの神社はそんな足利の中心的存在でもあるのだろう。










境内からは足利市街地の街並みと街中を流れる渡良瀬川を望める。














神社の裏手から更に階段を上っていく。
途中には機神山山頂古墳がある。














更に緩やかな坂を上り、山道に入ると板状節理のゴツゴツした岩の露出する面白い道になる。
歩きやすくはないが、変化に飛んでいて歩いていて飽きない。
また、松の木が多いのもこの山道の特徴だ。











何度かアップダウンを繰り返すが、小ピークに着くと写真のように足利市街地を見下ろすパノラマが開けるのが実に爽快だ。
この山道は眺望が良いということも歩くモチベーションを上げてくれる。











南側には市街地が広がるが、一方で北側に目を向けると地平の先まで山々が連なっている。
こんな景色の変化を楽しむことも出来る。













ロッククライミングと言えば大げさだが、写真のような大岩をよじ登るようにして進む箇所もある。
楽しい。












両崖山山頂にある足利城跡に到着。
御嶽神社の祠の周りにタブの木の大木が生えている。
ちなみにこの両崖山に登る道は人気のコースのようで、ここに来るまでも沢山いた登山者が休憩していた。










山頂を過ぎるといつもの穏やかな山道になる。
しかし、やはり松の木が多い。














分岐点だ。
雷電神社に向かうとそのまま下山して市街地に降りてしまうので、大岩毘沙門天に向かう。













一度舗装道に降りるが、横断してすぐに山道に戻る。














北関東自動車道を越える。
この辺りで道脇の雑木林を何か獣が走り抜けて行った。
荒い息遣いも聞こえた気がした。
イノシシだろうか。











再び舗装道に出てきた。
緩やかな坂を上っていく。














大岩毘沙門天の山門を潜る。
運慶作の仁王像が睨みを利かせていて迫力がある。













大岩毘沙門天本堂。
境内は狭いが本堂は大きく堂々たる佇まいだ。
山深い中にあることも毘沙門天の力強さを誇示しているようだ。
大晦日に行われる悪態祭りという奇祭が有名。











境内本堂の東側には樹齢600年の杉の大木がある。














大岩毘沙門天を抜けると展望台広場がある。
昼食を楽しむ登山者達で賑わっていた。
そういえばもうそろそろ昼時である。
どこかもう少し静かなところで食べたい。












剣ヶ峰のピークを目指して再び山道に入るが、すぐに着く。
更にその先の石尊山ピークを目指す。













石尊山見晴台に到着。
見晴台と言うには低木が少し邪魔な感じだが、ここからは足尾連山の先に薄らと赤城山を望むことが出来る。
3人ほど登山者が休憩していたが、ここで昼食をとった。
コンビニのおにぎりだが、山で食べると美味しく感じる。








見晴台から少し下ると寝釈迦がある。
小さいものだが、参拝しておいた。














寝釈迦のすぐ側にも展望台があった。
ここには真新しい獣の糞が落ちていた。
やはり獣の生息地に近いようだ。













急な階段を下っていくと、浄因寺が見えてきた。















浄因寺は本堂こそ地味だが、何と言っても写真の崖から張り出した清心亭が美しい。
残念ながらこの日は立ち入ることができなかった。
ここがチェックポイントになっている。











清心亭へは写真のように大きな堀割に橋が架かっている。














境内から階段を下っていくと案内板があったので、ここをゴールとした。
バス停に向かう。













浄因寺からバス停に向かう道もなかなか良い。
途中でNo.6が分岐するが、道脇を袋川源流の清流が流れ、気持ちがいい。













山林を抜け菅沢集落に入ると間もなく行道山バス停がある。
バスが来るまで1時間半もあったので時間を持て余してしまった。
その後、バスに乗り足利駅向かい、帰路に就いた。
         

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